動き出す「副市長プロジェクト」

 10日午前中、合同会派総会が開かれ、新しい人事の紹介とともに、第2期中心市街地活性化基本計画の認定、副市長の任務分担、第3期障害者福祉計画、教育振興基本計画、生涯学習推進計画などについて理事者から報告・説明がありました。

 注目は「副市長の任務分担」です。2人で18部局・行政委員会を役割分担するとともに、複数部局が関連する重要課題に対応するため、副市長をトップとした関係部局横断の「副市長プロジェクト」を導入し、トップマネジメントによる迅速な解決を図る方向性を示しました。

 当面想定される「副市長プロジェクト」の案件として、黒田和彦副市長(前・県企画部長)が、①中心市街地活性化(新幹線金沢延伸対策)、②南長野運動公園サッカースタジアム整備検討、③公共交通利便性向上、④冬季オリンピック友好都市交流検討の4案件を、樋口博副市長(前・市産業振興部長)が、①新市民会館建設及び運営体制調整、②中山間地活性化推進の2案件を、それぞれあげました。

 説明の折、私は「重要案件について副市長プロジェクトを立ち上げていくことに異議はないが、“すべての政策に環境の屋根をかける”とし市長が重要視している環境エネルギー政策はどう位置づけられるのか、また冬季オリンピック友好都市交流について唐突感があるが内容は何か」を質問。黒田副市長は「プロジェクトは想定案件で今後さらに整理していく。冬季五輪友好都市は2018年開催地の韓国・平昌(ピョンチャン)との交流を検討するもの」と答えました。

 プロジェクトの想定案件は、当面考えられるものの域を出ていないとの印象を持ちつつも、H26年度(2014年度)中の新幹線金沢延伸を焦点にしながら、「ポスト鷲沢市長」の政策方向性を打ち出していくものになりそうです。穿った見方ですかね。
 私的には、格差と新たな貧困が広がる中、企業立地・安定雇用の創出、セーフティネットの市独自の拡充などについて、国制度を超えて自治体に何ができるかを検討するプロジェクトが必要ではと考えます。

 「副市長プロジェクト」では、各副市長がプロジェクトを統率、指揮命令するとされ、プロジェクトの進展状況や課題等についての情報共有は副市長が相互に行うとします。
 かつて、市は助役2人体制をとったことがありますが、各部局が両助役とそれぞれ協議・調整することになり、庁内合意形成に手間取ったということを教訓化しているようです。

 一方、市長の特命担当とされる企画調整担当(秘書課に配置)は1人から2人体制に強化されたとのことです。私は「特命事項」が情報開示されないことから、「市行政のブラックボックスになってはならない」と指摘してきていますが、副市長2人体制と相まってトップマネジメントの強化が、政策決定過程の不透明化・ブラックボックス化につながらないようチェックしなければならないと感じています。

 また、この総会では、酒気帯び運転で3月に逮捕された豊野支所長補佐を懲戒免職とする報告がされました。昨年の10月に続き、後を絶たない市職員の酒気帯び運転…、再発防止に向け厳しい意見が相次ぎました。