長野市議会第4回議会報告会の報告集

5月14日に開催した第4回議会報告会の『報告集』が、議会報告会実行委員会の議を経て、このほど取りまとめられ、公表されました。

『報告集』には、参加者からの質疑・意見に対する答えを「Q&A」形式で要約したものや、参加者アンケートのまとめ等を掲載しています。

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下記の長野市議会HPに当日の配布資料を含めてアップされていますのでご覧ください。
➡【長野市議会HP】「長野市議会第4回議会報告会を開催しました」
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実行委員会の中で私は、参加者アンケートの取りまとめを担当しました。
63名の参加者のうち44名の方から協力いただいたアンケート結果です。

報告会に対する全体的な感想では、「良かった」9.1%、「まあまあ良かった」52.3%と6割を超える皆さんにプラス評価をいただきましたが、前回のプラス評価約8割強からは低下しています。

また、「市議会に期待すること」では、「市民との対話・意見交換」42.2%をトップに、「政策の提言」22.4%、「行政のチェック」20.3%、「情報の発信」14.1%と続きました。
順位は過去4回のアンケート結果とほぼ同じ傾向ですが、「市民との対話・意見交換」の比率が高まっていることが特徴です。

「今後、議会報告会に望むこと」、「市政や市議会に望むこと」の自由意見の部分を紹介します。

◆「今後、議会報告会に望むこと」
《全体的》に、「継続されていることに意義がある」との評価をいただく一方で、参加者の減少等から「回を増すごとに興味・関心が広がる報告会に」との意見、「若い世代の参加」を促す工夫、報告会の運営方法の改善を求める意見を多くいただきました。

《運営方法や資料》について、「一方的な説明で物足りない」「報告説明は要約しポイントを絞ってもらいたい」「対話・意見交換の時間を十分にとってもらいたい」「テーマを設定した意見交換の場、分科会的な運営ができないか」といった運営の改善・検討を求める意見の他、「各地区の課題を住自協ごとに集約し、回答を出す形式に」との提案等をいただきました。
「テーマが総合的(総花的)で市民生活に直結したイメージが描きづらい」「市がどんな問題を抱えているのか、市民にもっと考えてもらいたいことを提起してもらう必要があるのでは」との意見もいただきました。
また、質問に「委員会では議論されてない」との答弁・対応に対し、「これでは質問しづらい」とのご指摘をいただきました。議会報告会の性格上、委員会での議論を超えて答弁できない制約があるためですが、質問で提起いただいた課題について、今後の議会での審査・議論に活かしていく必要があります。

《開催回数・場所》について、「年2回の開催」「気軽に立ち寄れるよう施設1階フロアーで開催できる場所の設定」等の意見をいただきました。

また、《議会の審査》について、「理事者に要望した事項が、その後、どのようになっているのか」結果を求める意見をいただきました。
さらに、《配布資料》では、議会傍聴時の「長野市議会の案内」や議員一覧表の配布を求める意見をいただきました。

いただいた意見を参考に、今後、検討します。

◆「市政や市議会に望むこと」
「市会議員が一体となって力を出し長野市のために力を注いでもらいたい」「連なる活躍を期待」との激励をいただきました。ありがとうございました。
他方で、「地域が抱えている課題を足しげく歩きキャッチしてもらいたい」「議員は理事者の代弁者ではない。市民の希望を理事者に実行させる立場で取り組んでもらいたい」「市民生活に直結する議論を求める」といった議員の活動姿勢への注文もいただきました。

また、「人口減少・地域活性化に関し、例えば介護士の給与を改善しIターンを活性化させる仕組みを」「自殺や引きこもりの人を減らす対応策を」「先進地視察で学んだ点がどのように長野市政に活かされているのか報告を」「防災・減災対策の推進を」など、政策や施策に関する提言・要望をいただきました。
耐震工事が行われている中部公民館第五分館のリニューアルを求める個別地区に関する要望もありました。

さらに、「市議会だよりで詳細については『ホームページで』と案内されているがIT弱者の市民は多い。ペーパー閲覧の案内も取り入れてもらいたい」「小・中・高校生を対象にした模擬議会を開いてもらいたい」「議員定数の見直しの検討を」といった議会の対応に関する意見・要望をいただくとともに、「議員はもっと勉強を」との厳しい意見もいただきました。

それぞれ市議会としてしっかり受け止め、市政への反映に努めていきたいと考えます。

市民の皆さんが参加したくなるような議会報告会にいかに充実させていくのか、大きな課題です。

開催場所や開催回数、テーマ別報告会などの工夫・改善ができないか、また、市民との意見交換を重視した報告会のあり方についても、十分な検討が必要であると考えます。

現在、議会運営委員会において、議会活性化の検討が始まっています。
議会報告会の充実・改善も大きなテーマの一つです。

7月25日の議会運営委員会で、各会派の意見を集約し、実質的な検討に入ります。
まずは活性化項目の整理・検討を行うことになりますが、H25年9月に当時の「議会活性化検討委員会」がまとめた「答申」における課題は、積み残されているものも多く、改めて仕切り直しで検討を始める必要があります。

各会派の意見は第1次集約がされていますが、各会派等の意見等を踏まえ、再集約することになり、そのとりまとめ結果を踏まえて、25日の議会運営委員会を迎えることになります。

市民に身近な市議会、市民から信頼される市議会に向けて、絶えず前向きに取り組む所存です。
新友会や公明の意見を見ると、検討にかなりのエネルギーが必要となりそうですが…。

詳細は、議運を経て、改めて報告します。

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