市役所新庁舎NOW

23日、市議会で建設中の長野市役所新第一庁舎の現場見学会が行われました。

庁舎・芸術館の建設は、11月竣工・引き渡しに向け、急ピッチで最後の仕上げ段階を迎えています。
外観が目に見えるようになり、“いよいよ感”が高まっていますが、免振ゴム装置の交換は始まったばかりです。

この注目の地下の免振ゴム装置の交換工事は、コンクリートを削る工事等が行われていて危険なため、見学することはできませんでした。
芸術館の見学も含め、「改めて」ということです。

新庁舎2階の総合窓口、5階の市長室や危機管理・災害対策本部フロア、7階・8階の議場や議員控室を見学。

➡2階「総合窓口」のカウンター

➡2階「総合窓口」のカウンター

➡5階、市長室に隣接する「災害対策本部」

➡5階、市長室に隣接する「災害対策本部」

➡8階、眺望のいい「レストラン」。広さは現庁舎の地下食堂と同程度

➡8階、眺望のいい「レストラン」。広さは現庁舎の地下食堂と同程度?

➡奮闘中の職人の皆さん

➡奮闘中の職人の皆さん

今回は、階段を利用できず、エレベータ移動のみとなったため、避難経路等の移動のしやすさ、安全確保策等について、利用者目線での検証はできていません。
これも「改めて」ということになります。

今までは平面図を完成予想図と合わせ想像力を働かせて考えてきましたが、やはり実際の建物の現況を見ると違うものです。

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➡議員席から眺める議場。やっぱり「日の丸」はなくていい!

議員控室(控室だけではありません)には部屋の中に建物の支柱となっている柱があったりとか、議場は思っていた以上にフラットで、傍聴席と一体感のある構造になっているとか、です。

議場は明るく開放感がある感じです。
「重厚さに欠ける」との声も聞こえていましたが、私的にOKですね。

➡傍聴席と一体の議員席。うかうかできません…。

➡傍聴席と一体的な議員席。

➡議長席から見る議場全景。一問一答の質問席がデーンと構えている感じです。

➡議長席から見る議場全景。一問一答の質問席がデーンと構えている感じです。

➡議員席の通路、車椅子は通れそうにないんだが…要確認です

➡議員席の通路、車椅子は通れそうにないんだが…

でも、質問席が異様に高く大きかったりと、改造を要する点もかなりありそうです。
議員席の通りに車いすが対応できそうにない点も気がかりです。

議員控室は、各部屋の壁が固定され、会派の人数によって部屋割りを調整することができない構造となってしまいました。
私は、H24年段階で議会フロアの検討をした議会運営委員会において、会派の変動に対応できるよう可動壁の導入を提案してきましたが、「防音などにコストがかかることから固定部屋とする。ただし会派人数等によっては改造工事で対応する」との当時の建設事務局長の答弁で納得してきた経過があります。

今回、改選の結果、会派の人数に大きな変動が生じたことで、議員一人当たり面積を基準とした部屋割りに対応できなくなってしまいました。

➡最大会派「新友会」が入居予定の控室、広すぎませんか!?。

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➡「改革ネット」7人が入居予定の控室、こんな感じです。

既に建設工事が完了しつつある段階で、さらにお金をかけて大規模な改造工事に着手することは如何かとの思いから、現状の固定された控室で会派間で調整・対応することになりました。
7人で構成することになった改革ネットの控室は、当初、二つの部屋利用を提案されたのですが、二部屋利用よりも一部屋にまとまっていたほうが良いとの大勢の意見で、暫定的に?議長応接室用に仕切られた部屋を控室として利用することに落ち着きつつあります。

先ほど指摘したように、室内に柱がある控室もあることから、使い勝手の良い議員控室とはちょっと言い難いところはありますが、実際に使ってみて再検討していくことが求められそうです。

現在は、庁舎全体の市民にとっての使い勝手良さを優先すべきところでしょう。

折しも、横浜市内のマンション傾斜問題で旭化成建材による杭打ちデータ偽装が発覚、調査対象は医療施設や学校を含め3,040件にも及ぶことが判明し、改めて欠陥建設工事が社会問題化しています。

庁舎・芸術館建設では、旭化成建材は関与していませんが、施設建設工事への信頼が揺らいでいることは事実。重層的に検証する必要性を強く感じます。

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