公共交通の担い手が頑張る時

私鉄県連定期大会での挨拶より。川バス労組の仲間が撮影した写真からいただきました。


 私鉄県連(県内の民間交通事業の労働組合)の第92回定期大会に、組織内議員として出席し、機能不全となっている国政の刷新と公共交通の再生・復権をアピールする挨拶をさせていただきました。

 県の新交通ビジョンの策定に触れながら、「高速交通から生活交通にシフトし、県に地域の公共交通網を維持するための財政支援のスキームを独自に作らせることが課題」と指摘した上で、「住民の足を守る、住民の命を安全に運ぶ仕事に誇りを持ってもらいたい。しかし、規制緩和により誇りを持てるような労働環境にないことが大きな問題。だからこそ、労働組合が団結し、安心して働き続けられる職場をつくり、企業に対し公共交通を担う社会的責任を全うするよう運動を強めよう」といった趣旨で話しました。

 団結会の折に、参加した若い組合員から「一番わかりやすかったです」と声をかけられ、安堵しています。

 地域公共交通の再生・活性化が喫緊の課題となっているものの、県内、取り分け郡部では、行政の財政支援の限界から、生活路線を縮小せざるを得ない、労働者を雇用し続けられないといった状況が深刻化しています。地域の活力が生活からも雇用からも失われる事態に直面しているのです。

 長野市域の中山間地域の公共交通ネットワークの維持にも、程度の差こそあれ、同じ問題が横たわっているように感じます。

 29日には、IC乗車券カードセンターの開所式と中心市街地の新ぐるりん号の出発式が行われます。バス交通の利便性向上につながることを大いに期待したいと思います。

 ところで、JR長野駅前広場の整備工事により、仮設バス停の運用が10月1日から始まります。川中島バス労働組合の発案で、利用者の皆さんに工事中の仮設バス停で混乱の無いよう案内チラシを配布することになりました。「広報ながの」での周知を知らない長野市民以外の利用者への案内を考えてのこと。28日朝7時から、長電バス労組とも連携し、会社側と一体で行うことになりました。
 チラシは市役所都市計画課に依頼し3000枚を用意してもらいました。

 仮設バス停案内はこちらをクリックしてください。[PDFファイル]

 とても大事なことだと思います。私も顔を出すつもりです。
  

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