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議会質問から➏…商店街の本気度が問われる権堂地区再生

公開日: 長野市政/市議会

 新市民会館の建設候補地に端を発し紆余曲折を経てきた権堂B-1地区再開発事業は2月20日の都市計画審議会で賛成多数で事業決定され、再開発事業組合の設立に動き出します。また、専門家や地元の皆さんで構成される権堂地区再生検討委員会からは「権堂地区再生計画(案)」の提言が市長に行われ、2月下旬には長野市の計画として確定しました。

事業決定した権堂B-1地区再開発のイメージ図

 
 私は、権堂再生のカギはアーケードを中心に商店街が蘇ることにあると考えています。飲食系と物販系をいかに融合させたまちづくりを構想するのか、ということでもあります。そのためには、若い人材の発掘、育成が不可欠です。

 「権堂まちづくり協議会」の取り組み、「権堂まちづくりセンター」の活動に大いに期待はしていますが、地元商店街の皆さんの本気度が再生のカギだと思います。
総額で49億円、市費11億7,000万円を投入する権堂B-1地区の再開発事業をはじめとする三つの核・拠点づくりを柱とする権堂再生計画の実効性について、6点質問しました。少しまとめてやり取りを記します。

質問席から

◆権堂商店街の個店主、経営者の皆さんの間に、危機感がしっかりと共有されているのか。
 都市整備部長…「これまでも再生が試みられたが、空き店舗が2割に達するなど効果が現れたとは言い難い。今回の計画が最後のチャンス。その表れが商店主や自治会役員により設立された『権堂まちづくり協議会』である」

◆市民交流ステーションとされる公益施設は、こじんまりとした感が否めませんが、交流拠点となる実効性をどのように考えているのか。隣接する勤労女性会館「しなのき」との施設的な連携、機能的な連携はどのように図られるのか。

 都市整備部長…「「街の活性化は、地元が主体となったまちづくりが大切で、公益施設などの行政支援は必要最小限にとどめるべき。『勤労女性会館しなのき』の機能を活かし、市民が交流する場をいかに生み出すかが再生計画の中でも大切なことから、住民自治協議会の事務所施設とイベント交流広場を計画し、誰もが利用しやすく集まりやすい環境を整えた」

◆再開発ビルに入居する業務系テナントと商業系テナントの継続性はどのように担保されるのか。閑散としているトイーゴの教訓は何で、どのように活かされているのか。
 都市整備部長…「現在、若者が集まる教育関連施設、高齢者も利用できる健康・福祉関連施設、またカフェや飲食系店舗が計画されており、候補企業や入居テナント業者と協議中」「施設導入で重要なことは、物販系店舗の展開が厳しいこと、継続性があり安定した業務形態であること、日常的に人が集まる施設であることだ」「賑わい再生に向けては、誰もが利用しやすく、集まりやすい、多世代の交流が図られる施設を集約することだと考える」
「トイーゴは新しいテナントを探している段階。飲食系が時代を引っ張ると考えている」

◆権堂B-1再開発を先行させるとのことだが、権堂A地区、C地区の計画は地権者の理解と主体的な取り組みをはじめ、実現可能性はあるのか。ネックになっている事柄はないのか。
 都市整備部長…「重要なことは、権堂に来た人々が留まり回遊してもらうことにある。権堂中央部の滞留拠点において、屋台や娯楽施設等が集積した、人が集まり楽しめる場の整備が効果的と考える」「権利者は協議会の設立段階から参画し積極的に活動している。今後、権利者や協議会、商店街との調整には若干の時間が必要だが、来年度、社会実験を実施し、関係者の理解を得ながら事業化に向けた取り組みに着手したい」

◆権堂アーケード街を構成する商店・個店に必要な魅力は何なのか。空き店舗、青空駐車場の増加をどのように抑止し、解消しようとしているのか。
 都市整備部長…「指摘の通り、権堂地区の再生は商店街の活性化にある」「中心市街地空き店舗等対策事業補助金により対策に努めてきたが、抜本的な解消策となっていない。今年度から所有者や商店会等と『空き店舗対策会議』をもち、解消策やテナント誘致事業の検討をしている」「権堂の魅力を高めるため、『バル街イベント』を実施し、新たな客層の開拓やリピーターの確保を図りたい」「権堂再生に最も重要なことは、継続したまちづくり活動であり、若い人材の発掘、育成であると考えている」

◆なかなか見えない商店街の本気度、計画の確実性
 答弁からは、残念ながら商店街の本気度がなかなか見えてきません。閑散としているトイーゴの教訓にしても「物販から飲食へ」の流れで果たして抜本的な解決策になるのでしょうか。核・拠点が整備されても、そこと連動する商店街を構成する個店に市民のニーズに応じた魅力がなければ地区全体の再生はままなりません。

◆B-1地区には3つの付帯意見、A・C中央部は社会実験次第
 権堂B-1地区の再開発も、都市計画審議会では①駐車場や駐輪場の確保、公共交通機関との連携への配慮、②事業成立の確実性を確保し、来街者の増が期待できる施設導入の検討、③アーケード通り側から公共広場への歩行者アクセスの工夫、この3つの付帯意見が付けられ可決しています。
 A地区、C地区の中央部も社会実験次第といった段階です。
 再生計画の確実性、実効性はまだまだ霧の中にあるといわなければなりません。市費を投入し支援しようとするのですから、事業の効果、確実性について説得力ある方針を示してもらいたいと願うのは、“ないものねだり”なのでしょうか。

◆4月、特別委員会で現地視察とまちづくり協議会との意見交換を予定
 3月6日のまちづくり・公共交通対策特別委員会で、権堂地区再生計画について審議。計画の実効性をめぐりいろんな意見が出されました。4月中旬に、主体である「権堂まちづくり協議会」の皆さんとの意見交換、セントラルスクゥエアの計画や権堂中央部の再生計画の現場を改めて現地視察することにしました。
 個人的には何度も歩いていますが、現場を踏まえながら、再生計画の実効性・確実性を探りたいと思います。

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