市芸術館大ホール…「見えづらい席」判明

 5月にオープンする長野市芸術館の大ホール2階席で「舞台が見えづらい席」(「見切れ席」というようです)が80~90席あることが判明、波紋を広げています。
 (11日、「見切り席」を「見切れ席」に訂正しました)
 今日12月10日の市議会総務委員会で明らかにしました。
151210daihouru
 図の丸印で囲んだ座席が「見切り席」とされます。

 建設事務局によると、設計段階から「いわゆる見切れ席が生じる可能性は認識していた」とし、12月4日に施設の引き渡しを受け、7日に現場で座席からの見え方を確認したところ、見えづらい席があることが分かったとしました。
 今後について、建設事務局長は「状況が良くなるように、どのような改修ができるか検討するよう設計者に求めている」としています。

 免震ゴム偽装をはじめ、最後の最後まで、トラブル続きの芸術館です。

大ホール正面34417

長野市芸術館大ホールステージからの全容

 市のホームページでは、「平成27年12月4日市役所及び芸術館が完成しました!」と伝え、大ホール等の完成状況を写真で紹介しています。
 このページの写真は、市HPからの転載です。

長野市芸術館大ホール2階席から

長野市芸術館大ホール2階席から

 市芸術館は、1階916席、2階376席の計1,292席。2階席の左右の壁際に位置する座席で、それぞれ40~45席。全体の約7%、2階席では約24%に相当します。

 市芸術館を設計した槇設計事務所は、同様の施設として広島県三原市芸術文センター「ポポロ」を設計しています。1階853席、2階356席の全1,209席のホールで「音響効果に優れたシューボックス(直方体)型と客席から舞台を見やすい囲み型の融合により、本格的な芸術空間を実現」したとされている施設ですが、基本的に市芸術館とそっくりの設計です。
 この三原芸術文化センターでは、2階席の階段状勾配が急で転倒事故等が多発していることを教訓に、市芸術館の場合には、安全性を優先し、客席の勾配を緩やかにしたとのことです。

 「見切れ席」というのは、客席の配置や勾配、音響装置などで、ステージをすべて見ることができない席で、芸術文化ホールでは前例はあるそうです。
 「見切れ席」であることを告知して優先チケット販売したり、値段を下げて販売されたりしているようです。

 安全性能を優先するか、芸術性能・鑑賞性能を優先するか、両立できる工夫はないのか、思案のしどころです。

 明日11日に、議会を対象とした「庁舎・芸術館内覧会」が催されます。大ホールの状況を確認することになります。
 続報でお知らせします。

 ➡151211【続報】大ホール…舞台の半分が見えない