社会派ジャーナリスト・青木理氏の講演

 8日のことになりますがお許しを。
 8日は午前中に「議会基本条例検証・議会活性化検討委員会」。午後には東北信9市議会正副委員長研修会が小諸市で開かれ、長野市議会「まちづくり・公共交通対策特別委員会」の委員長として参加。

東北信9市議会正副委員長研修会、講演する青木理氏

 
 この研修会のメインが「原発と基地と私のふるさと」と題した青木理氏の講演でした。小諸市出身の青木氏は共同通信社記者を経てフリーで活動するジャーナリスト、ベストセラーとなった著書「日本の公安警察」(講談社現代新書)で知られています。
 多面な取材によって真実を浮き彫りにしようとする社会派ジャーナリストの一人です。
 
 青木氏の講演のポイントは2つ。

 一つは、『視点・視座を変えて考えること』。沖縄普天間基地に配備されるオスプレイを例にとりながら、アメリカの視点、沖縄県民の視点、中国の視点、そして日本政府の視点、それぞれの立場によって見え方が異なることを指摘しつつ、オスプレイそのものは極めて危険な航空機であること、在沖米軍の存在が日本の防衛の抑止力であるとする論理は方便に過ぎないことを浮き彫りにします。
 視点・視座を変えて考えることで真実が見えてくる、そこに自らの立ち位置を見出すということでしょう。
 
 2つは、『職業人としての良心』。ここでは原発問題を事例に、大飯原発や志賀原発直下に存在する活断層について、「活断層カッター」の異名を持ち、真実に向き合うことなく「活断層ではない」と論じる政府御用達の某国立大学(東京工大です)教授や、電力会社のCMに登場しながら「福島阮発事故で亡くなった人は一人もいない」とのたまう某女性経済評論家を取り上げ、“原子力ムラ”なるものの実相を浮き彫りにしつつ、職業人としてのモラル・良心の崩壊を指摘し、「職業人としての良心こそが今日、問われている」と強調しました。
 尊敬する人に、かつて信濃毎日新聞の主筆を務め、“抵抗の新聞人”として著名な桐生悠悠氏をあげたところに、職業人・ジャーナリストとしての良心を垣間見ることができます。

小諸市出身で、ご両親は今なお小諸市内に在住とのこと。46歳、ジャーナリスト魂の堅持に期待したい。

 
 視点・立場を変えて考え、自らの立ち位置を確立すること、議会人としての良心を改めて考える機会となりました。
 
 長野市議会・新友会の議員諸氏は、どのような想いで青木氏の講演を聴かれたのでしょうか。ぜひとも感想を聞いてみたいものです。私は地元の元気なまちづくり市民会議のため、講演後の意見交換会に参加できなかったため、感想を聴けていません。「まぁ、一つの見識だね」と流すのでしょうか。

 それにしても、青木氏を講師に決めた小諸市議会・議会運営委員会と議会事務局には拍手を送りたいですね。選考過程では2人の講師が候補に上がり、最終的に青木氏に決定したようですから。

 いろんな意味で、面白く、興味深い講演会でした。