永久に不戦を誓う日

76年前の1941年12月8日、日本軍は米国ハワイの真珠湾を奇襲し太平洋戦争に突入しました。
アジア諸国の人々2,000万人と日本国民310万人の尊い命が奪われました。
この悲惨な経験から「二度と戦争はしない」と誓い、日本国憲法が誕生しました。

過去の過ちを認め、深い反省の下に、永久に不戦を誓う日が12月8日です。

日本国憲法が施行されてから70年。
今日、憲法を変えようという動きが顕在化しています。
でも、本当に憲法を変える必要があるのでしょうか。
日本国憲法の平和理念、「戦争の放棄」は普遍の原理です。
かつての戦争体験が風化する中、今一度、憲法制定の原点に立ち返って、これからの「この国の形」を見つめ直したいものです。

長野地区護憲連合で12月7日付の「長野市民新聞」に意見広告を掲載しました。
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戦後まもなく、新しく施行された日本国憲法の意義を解説するために、当時の文部省が新制中学校1年生の社会科の教科書として発行した「あたらしい憲法のはなし」から「戦争の放棄」の部分を掲載しました。
色褪せていないといないと思いませんか。かつての戦争体験を心に刻み、憲法の意義を考えたいものです。

【あたらしい憲法のはなし「戦争の放棄」より】

みなさんの中には、こんどの戦争に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。
ごぶじにおかえりになったでしょうか。
それともとうとうおかえりにならなかったでしょうか。
また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。

いまやっと戦争はおわりました。
二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。
こんな戦争をして、日本の国はどんな利益があったでしょうか。何もありません。ただ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。

戦争は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。
だから、こんどの戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわなければなりません。
このまえの世界戦争のあとでも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戦争をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。

そこでこんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことをきめました。

その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさいもたないということです。
これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。
しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。
日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。
世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。
おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。
なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの国をほろぼすようなはめになるからです。

また、戦争とまでゆかずとも、国の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。
これを戦争の放棄というのです。
そうしてよその国となかよくして、世界中の国が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の国は、さかえてゆけるのです。

みなさん、あのおそろしい戦争が、二度とおこらないように、また戦争を二度とおこさないようにいたしましょう。