6日、ドキュメント「SAYAMA 見えない手錠をはずすまで」の上映会を中央隣保館で催し、50人余りの皆さんに集っていただきました。
狭山事件を考える長野市住民の会を中心に、長野地区労組会議や社民党、部落解放同盟で実行委員会をつくり実施したもの。
私は「住民の会」の会長を務めています。
「狭山事件」は1963年5月1日に埼玉県狭山市で女子高生が誘拐殺害された事件で、被差別部落出身の石川一雄さんが自白の強要や証拠のねつ造によって犯人とされ、現在も無実を訴え続けている冤罪事件です。
映画は、石川一雄さんと、その妻の早智子さんに寄り添ったドキュメンタリー。
2014年「第69回毎日映画コンクール」でドキュメンタリー映画賞を受賞した作品です。
32年間の獄中生活を強いられ、仮出獄から19年間のあわせて50年以上にわたり殺人犯のレッテルを貼られ続け、何度も棄却された再審に向けて現在も活動を続けている石川一雄さんと、彼を支える妻・早智子さんが、苦難の連続の中でも「不運だったが不幸ではない」と自らの人生を真っ直ぐに歩む姿が印象に残ります。
何気ない日常の暮らしの中から、冤罪による見えない手錠の非情な重さが伝わります。
現在、第3次再審請求で裁判のやり直しを求めています。2010年には裁判所、検察長、弁護団の3者協議が開始され、裁判所の勧告により187点の証拠が開示、弁護団では177点の新証拠を裁判所に提出しています。