国道19号歩道設置推進準備委員会で勉強会

 先週のことになりますが、12月9日、安茂里と第五地区の住民自治協議会が連携して立ち上げている「国道19号歩道設置推進準備委員会」で、信州新町地区における国道19号歩道設置の取り組みに学ぼうと、当時の期成同盟会の皆さんをお招きし、勉強会が開かれました。
 推進準備委員会の顧問として参加しました。

新町・期成同盟会の皆さんと。左奥、右側から久保成美さん、黒岩伸雄さん、新町支所の宮尾栄一係長。

新町・期成同盟会の皆さんと。左奥、右側から久保成美さん、黒岩伸雄さん、新町支所の宮尾栄一係長。


 ご案内の通り、信州新町地区は犀川と斜面との平地に発展した町で、国道19号の里穂刈から奈津女橋までの間、約2㎞は、車道幅員が狭いところに商店や民家が連なっていて、歩道がなく歩行者の安全確保が地域の重要課題となっていました。

 そこで、商工会の若手の皆さんが中心となって「期成同盟会」を発足したのがH3年。
 国道工事事務所がまちづくりの面的整備を含めたマスタープランの作成を求めたことで、中心市街地活性化基本構想「21世紀信州新町ものがたり」を旧町が策定、そして基本構想に基づく「くらしの道づくり計画」の策定等を経て、国道の歩道設置を最優先することで国道工事事務所と合意。
 
 ようやくH11年に事業着手となり、第1期区間(H11~H15)として支所周辺の総延長0.55㎞、第2期(H16~H20)で新町地区の商店街周辺、総延長0.91㎞、第3期(H21~H26)の里穂刈地区、総延長0.62㎞が開通。H25年度末で総延長2.08㎞の全線開通となったものです。
 総事業費は65億円です。
20151214164433-00001
20151214164512
 期成同盟会設立から事業着手までに8年間、事業着手から完成まで14年間を要しています。合併前の信州新町はいわば町を挙げて取り組んだ事業であるにもかかわらず20年近い歳月がかかっています。

 H3年の期成同盟会の設立に向けて商工関係者のアンケートに取り組まれていますが、この段階では「全面的に賛成」と「補償条件により賛成」が77%、「犠牲になるので反対」「歩道整備の必要なし」が21%といった状況だったそうです。
 「道路を広くすれば、家が狭くなり、人がいなくなってしまう」との声もあり、実際に転居された住民もいたそうですが、期成同盟会の皆さんの粘り強い活動が、新たな店舗展開による居住継続につながったケースが生まれるなど、通学路・生活道路の安全確保を図りたい、商店街の存続で地域の活性化につなげたいといった熱意が住民の理解を得ることになったものと思われます。
 さらに、沿線住民のアンケートも取り組んだとのことです。

 国道工事事務所に陳情要望するにあたり、沿線住民の署名を一緒に提出したそうです。この住民の合意署名がなかなか大変な作業になります。
 当時役員で家具屋を営んでいらっしゃる久保成美さんは、住民の合意形成について、「沿線の住民は知らない人たちではない。いろんな人脈も使いながら、皆で出かけて行って説き伏せた。皆の熱意がカギ」と語られたのが印象的です。

 お話を聴いていて、➊商店主や子どもを持つ親世代などの若い役員の皆さんが継続して運動をけん引できていること、➋町行政と一体で運動が取り組まれていること、➌安全を確保して、まちの活性化を図りたいとの住民の熱意が不可欠であること、などがポイントだと考えされられました。

 安茂里地区・中御所地区の条件は、必ずしも100%合致するものでありませんが、地元の熱意がカギというのは、何処でも原点となりそうです。

 安茂里地区住民自治協議会では、国道19号歩道設置に向けた活動を広報紙で周知を図っていますが、住民意識を把握するために地域沿線住民のアンケート意向調査に取り組むことが必要なのではないかと考えます。実施時期のタイミングは熟慮しなければなりませんが…。

 推進準備委員会では今後、安曇野市の旧明科町地区における国道19号歩道整備の研修会も予定しています。

 さらに、住自協の皆さんと連携し、取り組みを促進していきたいと思います。