駅前のタクシープール整備で市に要望

来春の新幹線延伸・善光寺御開帳に向けて長野駅善光寺口広場、JR長野駅ビルの整備が急ピッチで進んでいます。懸念される工期の遅れはほぼないとされますが、かなりタイトな工期になっているようです。

この駅前整備の工事に伴い、バス・ロータリーやタクシー・プールが暫定的に縮小され、利用者の皆さんには大きな不便をかけているところです。

こうした中、21日午前に、長野駅善光寺口のタクシー第2仮設プールの継続使用と長野駅東口の観光バス待機場(ユメリア・パーク)へのジャンボタクシーの待機利用について、黒田副市長に要請を行いました。

県タクシー協会長野支部の中村支部長から黒田副市長に要望書を提出

県タクシー協会長野支部の中村支部長から黒田副市長に要望書を提出


市内のタクシー業者でつくるタクシー協会長野支部(中村行隆支部長・桜観光タクシー専務)、長野地区タクシー事業協同組合(宇都宮健雄理事長・宇都宮自動車社長)、市タクシー交通対策協議会(山岸雄一会長・スマイル観光旭タクシー社長)、全自交長野地方連合会の皆さんの要請に立ち会いました。駅前整備に伴うタクシープールの縮減問題から関わっています。

駅前広場整備に伴い、タクシープールは以前の38台から25台に縮減します。また工事中の現在は11台~8台となるため、長野第一ホテル北側の市有地に第2仮設タクシープールを整備し、モニターを見ながら駅前プールに移動する「ショットガン方式」を採用して対応しています。

現在の第2タクシープール。33台が待機できるスペース。18台くらいの確保を要望。

現在の第2タクシープール。33台が待機できるスペース。18台くらいの確保を要望。

仮設プールの継続使用について黒田副市長は、「工事中の補償措置であり、工事が完了すれば終了するというのが原則だが、来春は善光寺御開帳もあり、要望に基づき検討する」としました。

市側には、第2仮設プールの敷地を市営駐車場として整備したい考えがあるようです。せめて善光寺御開帳が終了する5月末までは無償継続されることを強く求めました。

また、東口のバス待機場の利用については、ジャンボタクシーが車高があるため東口地下駐車場に入庫できないことから、「大型観光バスの待機に支障がないことを条件に、バス協会等と摺合せ協議したい」と前向きな姿勢を示しました。

観光バス待機場は、整備にあたり11人以上のバス利用に供する待機場として国の補助金を受けていることもあり、運用上の工夫も必要とされます。

いずれも、不可能とせず、多面的に検討する姿勢が示されたことは、とりあえず評価したいと思います。具体はこれからです。

交通結節点である長野駅が観光都市・長野の名に恥じない公共交通拠点として整備されること、タクシーも公共交通機関の一翼であるとの認識に立って、鉄道・バス・タクシーの共存を駅前において具現化することが重要です。

それにしても、今回の市への要望は、労使一体で行われたことが画期的だと受け止めています。タクシー業界は厳しい競争環境にあり、長野地区は準特定地域に指定され減車による需給調整を図る地域となっていますが、いまだ供給過多にあり、タクシー労働者の労働条件の向上も大きな課題となっています。そうした中で、経営者と現場を知る労働者が協力してタクシー利用の環境整備に取り組んでいることは大事なことだと思います。