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総務委員会行政視察➌…大阪市「阿倍野防災センター」

 11日は、あの大阪市でした。市庁舎は訪問せず、直接、天王寺にある視察先の「阿倍野防災センター」へ。

JR大阪駅、新装なったガラスの屋根が特徴。右側の建物の奥に売上高800億円の大阪三越伊勢丹があります。


 1995年の阪神・淡路大震災を踏まえ、関西でも東南海・南海地震が危惧される中、広く市民の防災に対する知識と技術を総合的な体験を通して学習できる施設として整備されたもので、H16年(2004年)5月にオープン、年間に14万6千人、1日平均477人が訪問・体験しています。

 阿倍野防災拠点(あべのフォルサ)とされる施設は、免震構造を採用する7階建てで、防災センターの他に消防局南方面隊、屋内プール、市職員人材開発センターを併設、市庁舎が被災した場合に「災害対策本部」の機能を代替・補完する機能(防災情報システムを含めて)を持っています。
 大阪市の防災備蓄は、住宅損壊による避難住民を最大約30万人と想定し、震災直後に必要となる飲料水・食糧・生活関連物資を備蓄するもので、阿倍野備蓄倉庫を中枢備蓄拠点と位置づけ、全体物資の20%を備蓄しているそうです。

 防災センターは、市民を対象とした防災体験学習エリアと、地域防災リーダーや女性防火クラブ員、企業の防災担当者を対象とした高度な研修訓練エリアに区分され、今回の視察では防災体験学習エリアで100分のフルコースを体験してきました。
 
 視察のメインは、この体験コースでした。バーチャル地震に続き、煙円の避難訓練、消火器を使っての初期消化、119番通報、怪我人の救出、応急救護、そして震度7の体験といった具合です。

消火器訓練。15秒と聴いて緊張しながら、総務委員全員が体験。


 施設内に震災後の街中を再現し、臨場感ある体験ができる仕組みになっています。この体験で、初めて知ったことがあります。消火器の噴出時間は約15秒だということです。恥ずかしい話なのかもしれませんが、地域の防災訓練での消火器訓練では、時間の話はなかったような気がします。とにかく、慌てず、焦らず、的確に照射しなければならないということを実感しました。

震災後の街中を再現、母親と離れてしまった子どもの「おかあさん」を呼ぶ声がかすかに響く。議会事務局撮影です。


 IDコード付きのリストバンドをして体験、最後には「修了証」が出ます。また、後日、インターネットアクセスで見ることもできる仕組みになっていました。今どきの防災センターって感じです。因みに成績は、煙中コーナーが「良くできました」ではなく「がんばりましょう」評価に。ちゃんと姿勢を低くしていなかったためです。これもあとからビデオでチェックできるのです。

 阿倍野フォルサ全体の事業費は約82億円、防災センター部分が約26億円で、そのうち展示設備費は約12億円に上るそうです。防災センターは消防OBで構成される防災振興協会が指定管理者になっており、年間運営費は約9,400万円。
 
 長野市防災市民センターでも、地震体験(震度5)、消火器や煙の体験、119番通報などのメニューがありますが、臨場感の違いは歴然といったところです。でも、防災市民センター(サニウェイが指定管理者)は年間760万円の運営費ですから、ちょっと比較対象には無理があります。

 市民防災センターの改築が予定されていますが、臨場感ある防災体験、救護訓練等の設備・メニューは取り入れていきたいものです。
 とはいえ、長野市においては、防災マップやハザードマップの配布と活用、町内会・行政区単位の防災訓練の恒常化と高度化が優先されるべき施策だと考えます。費用対効果と優先順位の問題でしょう。

 ところで、大阪市には消防団がないそうです。これまた初めて知ったことですが、大都市圏では成立しない組織なのかもしれません。そのため、大災害対応を目的に、消防OBを中心とする活動支援隊、市民が担う地域防災リーダーが区単位(政令市の)、町内会単位に組織されているそうです。視察の折だけでは、イマイチ全体像がつかめませんでした。消防局のプロが対応することを主眼にしているのでしょうか。地域防災計画の見直し、市民防災の仕組み等について、改めて調べる必要があります。

 面白い、有意義な体験と視察ができました。

防災センター入り口で記念撮影


前日の10日に大阪入り。委員有志7人と事務局で道頓堀の視察へ。定番のグリコ前で。

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