12月議会…課題と論点【その1】~市長議案説明、代表質問等から

 11月30日から始まっている12月市議会定例会は、12月6日からの代表質問・一般質問を終え、週明け12日・13日の常任委員会で付託議案の審査となります。

 議案を採決する最終日は16日です。
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 市議会状況をなかなかお伝えできてきていませんでしたが、市長の議案説明と本会議における質問・答弁から論点となるポイントをまとめました。
 まずは【その1】です。

市長の議案説明より3点

任期も残すところ11カ月余りとなる中、「あと1年間も課題解決に向け、これまでの経験を活かし、右肩下がりの時代の中で、よりスピード感を持つとともに、攻めの姿勢で力を込めてやっていきたい」

H29年度予算編成では、「前例踏襲型予算から脱却し、スクラップ・アンド・ビルドの徹底や事業の時限化・サンセット化を進める」「新規・拡大事業は十分な精査の上で目的・効果等を明確にし、既存事業も事業効果の検証を踏まえ、必要性・緊急性の高いものに厳選し、メリハリのある予算とする」「女性や高齢者が働きやすく、活躍できるような方策を考える」と。

 市民の必要度・満足度をとらえ、先見性を持った事業展開が問われます。
 とかく、中核市全体の状況や県内他市の状況を強調し、横並び意識で事業を先送りする傾向が目立つ中で、検討手法においても前例踏襲を改めてもらいたいものです。

地域発きらめき事業、「1支所1モデル事業」に改め…地域きらめき隊の活動とは異なることから、混同しないよう、名称を当初の仮事業名であった「1支所1モデル」に名称変更。
 今更の感はありますが、この方がわかりやすいでしょう。

加藤市長、2期目の進退、明らかにせず

 最大会派新友会が代表質問で「加藤市長は人格も評判も良い。ぜひ、2期目の出馬を」と公式に出馬を要請。

 これに対し加藤市長は、「3年間は使い出のある3年であった。守りの姿勢から攻めの姿勢へ。任期あと1年は使いでのある十分な時間。今やるべきことを一日一日全力でやっていく。今の市民、将来の市民が幸せを感じられる長野市にしたい」と述べるにとどめ、進退には言及しませんでした。今の段階では当然でしょう。

 ポイントは最大会派が公式に出馬要請したことにあります。新友会が一枚岩とは思っていませんが、自民党内にあるポスト加藤の様々な動きをけん制する意味があるのかもしれません。

 わが改革ネットは、前回の市長選における対応が異なった議員で構成しているため、なかなか悩ましいところがありますが、基本的に今のところ“白紙”の姿勢です。
 加藤市政の検証を批判的にしっかり行うことが必要であると考えています。

市制120周年は記念式典のみ…基金創設を目玉に位置付けられないか

 来年4月に長野市制120年を迎えますが、記念事業について、高校生の長野市の未来の発表やナガノ・チェンバー・オーケストラの演奏会、1支所1モデル事業のアピール等を内容とする記念式典を4月中に実施するとしました。
 特別な企画事業は実施しない方針としました。

 新年度、見直しを進める公共施設の維持管理に向け「基金」を創設するとされています。
 将来を見据え、持続可能な公共施設を維持するための基金として、120周年事業の目玉に位置付けることが先見の明を示すことになるのではと思います。当然、それなりの規模・金額ということにしたいのですが…。

スパイラルの存続…1月に国営で維持を要望

 10年間で31億円の負担と試算された冬季五輪ボブスレー・リュージュ競技施設「スパイラル」の存廃が大きな問題として浮上する中、「近々示される競技団体連盟の見解を踏まえつつ、来年1月に国営化を国に要望する」としました。

 国営化の見通しは厳しいものがあると思われます。冬季五輪施設の整備にあたり「維持は地元自治体で」との閣議決定がありますから。しかも、2020年東京五輪施設の整備で揉めている時期ですし…。

 私としては、市民負担を考えると廃止を含め全面的休止で対応せざるを得ないと考えています。
 既に結論が出ている問題との受け止めです。
 地元の浅川地区スパイラル友の会や競技団体との丁寧な協議による合意形成が待たれます。それこそ、市長のリーダーシップが問われます。迷走しましたから…。

 近々、現状と課題をまとめたいと思います。

中心市街地活性化…平安堂の撤退・移転に「憂慮」

 長野駅前のウェストプラザビルから「平安堂」が撤退・移転し、2階から4階が空きビル状態になっていることに対し、「憂慮すべきこと」とし、民間施設で対応に限界があるが「有効活用されるよう支援する」としました。

 また、中央通り沿いの南石堂町で計画される民間の店舗(西友)兼マンションの建設(南石堂A-1地区優良建築物等整備事業)について、H31年度完成をめざし準備が進んでいるとし、「周辺整備の起爆剤になる」との認識を示しました。

 周辺整備で、さらなる再開発を展望しているということなのでしょうか。一極集中に拍車がかかる駅前地区の商業施設の在り方、一方で撤退・移転、他方で新規展開、中心市街地・駅前地区をどのように活性化させていく考えなのか、9日のまちづくり対策特別委員会で質問し損ねました。

もんぜんぷら座の耐震改修…あり方を広く検討へ

 さらに、耐震基準を満たしていない「もんぜんぷら座」について、市の耐震改修促進計画ではH32年度までに対応するとされていることから、「大掛かりな改修となり、テナント対応を含め慎重な対応が必要」とし「今後、幅広く市民やテナント等の意見を聞き、あり方を検討する」と述べました。

権堂地区再生計画の見直し…年度内に基本計画へ

 権堂地区再生計画の見直しが再生計画評価・検討部会で検討されています。
 市民ワークショップの取り組みや市民アンケートの結果、さらに地元が策定する基本構想等を踏まえ、「年度内に基本計画をまとめたい」としました。

 大型商業施設の再整備による一点突破方式のまちづくりの限界を感じている一人です。

 ➡中心市街地の計画は9日のまちづくり対策特別委員会でも報告がされました。別稿とします。

【その2】に続く…。

 次回へ、引き続き課題と論点(私的ですが)を報告します。
 ➡161212「12月議会…課題と論点【その2】」