*

3月議会の質問より➎…利用者負担の引き上げ、見直しを

◆検討進む「児童センター利用料」や「市立公民館講座受講料」の有料化
 去る12月議会では、建設中の新斎場の利用料金(火葬料金)の大幅な引き上げが賛成多数で議決されてしまいましたが、これからも矢継ぎ早に利用者負担の引き上げが計画されています。
 第6次長野市行政改革大綱実施計画によると、「行政サービスの利用者の負担に関する基準」に基づき、児童館・児童センターの利用者負担の導入、少年科学センターや青少年錬成センターの利用者負担の見直し、体育施設使用料の見直し、市立公民館講座受講料の有料化及び施設使用料の有料化、働く女性の家講座受講料の見直し、お出かけパスポート・利用者100円の見直しなど、10事業にも及びます。

◆子育て支援・健康増進に向け、政策的に負担軽減策の継続を
 質問では、子育て支援、健康長寿といった観点から、教育委員会・生涯学習課所管となる児童センターの有料化、少年科学センター、青少年錬成センター、市立公民館講座受講料を取り上げ、現状維持の政策的決断を求めるとともに慎重に検討対応するよう質しました。
 「行政サービスの利用者の負担に関する基準」に照らすと、児童センター等は利用者の負担割合を無料から50%に、少年科学センターは25%、青少年錬成センターは50%、公民館講座受講料は、もともと「利用者の負担に関する基準」の中では類型化されていなかったものですが、成人学校の有料化等に伴い整合性を図るものとされています。いずれも、H27年度からH28年度に引き上げを実施する計画です。
 施設の老朽化が顕著な児童センターは、施設整備を優先し、現行の無料実施を政策的に継続すること、少年科学センターや青少年錬成センターも現行の利用料を維持し、むしろ施設の更新を優先させること、市立公民館の講座受講料の有料化は、利用者の声をしっかりと聞き、市民活力の減退につながらないよう慎重に検討することを強く求めました。

◆「慎重に検討、総合的に判断」と引上げへの理解を滲ませる答弁
 児童センターの有料化は、H21年に社会福祉審議会から有料化答申が出されたものの、放課後子どもプランの全校区実施を優先させ、政策的に従来通り無料で実施されているものです。時間延長分は有料化され、これは私も賛成してきました。
 教育次長は「子育て支援の観点から政策的に負担を軽減する選択肢もあるが、子ども子育て新法による量・質の拡充のためには、利用者負担の導入を検討することが必要」と答弁し、有料化を滲ませました。
 児童センターは中核市や県内他市の多くの自治体で有料化されている現実はあります。調べてみると中核市では48市中46市で、県内では19市中14市で、利用料に幅はありますが既に有料化されています。ビックリですが…。
 とはいえ、日本一の子育て支援都市を標榜するのであれば、頑張ってもらいたいところです。
 また、少年科学センター・青少年錬成センターの利用料金については、「施設や展示物の老朽化が目立つことから施設改修に取り組んでいるところ」とし、利用料金引上げは「アンケートや他市の状況、青少年健全育成審議会の意見も参考に慎重に検討し総合的に判断したい」と答弁しました。

◆市立公民館講座の有料化…「慎重に検討」と答弁
 市立公民館の講座受講料については、「有料化の前提として講座の公益性と私益性の捉え方と区分けの明確化が重要。他の市有施設での類似有料講座との均衡を図り、講座を利用しない市民との税負担の不公平が生じないよう配慮することも必要。しかし、公民館は地域住民の学習の場、交流の場であり、有料化による参加者の減少や中山間地域における住民活動の停滞などを招かないよう、慎重に検討を進める。今後、利用者の声や社会教育委員会議の意見も参考に検討していきたい」と教育次長が答弁しました。

◆成人学校は受講料倍増で3割の利用者減、これを繰り返さないことが大事
 身近な地域での生涯学習の場であり、市民活力の源の一つになっている現実を踏まえつつも、「負担の公平性」の呪縛から逃れられない現況を吐露した答弁です。
 しかし、受講料が4,000円から8,000円に倍増した成人学校は、引き上げ前の1万人から現在7千人までに受講生が減少しています。教育次長も「受講料値上げが受講者の減少の一因となったことは否めない」と認めました。同じことを繰り返してはいけません。
 市立公民館の講座は、身近な地域での講座であることから、健康寿命延伸、健康増進という観点、日々の生活に張り合いを持たせていくという観点から、非常に重要な役割を担っています。
 「負担の公平性」を図ることが目的とされる見直しですが、基準ありきで利用者負担を強いる道ではなく、税金の使い道として、すべての市民がサービスを享受することにはならないが、子育てや健康長寿、市民活力の増大の観点から政策的に優先し負担を軽減する施策として市民理解を得ていく道こそ選択してもらいたいと強く迫りました。

◆市長…「貴重な意見、いろいろな観点から参考にしたい」にとどまる
 こうしたやり取りを踏まえ、健康長寿、そして長野市に移り住みたくなるような子育て支援先進都市を掲げる市長に対し、「政策的判断で無料実施の継続」を再質問しましたが、答弁は上記の通り。まぁ、はぐらかされた格好です。
 今議会では、部長答弁を踏まえ市長に再質問するケースが結構ありますが、市長は正面から答えず「参考に検討する」という形で、はぐらかしてかわしてしまう答弁が目立ちます。
 議会テクニックとしては「有り」かもしれませんが、もう少し誠実な対応があってよいのではと思ってしまいます。
 就任から4カ月余、全ての施策への考え方と対応が頭に入っているとも思いませんが、観光・産業振興など得手な課題と福祉や教育など不得手な課題がはっきりしてきているともいえそうです。
 市長の基本的な考え方・姿勢にブレがあるわけではないでしょうから、平行線をたどる問題なのかもしれません。市長自身の政策研鑽振りを注視したいところです。

関連記事

国会前1

戦争法案撤回を求める請願…不採択に反対討論

 6月市議会定例会は、市側から提出されたH27年度長野市一般会計補正予算案や条例案、人事案をすべて可

記事を読む

よりよい長野県公契約条例制定をめざす推進会議

 20日、午前中の会派合同会議に続き、午後には、連合長野が呼びかけた「よりよい公契約条例制定をめざす

記事を読む

6月市議会が始まりました

平年より3日早い「梅雨入り」。エルニーニョ現象で「冷夏」とも伝えられていますが、気象異常にどう適応で

記事を読む

初めての長野市議会・議会報告会…「まずまず」とはいえ、課題浮き彫りに

 10日夜、長野市議会初めての「議会報告会」を市役所講堂で開きました。議会活性化の取り組みの一環とし

記事を読む

ゲリラ豪雨被害で建設部長に要望

 8月14日のゲリラ豪雨で床下浸水16世帯の被害が発生した大門地区・伊勢宮地区の区長さんたちと一緒に

記事を読む

SN00007

12月議会…市長の議案説明より

 11月27日、12月市議会定例会が始まりました。  改選後初めての定例会です。12月15日まで1

記事を読む

市役所・芸術館建設…最終工期、8月上旬に

 連休前の18日の市議会総務委員会の報告です。信濃毎日新聞7月19日付は「工期を8月上旬に示す」方針

記事を読む

GUM05_PH02014

子どもの医療費助成…「入院」のみの対象拡大にとどまる

 長野市議会では7日、新年初めての会派合同会議が開かれ、加藤市長があいさつするとともに、懸案となって

記事を読む

DSC_0067

第3回長野市議会議会報告会開く

 大阪市を廃止し特別区を設置する「大阪都構想」の是非を問う大阪市民住民投票は、「大阪都構想」を否決し

記事を読む

ICカード乗車券の導入と電動バス実証実験

 28日、第16回公共交通活性化・再生協議会が開かれ、2012年10月までにICカード乗車券を導入す

記事を読む

  • 長野市議会議員・布目ゆきおのブログです。弱きを助け不条理を正す、市民が主役のまちづくりがモットー。この国のかたちのこと、長野市政のこと、地域のこと、思いつくまま徒然に、辛口で。➡ 詳しくはプロフィールへ


20170817SS00001
長野市長選挙…予定候補への公開質問状に対する回答

長野市議会「改革ながの市民ネット」で取り組んだ市長選挙予定候補者に対す

IMG_1314
8月15日…忘れてはならないこと、語り継がなければならないこと

戦後72回目の8月15日は、義母の新盆で高崎で迎えました。 毎年

IMG_1302
母の一周忌法要と父の白寿祝い

昨年11月18日に他界した母の新盆です。 11日~12日、富山の

IMG_1223
松代大本営追悼碑建立22周年

8月10日、松代大本営朝鮮人犠牲者追悼平和祈念碑の建立22周年を記念す

IMG_1169
広島原爆の日

72回目の「広島原爆の日」です。 今朝は午前5時からの実践倫理宏

→もっと見る

  • メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。是非、ご登録ください。

  • 2017年8月
    « 7月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
  • 〒380-0961
    長野市安茂里小市1-4-10
    TEL:026-227-3537
    FAX:026-227-3897
    Mail:info@nunomeyukio.jp

PAGE TOP ↑