新年度予算編成で重点施策を提案

 20日、市議会・市民ネットで加藤市長に対し「H27年度予算編成における重点政策・施策の提案書」を提出、意見交換しました。要請には市長をはじめ2人の副市長、企画政策部長らが同席しました。
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 「平和を希求、人権を尊重、自治を実現。安心・安全が市民の心に響く長野市政を」…市民ネットの提案書は、市民生活の立て直しを最優先とする「11の重点政策と127の重点施策」で構成しました。

 就任から1年の加藤市政に対し、こども未来部の創設を機とする子育て支援施策の展開、新幹線延伸・善光寺御開帳プロジェクトによる交流人口の増加に向けた施策の展開は一定の評価をしつつも、人口減少への反撃、雇用の確保、中山間地域の活性化、セーフティネットの拡充、地域特性を生かした特色あるまちづくりに向けてはなお課題を残していると指摘。
 地域における安定雇用の創出とそれを支える地域循環型産業の構築、暮らしやすさ・住みやすさを広げる生活インフラの拡充、子育て支援・健康寿命の延伸策の具体化を図り、市民生活に活力と元気を実感できる市政の展開と強く求めました。
 
 また、行政と市民は対等であり「協働のパートナー」である関係を深く認識し、「風通しの良い市政運営」「地域重視の現場第一主義」を誠実に実行されることも要請しました。

 平成27年度は、大規模プロジェクト事業が山場を迎え、予算執行においても建設投資への比重がより高まります。労務単価引き上げ等により事業費の増大が避けられない中、厳しい財政状況に鑑み、抑制的で規律ある財政運営に特段の配意が求められるとともに、市民生活の日常にしわ寄せされることがないよう強く求めました。
 
 重点政策は下記の通り。重点施策については、「提案書」をご覧ください。
【資料】141120市民ネット2015年度予算提案書

重点政策1 いのち、ライフラインを護る 災害に強い都市づくりを優先
重点政策2 自然エネルギーに転換、脱原発とし・ナガノへ
重点政策3 自民自治を育み、自立する住民自治協議会へ
重点政策4 「効率・採算」から「市民の必要度・満足度」を基本にした行財政改革へ
重点政策5 市有施設の再生・再構築へ。ハード・ソフト両面から見直す
重点政策6 安定した雇用、安心できる福祉を最大の課題とし、長野市独自の支援策=セーフティネットを用意し、市民生活を護る
重点政策7 子育ち・子育てに夢を、地域・行政をあげて応援
重点政策8 歩いて暮らせるまちづくり、歩行者優先・公共交通優先のまちづくりへ
重点政策9 中山間地域=田舎の原風景を残し、続けられる農業・林業を
重点政策10 豊かであり続ける自然とホスピタリティを活かす
重点政策11 人権都市ながのへ、そして市役所に活力を
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 市長は、「良い提案をいただいた。できない事柄もあるが、良い提案ししっかり検討したい」と述べました。事前に眼を通していないとのことで、説明に時間を要してしまいました。リップサービスに終わらせることなく、「良い提案」とされる事柄が新年度予算案に盛り込まれ形になることを要望して50分間の意見交換は終わりました。

 議論となったのは、市民病院の地方独立行政法人化と市立長野高校への中高一貫教育の導入問題です。
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 市民病院の独法化は、「移行ありき」とせず、公立病院に求められる政策医療の役割、長野医療圏における他の公的医療機関や医師会等との連携・役割分担を明確にしつつ、市民の医療ニーズに的確に応えられるよう市民合意のもとに慎重な対応を図ることを求めるもので、市民の共有財産そのものが法人のものに移行されることから、市民への説明責任を果たし、理解を得るプロセスが重要であることを強調したものです。
 独法化について27日に詳細なレクを受ける予定ですが、今日の段階では「指摘を踏まえ、丁寧な説明を行う」とされました。

 市立長野高校への中高一貫教育の導入基本計画については「凍結する」ことを求めています。
 国の小・中一貫教育の動きを見据えつつ、小・中の連携の新たな仕組みづくり、既存の市立中学校の教育環境の整備を最優先すべきであると考えるからです。
 市長は「小・中の連携は重要なこと。中高一貫教育はパイロットスクールとして展開するもので、幼保小中高の連携の一部。理解をいただきたい」と述べましたが、平行線です。
 議会側は慎重論が大勢です。9月市議会に続き12月市議会でも焦点の一つになります。既定方針にこだわれば、新年度予算案の可否の焦点の一つに浮上する問題であると考えています。

 一致した点もあります。
 善光寺御開帳プロジェクトへの巨額な投資を一過性のものに終わらせることなく、次につながる投資とすること。行政の仕事の外部委託が進み、現場を知らない職員が増えていることについて、建設や福祉の現場経験のある専門性を持った職員を計画的に採用するなどの人材育成・活用を図ることなどです。

 一致しなかった事柄が多いとも言えますが…。粘り強く提案の実現に向けて力を尽くす所存です。