旭山登山道での中学生滑落事故、再発防止に向けたその後

 長野市平柴の旭山で「冒険に行く」と言って出かけた裾花中学2年生の生徒が滑落して亡くなった事故は、地元ということもあり、何と申しあげてよいのかお慰めの言葉も見つかりません。
 ご家族、同級生の皆様のご悲観はいかばかりかと存じますが、一日も早くお心の痛みが癒えますよう、心よりお祈りいたします。

 27日には、教育委員会から状況を確認、生徒のカウンセリングに特段に心を配ることを要望するとともに、28日に安茂里住自協の皆さんと市建設部に要望を行った折にも、安全対策等の状況を確認してきました。
 この段階では、里島発電所からの登山道は入り口部分で通行止めにしていることでした。

 今日5月2日、市の監理課・維持課から、旭山登山ルートの状況と今後の対応について説明を受けました。
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 画像だとわかりづらいので、PDF版を添付しました。
【旭山滑落事故に関する現況(長野市資料よりPDF版)】

◆登山ルートの現況
 旭山の登山ルートは複数ありますが、現在唯一のルートとされる平柴(現在の観世音)からのルートは、商工観光部で管理し案内看板等が整備されています。

 カタクリの群生地で知られる市道安茂里1号線の里島からのルートは、土砂崩落のため、旭山観世音世話人会名の「危険につき通行禁止」の看板が設置されているとのことで、今回事故のあった崩落現場付近には、裾花側の崖の崩落がひどく、危険で立ち入れない状況となっているそうです。

 旭山観世音は学問の神が祀られていますが、土砂崩落のためS40年から50年代にかけ転落事故が発生し、観世音を旭山南側の朝日山観世音堂に移転されています。

◆崩落箇所は国有林、復旧治山工事に着手したばかり
 旭山の北側及び東側斜面が崩落、山地崩壊の兆候があるため、中部森林管理局・北信森林整備署によって復旧治山工事が手掛けられています。H28年度は、平柴側から延長1000mの作業道を開設を行う予定で、事故当時には、旭山南側の作業道入口にバリケードと立ち入り禁止の看板が設置されていました。しかし、その脇をすり抜けて登山道に入っていくことは可能な状況のようです。

◆事故後の市建設部の対応
 4月25日には、里島ルートの現場確認後、市道への通行(進入)を禁止するため、バリケードと通行禁止の看板を設置。
 26日には平柴側から旧観世音跡付近までの状況を確認、27日にはバリケード・通行禁止看板を追加で設置したとのことです。

◆連休明け5月9日に、中部森林管理局、長野市関係課で、情報交換し今後の対応を検討するとされています。
 「連休明け」という点がとても気かがりで、私からは、ゴールデンウィーク後半にあたり、再度、学校を通じて子どもたちへの注意喚起を徹底すること、通行禁止の看板について「崩落事故のため立ち入り通行禁止」の大きな看板を掲示し安全対策を講じることを求めました。
 学校には今日付でFAX緊急連絡が行われ、担任の先生を通じて徹底されることになっています。
 看板については早急に対応するとのことでした。

 インターネットで「長野市旭山登山」を検索すると、里島ルートを使った旭山登山の経験ブログ等がヒットします。2013年辺りまでですが、新緑の季節、県外者(だけではありませんが)の予期しない入山があるかもしれません。
 今後については、バリケードや立ち入り禁止看板を丈夫で絶対危険度を知らしめる対応が必要です。

 さらには、復旧治山工事の進捗に伴い、安全な登山道・遊歩道として完全整備するのか、完全廃止するのか、これまた早急に対応策が求められるところだと考えます。
 登山案内サイトへの徹底を含めた対応策が必要です。

 また、現在使用されている市内の登山ルート、トレッキングコースの安全確認も欠かせません(今日は、この点についても強く要請しました)。

 ご遺族の無念に徹底した再発防止策で応えなければなりません。