24日、安茂里地区住民自治協議会の総務部会(区長連絡会)で、市建設部との意見交換を行いました。
毎年この時期に、区長の交代に伴い実施しているもので、安茂里地区の懸案課題、5箇所の主要道路等の整備について改めて要望し、進捗状況等について共有化することが狙いです。
建設部長をはじめ、担当課長らの皆さんにご足労願いました。
犀川浄水場北側の市道差出犀北線(都市計画道路丹波島小市線)の歩道整備
犀川浄水場から犀北団地までの700m区間で、用水に沿って砂利敷きになっている部分の道路及び歩道の整備です。
市側は「今年度の早い時期に三つの区間に分けて、区間ごとに用地交渉に入る計画。用地買収交渉の進捗に伴い詳細設計に入りたい」との方針を示しました。
善光寺平土地改良区が農業用幹線導水路の埋設に伴い設定していた地上権が切れたことから、市への所有権移転による暫定道路整備を方針化した区間ですが、地権者44名の全員から同意が得られていない現状にはあります。
地権者の同意等に向けて市は、「地元のバックアップが必要であり、対策委員会などを設置し対応願いたい」と住自協に対し協力依頼しました。
今後、地権者等の情報をできる限り共有化し、バックアップ体制を作っていく方向性を確認しました。
JR安茂里駅踏切の拡幅
JRは「踏切の拡幅のためには、まず市道の拡幅が先」との姿勢を崩しておらず、拡幅する場合には、「隣接する踏切の一部廃止」を条件としています。
市では、全幅10.5メートルの市道整備の概略設計を行ってはいますが、地権者の合意が得られず、宙に浮いています。
デリシア安茂里店の改築に伴い、アップルランド側と折衝し、市道東側の借用敷地内で1m幅くらいの「通行帯」を設けてもらいました。部分的ですが、歩行者等の安全帯が確保されたことから、改めて踏切拡幅が求められるところとなっている問題です。
市道拡幅の見通しが立たない中での暫定措置として、踏切の遮断機等は現状維持とし、踏切内に通行帯を確保・拡充できないか、JRと協議するよう求めました。
現場を検証しつつ、進展を期待したいと思います。
通称「マンボ坂」の改修整備
国道19号を跨いで横切る「水路・道路」が陸橋状態になっている通称「マンボ坂」の早期改修の課題です。通学路となっていることから安全確保が問われてきている問題です。
市は、水路・道路の「橋げた」となっている土台部分について、「今年度は老朽化による補強工事を進める計画で、詳細設計の段階。桁下が4.8mしかないため、国道を交互通行に制限する工事となる。計画が詰まり次第、地元に説明する」としました。
老朽化対策の進捗そのものは歓迎です。
しかしながら、「マンボ坂」をどのように改修するのか、その全体像が明確になっていないことから、太田沢の水路を残すのか、都市排水路である雨水渠と連結するのか(現在の市の考えは雨水渠との連結ですが、太田沢に10メートル近い落差が生じることが課題となっている)、歩道附帯の道路として整備するのか、方向性を明確にするよう求めました。
国道19号及びJRの線路を跨ぐため、簡単なことではないとは思いますが、私自身は、水路陸橋が珍しい構造でもあることから、残したいと考えています。
すなわち、水路・道路・歩道を一体で拡張整備する方針で臨むことができないものか、改めて探りたいと考えます。
国道19号の歩道整備
今年2月に、安茂里地区と第五地区の住民自治協議会共同で「国道19号歩道整備推進準備委員会」(仮称)の立ち上げを確認、今後、勉強会を通じて地元としての活動を具体化させていく段階となっています。
この日のやり取りでは、具体的な進展はありませんが、まずは地元における熱意を形にしていくことが肝心です。
なお、国道の歩道整備に合わせ、市道差出中央線(支所から国道に向けた市道)の拡幅と国道19号との交差点への信号設置を改めて要望しました。
共に住民要望として懸案となっているものですが、信号設置については「困難」との考えを示すとともに、市道拡幅については改めて検討する姿勢を示しました。確か、地権者合意がネックとなって進んでいない案件だったように思います。
相生橋の架けかえと小柴見区内の市道拡幅整備
都市計画道路として整備する箇所です。旧サンパルテ山王から相生橋までの区間は、市道山王・小柴見線の拡幅及び老朽化した相生橋の架けかえを整備するもので、今年度早期に都市計画決定し、その後5年間位のスパンで工事を進める方針です。
5月20日に小柴見地区での地元説明会が予定されています。
問題は、相生橋から小柴見地区内の市道の拡幅です。一体で検討が進められるよう強く要望したところです。
目に見える成果を出せるよう力を尽くしたいと思います。