安茂里地区で「治山・砂防・治水対策委員会」を設立

5月26日、安茂里地区住民自治協議会は、災害に強い安全・安心なまちづくりをめざし、「安茂里地区治山・砂防・治水対策委員会」の設立総会をホテル信濃路で開きました。

住自協の防災部会の役員や地区内18区の区長さんら約60人が参集しました。

安茂里地区は南に犀川、東に裾花側、そして北側は急峻な傾斜地に囲まれ、16の沢が流れる、河川扇状地で形成されています。大雨の際には、土砂災害と浸水のダブルリスクへの備えが欠かせない地域となっています。

これまでは、砂防堰堤の整備や沢の浚渫は区ごとに国・県・市などに要望してきましたが、昨年の地区を挙げての沢の一斉調査を経て、安茂里地区一体となって対策を進めようと「対策委員会」の設立に至ったものです。

➡総会には、来賓に風間辰一県議、国土交通省千曲川河川事務所長、県建設事務所長、長野地域振興局副局長、長野市建設部長らをはじめ、土尻川砂防事務所、裾花ダム管理事務所、関係する土地改良区の代表など、国・県・市関係機関の代表に勢ぞろいしていただきました。住自協の熱意の賜です。ありがたいことです。

➡私からは、住自協の顧問・地元市議として参加。災害対策基本法の改正により、5月20日から避難情報が変更され、これまでの「避難勧告」が廃止され、「避難指示」に一本化されたことに触れながら、避難行動要支援者に対する「個別避難計画」の策定をすすめ、「命を守る」「逃げ遅れゼロ」に向けたソフト面での取り組みの重要性を指摘したうえで、減災に向けてハード面での対策も重要であることから、国・県・市がしっかり連携し、安全な安茂里地域に向け尽力いただくことをお願いしました。

➡また、総会では信州大学教育学部の廣内大助教授が「自然災害に備えよう~令和元年台風19号災害に学ぶ」と題して基調講演。

市中での死者が2,486名にも及んだ1847年(弘化4年)5月の長野市直下型の善光寺地震、土砂崩壊による犀川の大洪水の被害の歴史から、活断層の長野盆地西縁断層帯が走る安茂里地区は地震災害の危険性が高い地域特性にあることを理解することが重要として、被害想定、浸水範囲や浸水深、地震想定などの予測を知ること、災害の歴史によって培われた災害文化に学び、災害発生後の対策だけでなく、HUG(避難所運営ゲーム)や防災マップを活用したDIG(災害図上訓練)、タイムライン作成など事前の準備で予防することの重要性を強調しました。

➡長野県と信州大学では、R元年の東日本台風災害(”猪の満水”)に関する写真や動画・体験談を収集し、災害の記憶を後世に伝え残していく取り組みを2020年から始めています。「”猪の満水”災害デジタルアーカイブ」で、現在はデモサイトとして公開されています。

➡長野市は5月30日、R元年東日本台風・長野市災害記録誌をまとめ公開しました。

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