荻原市長参加のもと「ながの未来トーク」in安茂里

地元の安茂里関連のブログ記事が続きますが…。

11月8日、「住民の支え合いによる笑顔で心豊かに暮らす安茂里のまちづくり」をテーマに安茂里地区住民自治協議会の主催で、荻原市長をはじめ関係部長らの参加のもと、「ながの未来トーク」が催されました。

「ながの未来トーク」は、住みよいまちづくりを進めるために、地域の身近な課題などについて、市民の皆さんと市長・関係部局長が意見を交換する場で、各地区住民自治協議会の主催で開催されているものです。

市長と一緒にラジオ体操で始まった安茂里での未来トーク。今回は地域の福祉のまちづくりを進める活動の発表をメインにし、住自協の役員の皆さんはもとより市長や行政と課題を共有し、住民自治による福祉のまちづくりをさらに推し進めることが狙い。従来からの趣向を変えた地域の活動報告形式は初めてのことです。

活動報告は、➊園沖支え愛ネットワーク「園ネット」の活動、➋安茂里こどもコミュニティひろば「あもはぐ」の活動、➌住自協・教育文化部会の「お悩み相談会」の取り組みなど3件。

「園ネット」は、人口約300人、120世帯の園沖区(小市)の取り組みで、雪かきや庭木の手入れ、買い物・通院の足、ゴミ出しなどの困りごとや交流の場を求める住民の声に応えようと地区内でボランティアを募集し、皆が主役で支え合っていこうと取り組んだことが始まり。9年目になります。40代から70代の「園沖勢年団」もつくられ、ともに連携して活動を展開中。

発表は「園ネット」事務局長の荒井さん

役員11人で運営されており、高齢者の通院や買い物をサポートする「送迎隊」、剪定などを担う「草刈り隊」、一人暮らし高齢者の「ゴミ出し隊」、高齢者宅や集会所やスクールゾーンの「雪かき隊」、街の縁側を担う「寄って隊」、「防災隊」など役割分担し取り組まれています。

1年毎に代わる自治会役員の「継続的な役割」を補完するとともに、区内の様々な組織の隙間を埋め連携を強めていこうとの趣旨です。

今後は、防災の取り組みや、子育て世代への支援(特に未就学児世帯のヨコの連携)が課題とされ、楽しみながらの活動を定着させていきたいと抱負が語られました。

防災の取り組みでは、1次避難所としてホテルが活用できないか、災害時の安否確認システムの一つである「オクレンジャー」などの活用が進められないかとの具体的な課題が提起されました。

「あもはぐ」は、子どもを中心にした多世代の地域交流の場を提供したいと始まったボランティア活動の一つで、安茂里公民館で第2・第4土曜の月2回開かれています。立ち上げから運営を担ってきている宮沖区在住の白石かおりさんが発表しました。

「あもはぐ」の発表、白石さん

幼児や児童生徒の居場所として、絵本の読み聞かせや季節などに合わせた工作、食料品などの無料配布、衣類や学用品、本などのおさがり市などに取り組まれています。

私も立ち上げを後方支援でバックアップしてきた一人です。住自協をはじめ、企業やボランティア団体の協力のもと、安茂里地域に根付き始めている取り組みです。

9月26日、市立安茂里公民館を会場に「安茂里こどもコミュニティひろば・あもはぐ」がスタートしました。 「子ども食堂」を目指す取り組みで...
25日午前、ご無沙汰していた安茂里のこどもコミュニティ広場「あもはぐ」に顔を出してきました。会場は安茂里公民館の2階和室です。今年最後になり...

課題として、公民館では調理・飲食不可のため、食育への結び付けが困難なことや運営ボランティアや資金の確保、提供された衣類や食品等の保管場所の確保があげられる一方、公民館小市分館での開催への意欲が語られました。

また、市行政に対し、親子で楽しんで学べる地域の取り組みのさらなる情報発信や財政的支援が要望されました。

意見交換では、積極的に参加・応援したいとの声が相次ぎました。スタッフの確保をはじめ、さらに支援の輪が広がることに期待したいと思います。

さらに、住自協が取り組む「お悩み相談会」は、毎月第3土曜日に公民館で開かれているもので、NPO日本精神療法学会所属の3人のカウンセラーによる相談会です。事前の電話予約で1人90分の時間割です。悩み事に関する心のサポートが目的です。

2,020年から始めた相談会は、家庭や職場での悩み事や学校のこと、人間関係など多岐にわたる悩み相談で、これまでの95名の住民の方が利用されています、複数回にわたり訪問されている方もいらっしゃいます。

相談者のアンケートでは、「お話しできて気持ちが楽になった」「親身に話を聞いてもらい、頑張る勇気が出た」といった声がたくさん寄せられていることが紹介されました。

発表や意見交換を聴いた市長は、「素晴らしい活動報告をいただき、活力あふれる住民の皆さんの発表に感激した。地域からの提言としてしっかり受け止め、市の施策に取り入れていきたい」と述べました。

会場からも積極的な発言が相次ぎ、地区内の様々なボランティア活動が共有できたこと、さらに行政とも、地域の自主的な活動の状況と課題が共有できたことに、大きな意義と成果があったと受け止めています。同席した部長さんたちの出番はほとんどなかったのですが、ご理解いただきたいと思います。

住民自治に支えられた市民との「協働」の大切さをともに理解し合い、さらに広がっていくことを願うものです。

10月30日のアモーレフェスタ、11月5日には秋のスポーツ祭典、8日の未来トークに続き、昨日の10日は、住自協でつくる「安茂里地区治山・砂防・治水対策委員会」による危険渓流現地調査。県と市の河川課の皆さん、風間県議とともに、蟹沢、太田沢、勝手沢での倒木処理や沢筋・砂防堰堤の浚渫等を調査しました。安茂里ウィークが続きます。

Related Images: