市長らを招いて”ながの未来トーク”…防災をテーマに真剣なワークショップ

西日本を直撃した大型の台風21号は、死者11人、292人の負傷者、住宅被害317棟という甚大な被害を及ぼしました。心からお見舞い申し上げますとともに一日も早い復旧を願います。

4日、台風21号の影響で暴風警報・大雨注意報が発令される中、安茂里地区住民自治協議会の主催で、市長や危機管理防災監を招き「ながの未来トーク安茂里」が総合市民センターで開かれ、約90人の住民が参加しました。

「安全・安心のまちづくりに向けて」をテーマとする未来トークは、市の危機管理防災監から「避難勧告等が発令された際の避難所及び福祉避難所の開設」について説明を受けたのち、DIG(災害図上訓練)を取り入れたワークショップ方式で行われました。

「ながの未来トーク」は、住みよいまちづくりを進めるために、地域の身近な課題などについて、行政区単位で市長や関係部局長が出向き市民の皆さんと意見を交換する場で住自協が主催する形で取り組まれているものです。
いろんな方法が試行されていますが、ワークショップ方式は異例の取り組みではと思います。

まさに台風被害を警戒しながらで、緊張感、臨場感ある真剣なワークショップとなりました。

安茂里地区は、東に裾花川、南に犀川、北は急峻な山に囲まれ、地区内には土石流危険渓流である15の沢が存在し、土砂災害の危険度が高い地域です。多くの地域が土砂災害の恐れがある警戒区域(イエローゾーン)です。

ワークショップでは、消防安茂里分署の消防士の皆さんがアドバイザーとして参加、ハザードマップを見ながら、土砂災害や水害を想定した危険個所や避難所への避難ルートを確認しました。



安茂里地区では、避難所に安茂里小・松ヶ丘小・裾花中・裾花体育館・安茂里体育館が指定され、また福祉避難所には支所に隣接する安茂里老人福祉センター(かがやき広場安茂里)と西部保健センターが指定されていますが、図上訓練を進めるにつれ、あちらこちらから「避難所にたどり着くこと自体が大変」「西日本豪雨のような集中豪雨になれば、逃げる場所がない」といった声が聴かれました。

各グループの報告では、「犀川・裾花川の合流地点の堤防整備を早く」「災害時要援護者への避難支援は大きな課題」「一人暮らし世帯に防災無線の個別受信機を」などといった要望や指摘がされる一方、「災害の時には地区内にある4階建ての県営住宅に避難するのが一番安全」との新たな視点からの提起もあり、「なるほど」と思いながらお聞きしました。

市側は、一人暮らし世帯への個別受信機の貸与は困難である考えを示したうえで、防災無線を聞き取れなかった場合にNTTのテレフォンガイド(6回線)で聞き直すことができるサービスを紹介するにとどまりました。

長野市防災行政無線のフリーダイヤル 0120-479-231

この防災無線のテレガイドはなかなか周知されておらず、9月市議会の質問でも取り上げるつもりでいるものです。

DIGを始めて体験された方が3分の1くらいいらっしゃいました。自分の住んでいる地域の危険度を再発見・再認識するとともに、いざ災害時に身の安全を守り合うための知恵を出し合う良い機会になったものと思われます。

私からは各区の自主防災会の訓練にDIGを取り入れることを呼びかけるとともに、沢の上流にある県の砂防堰堤の浚渫や犀川・裾花川合流地点の堤防整備に力を尽くすことをお話ししました。

明日から9月市議会定例会が始まります。