戦争法案の撤回求める請願、不採択に

 24日の市議会総務委員会は、市民団体から提出されていた戦争法案の撤回や廃案を求める4つの請願すべてを賛成少数で不採択すべきとしました。
 請願は、「戦争をさせない1000人委員会・ながの」や「長野地区憲法擁護連合」のほか、「新日本婦人の会長野支部」、「戦争やだね長野」など4団体。それぞれの代表が参考人として意見陳述も行われました。
 「戦争ささせない1000人委員会・長野」は茅野實・代表呼びかけ人が、護憲連合からは喜多英之理事が意見陳述をしました。
 
 50人を超える傍聴者で一杯となった委員会室…委員長を除く9人の表決では、賛成議員が共産党(2)・改革ながの(1)・無所属議員(1)の4人、反対議員は自民党系の新友会(4)、公明党(1)の5人で、1票差での不採択です。
 私が所属する市民ネットは総務委員会に委員を出していないため、討論に参加できていません。残念ですが…。その代わり、傍聴席から“不規則発言”で「参加」。

◆戦争しない平和国家であり続けたい…そんな市民の願い踏みにじる市議会の暴挙
 あろうことか!戦争法案撤回を求める請願を否決した上で、新友会が公明と事前協議し議員発議で提案した意見書案は「安全保障法制関連2法案のわかりやすい説明を求める意見書」です。
 
 これに対し、市民ネットを含め、共産党・改革ながの・無所属議員2人で相談し、「安全保障法制関連2法案の今国会での採決は行わないことを求める意見書案」を対置させて提出しましたが、残念ながら賛成少数で不採択に。

 結果、長野市議会名で国に提出される意見書は「わかりやすい説明を求める意見書」となってしまいした。最終的には、29日の本会議の議決となりますが…。
 この意見書は「新3要件の理解が国民の間で十分にされていない…合憲性が大きな論点になっている」としつつも「国民の疑問や不安を真摯に受け止め、集団的自衛権と個別的自衛権との違いなどについて分かりやすく丁寧な説明を行い、国民的理解が得られるよう」求めるもので、当初案にあった「慎重審議」の4文字すら消え去ってしまいました。

◆95日間もの異常な会期延長は衆議院再議決を狙った成立ありきの暴挙
 国に対し「わかりやすい説明を求める意見書」は、極めて当たり前のことを言っているに過ぎず、安部首相が「決めることは決める」と強調し、「成立ありき」で通常国会を95日間も延長し、60日ルール(衆議院議決後60日の間に参議院が議決しない場合は衆議院3分の2の賛成で再議決できるルール)に基づき衆議院再議決を狙う、今の局面では「何の意味もない」意見書といわなければなりません。
 それどころか、3月市議会定例会における「安全保障法制の制定推進を求める意見書」に続き、市民の平和への願いを根こそぎ踏みにじる「長野市議会、数の暴挙」であり、議員として恥ずかしいというか虚しい限りです。
 因みに「安全保障法制の制定推進を求める意見書」を採択した議会は、全国で金沢市、釜石市と長野市の3つだけです。

 県内の市町村の議会では、次々に「戦争法案撤回を求める意見書」をはじめ「慎重審議を求める意見書」が採択されています。

 6月20日・21日の共同通信世論調査によると、84%を超える国民が「政府与党の説明は不十分」とし、今国会での成立には63%が反対しています。憲法違反であるとする国民は56.7%、本法案に反対は58.7%と急増しています。

 だからこそ、今国会では決めず、できればいったん廃案に、それが無理ならばせめて継続審査を求める内容の意見書を準備したのです。

 委員会の討論では、新友会のベテラン議員が「出しなおした方がよい」と発言しながら、「わかりやすい説明」の意見書に賛成してしまうのですから、“何をかいわんや”の世界です。まぁ、これが本音なのでしょう。本音で討論し議決する長野市議会であったもらいたいと思います。

◆NO!戦争法案、平和希求する議員有志で共同街宣
 夕方、意見書・対案を準備した共産党・改革ながの・市民ネット・無所属議員ら、戦争法案に反対し平和を希求する議員有志で長野駅前で街頭アピールを展開しました。
 高校生も飛び入り参加、帰宅途中の皆さんから「その通り」と声援をいただきました。
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 本会議が開かれる29日早朝にもJR長野駅前で、議員有志の共同街宣を計画しています。

◆29日は反対討論で新友会・公明に翻意を促したい
 6月市議会最終日となる29日には、意見書案の議決を行います。
 反対討論を準備し、新友会や公明の議員の皆さんの翻意を強く促したいと考えます。本音で勝負する長野市議会を体現しようではありませんか。