私鉄中部の自治体議員団総会

週末に、二つの自治体議員団の総会・研修会が行われました。

私鉄中部地連の自治体議員団会議の総会と、社民党長野県連の自治体議員による地域政策フォーラムです。

まずは、私鉄中部地連の議員団総会です。
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愛知・岐阜・三重・静岡・長野5県の私鉄の組織内議員10人で構成。副議長を務めています。

13日、名古屋市で開催され、地域公共交通の活性化に向けた取り組みをはじめ、各議会における取り組みを意見交換しました。

地域公共交通網形成計画・再編実施計画づくりは、制定済みの岐阜市をはじめ、各自治体で動き始めています。

全体的に注目されたのが、大型商業施設の進出問題です。

愛知県常滑市では「イオンモール」が敷地20ヘクタールで12月4日にオープン。中部国際空港セントレアの対岸に位置するもので、駐車台数4400台、免税店も入るとか。交通ネットワークの整備が課題になっています。

岐阜県羽島市では、会員制の大型量販店「コストコ」が11月20日にオープン。建設場所は名神高速道路・岐阜羽島インターチェンジに隣接する農地約6ヘクタールで、羽島市が企業誘致を進める計画区域(22ヘクタール)の一角だそうです。「ココトス」の進出には紆余曲折があったようですが、農地利用や大型店舗の郊外進出による空洞化は課題として残っているようです。

長野周辺の商業圏内では須坂市へのイオン出店問題があります。須坂市の商工会議所や市民の意見では出店に前向きな意見が多いと報道されていますが、北信地域の商業圏の在り方、優良農地の保全、市街地・既存商店街の空洞化などの問題が依然として残っています。

また、権堂地区の再生にあたって、これまでの『再生計画』を見直し、大型ショッピングセンターや新規集客施設を核とする再開発事業への転換を、地元商店会の皆さんらが市長陳情しました。地権者の9割以上の賛同を得ているとのことです。JR長野駅ビルの整備で長野駅前への一極集中に拍車がかかる中で、権堂B1地区の再開発事業の完成(マンションと市民交流センター・広場の整備)を踏まえた中心市街地の活性化、権堂地区の再生は新たな段階を迎えているといえます。そもそも『権堂地区再生計画』とは何であったのか、何故見直しが必要なのか、新しい提案の実効性をどのように評価するのか、しっかりと検証・検討しなければなりません。

各地での大型店進出問題、中心市街地の活性化問題を改めて調査してみたいと思います。

さらに、愛知県豊橋市では、公契約条例が12月議会に提案され、来年4月施行を目指しているとのこと。また、公共交通基本計画づくりが進み始めるとのことです。要チェックです。

この私鉄中部地区の議員団総会に合わせ、交通政策自治体議員懇談会の総会も開かれ、私鉄各単組の推薦議員(他産別・無所属の議員)の皆さんとの交流も行われました。

来年夏の参議院議員選挙に私鉄組織内として全国比例に立候補を予定する「森屋たかし」さん(西東京バス労組)も合流、国会に交通政策のプロを送り出す取り組みも意思統一されました。

森屋さんは民主党からのエントリーとなります。
社民党公認、私鉄組織内議員の私としては、正直、悩ましいところです。
公共交通のプロを国会に送り出す意義を共有しながら、取り組みを模索中です。

「森屋たかし」さんと。私鉄の「森屋たかし」さんとがっちり握手。

「森屋たかし」さんと。私鉄の「森屋たかし」さんとがっちり握手。


14日、名古屋からの帰り。紅葉の木曽谷。木曽福島駅から。

14日、名古屋からの帰り。紅葉の木曽谷。木曽福島駅から。

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