6月市議会定例会の論点

長野市議会6月定例会は、15日から一般質問が始まりました。週明け19日午前まで続きます。

10月の市長選を控え、加藤市政4年間の評価と課題が大きな焦点となります。

加藤市長、出馬を表明

15日、加藤久雄長野市長は、新友会の議員の質問に答える形で、「引き続き長野市の発展のため、市民の幸せのために、全身全霊を注ぐ決意」と述べ、2期目の出馬を公式に表明しました。

加藤市長は、子育て支援や観光振興などで公約で政策に掲げた項目について「その多くが成果を出してきた」と自己評価し、2期目に向け、「雇用の確保や医療介護の充実、子育て支援に力を入れ、社会的弱者への手厚い支援と自立に向けた取り組みに重点を置く。その土台となる健康をテーマに新たな施策を進める」と抱負を述べました。

まぁ、淡々とした表明で、迫力というか気概が伝わるものではなかったなぁというのが率直な感想です。政策・施策に具体論もありません。

「健康」をテーマに施策をつなぐという問題意識くらいでしょうか。このこと自体に異論はありませんが、改革ネットの予算要望の際に「財政が厳しい中、高齢者にかかる経費を子育てに振り向ける」といった趣旨の発言もありましたから、??です。

対抗馬として出馬を表明している土屋氏の理念・政策を含め、フリーハンドを持ちつつ、当面、事態の推移を見極めたいと思います。

ウォッチャー的な言い方になりますが、政策論争が活発に行われる市長選挙を体現したものです。

子育て支援、医療介護、まちづくり…論点に

具体的な施策展開では、次のような課題が論点となります(というか、なっています)。

・公共施設の見直し
・新しい介護予防事業
・放課後子ども総合プランの有料化による放課後の子どもの居場所
・遠隔地の高校に通う通学費助成の拡充
・ひとり親家庭の子どもの学習支援
・就学援助費の事前支給
・いじめの未然防止、再発防止
・大型商業施設ありきの権堂地区再生計画の課題
・もんぜんぷら座の耐震化
・城山公園整備のコンセプト
・長野駅周辺第二土地区画整理事業の事業期間の延期と展望
・第四学校給食センターの稼働状況
・農業研修センターの稼働状況
・都市計画マスタープランと地域公共交通網形成計画の課題
・中山間地域の活性化
・長野赤十字病院の移転改築への支援

等々も論点になります。

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