第95回長野県中央メーデーに2,200人

「働く者の連帯で、ゆとり・豊かさ・公正な社会を実現し自由で平和な世界をつくろう」をスローガンに5月1日午前、連合長野を中心とする第95回長野県中央メーデーが長野駅東口公園で開かれ、2,200人の働く仲間が結集しました。

ステージの上から。団結ガンバロウ!です

「8時間は労働のために、8時間は睡眠と休息のために、残り8時間は自分のために」…このメーデーの原点に立ち、誰一人取り残すことなく、すべての労働者の安心と希望がつながる社会を実現していきたいものです。

集会に続き、願いをプラカードに込めて長野駅前までデモ行進が行われました。

写真はお世話になってきた私鉄の仲間たちです。

5年ぶりのフル参加のメーデー、社民党の代表(県連合副代表)としてあいさつさせていただきました。あいさつの要旨を掲載します。

働く仲間の皆さん!

第95回長野県中央メーデーの開催を心からお祝いし、社民党を代表して連帯のエールを送ります。

衆議院の3補選は野党が完勝し、自民党裏金政治に対する国民の審判を下すことができました。この勢いを総選挙につないでいきましょう。立憲主義の野党が力を合わせることで、自民党政治を終わらせることができます。知恵と力を結集し、政権交代への扉をこじ開けようではありませんか。

さて、今年の春闘は、賃上げ率5.24%と33年ぶりの高水準となりました。しかしながら、私たちの生活は一向によくなりません。実質賃金は23ヶ月もマイナス(今年2月)のままです。物価高騰に賃上げが追い付いていないからにほかなりません。都市部を中心とする大企業と地方の中小企業との格差も広がっています。500兆円を超える内部留保金をため込む大企業の富は私たち労働者の労働があるからこそでしょう。社会的富を再分配する仕組みを作り、労働者の生活の底支えを作ることが必要です。今春闘の成果を礎にさらに賃金引上げの大きなうねりを作り出しましょう。

特に強調したい点が3点あります。

一つは、私たちの暮らしやいのちを支えている「エッセンシャルワーカー」の賃上げが全く追い付いていないことです。介護現場での今年度ベアは2.5%に過ぎません。さらには、介護報酬改定により訪問介護等の基本報酬が引き下げられ、「介護崩壊」の声まで上がっています。エッセンシャルワーカーの大幅賃上げに政治の決断が必要です。

二つ目は、労働者のおよそ4割を占める非正規労働者の賃上げです。今年の春闘ではごく一部には正規労働者と変わらぬ賃上げができた職場もあります。しかしながら、依然として正規労働者との大きな賃金格差が続いています。また、働く女性の5割以上が非正規労働です。男女の賃金格差の是正が急務です。私たちは非正規雇用の拡大に歯止めをかけ、同一価値労働同一賃金の実現を求めます。さらに、安定した生活を確保できるように、最低賃金全国一律1500円への早期の引き上げをめざしましょう。

三つ目は、深刻な人手不足に直面していることです。公共交通機関では、運転手不足により減便するなど移動の手段が失われはじめています。県民・市民の移動手段の確保、地域公共交通の維持・再生に向け、交通産業を魅力ある産業に転換させるには政治の力が必要です。自治体に対しさらなる支援を求めたいと思います。

無駄な軍事費に巨額の税金をつぎ込み社会保障や暮らしのための予算を削減する政治から、いのちとくらしを大切にする政治へと転換させましょう!

裏金・金権政治を一掃し、憲法を暮らしに生かす政治を取り戻しましょう!

働くものの希望が実現する社会を築くため、労働者の団結と連帯の力はなにより重要です。ともに頑張りましょう。

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