15日、飯綱高原・大座法師池南側の森林内に整備された「フォレストアドベンチャー・長野」の安全祈願祭が催されオープンしました。
観光を所管する市議会経済文教委員長として招かれ、祈願祭に出席するとともに、安全性のチェックを兼ねて、湖上を横断する「ジップスライド」などを試乗体験してきました。
市開発公社が、雪不足などで経営不振に陥る飯綱高原スキー場に代わり、グリーンシーズンの誘客を強化する狙いで、4,500万円を投じて建設・整備したもので、全国23カ所に同様の施設を展開する㈱「フォレストアドベンチャー」(本社=山梨県)が運営します。
県内では、下伊那郡松川村、茅野市蓼科に続く3カ所目です。
フランス発祥の自然共生型アウトドアパークで、安全ベルトをワイヤに引っかけながら、樹上2~15メートルの足場の間に渡した網や板の上を歩くというもの。「空中散歩」が楽しめます。全コースを回ると約2時間かかるそうです。
とはいえ、実際に体験すると、オジサンには「空中散歩」と言えるほど余裕はありませんが…。でも、真剣に愉しめました。
飯綱高原の目玉は、大座法師池の湖上をワイヤを使って横断滑空する「ジップスライド」です。1回の利用で2往復することができます。
「湖上ジップスライド」は1往復のみ体験しましたが、爽快!でした。すばらしいロケーションを愉しめます。150m、あっという間ですが…。残念ながら写真を撮る余裕がありませんでした(´・ω・`)。
利用条件は、身長140㎝以上または小学4年生以上。体重は130㎏まで。
料金は18歳以上3,600円、18歳未満は2,600円です。
現在、アドベンチャーコースのみのオープンですが、今後、利用状況を見ながら、小学1年生・身長110cm以上を対象とするコース等の開設も検討したいとのことです。
6月議会の経済文教委員会では、利用料金について「家族連れ4人で参加すれば12,400円にもなる。高すぎないか。開発公社としての収益予想は?」と質問しました。
市側からは、「利用料金は運営会社により全国一律で展開されているため、長野のみの割引対応は困難」とした上で、「近県からの参加を含め収益性は十分にある」との強気の答弁でした。
他施設での団体割引やシーズンパス(年間15,000円)の導入の早期検討を要望しました。
市開発公社の自主事業として展開されるものですが、戸隠・飯綱スキー場の収益を補うものにしていくことができるか、新たな投資が全体の収益性を損なうことのないようチェックしていくことが必要です。
いずれにせよ、安全第一でグリーンシーズンの突破口になることを願うものです。
飯綱高原キャンプ場には、フィールドアスレチック「小天狗の森」が整備されていますが、老朽化しています。新設された「フォレストアドベンチャー」、また大座法師池トレッキングコースとリンクできるよう、改善・改修が求められるところでしょう。