女性の人権を考える

 昨日18日、安茂里地区人権を考える集いが催されました。今年は、女性の人権、男女共同参画がテーマで、元信濃毎日新聞文化部長・論説委員の三島利徳さん(清泉女学院大学兼任講師・県カルチャーセンター講師)を講師に招いての講演会です。80人位の参加者でした。
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 三島氏は、「元始、女性は太陽であった」(「青鞜」創刊の辞)で知られる「平塚らいてう」との出会い、そして信濃毎日新聞にコラムとして連載された「女性の机」の執筆者である小林登美枝さん、旧望月町在住で「歴史を拓くはじめの家」を開設された「もろさわようこ」さんとの出会いを中心に、戦後の婦人参政権獲得、戦後の女性の権利確立につながる「女性の人権の歩み」を紹介。
 そして、1999年に施行された男女共同参画社会基本法から15年、未だ「女性の人材登用30%」の目標が達成されていないこと、なぜ女性の人権が侵害されるのか、社会的な壁に目を向ける必要性を強調しました。
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 もろさわようこさんの歴史を拓くはじめの家には、若いころに訪問し交流したことを思い起こしながら、講演を聴きました。

 私は挨拶で、最近の市が行った20歳から35歳の若年層の男女共同参画に関する意識調査結果を紹介。男女の役割分担について、「夫は外で働き、妻は家庭を守るほうがよい」との設問に、「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」で5割を超えていること、逆に言えばまだ半数近くが「そう思っている」ことになること。一方で、「男性が進んで家事をすること」には8割が、「男性が進んで育児をすること」には9割が肯定的に望んでいることを考えると、願いと現実のかい離があること。「男性は強く、女性は優しいほうがよい」との設問に、男性は19.3%が、女性は14.1%が「そう思う」と答え、男女間に開きがあること、男性も女性も性別を超えて強く優しいことが求められていると思うことなどなど、自分の家庭生活を顧みて“反省しきり”にある実態もお話ししながら、「今日の講演を通じて、仕事と家庭の両立、家事と育児の分担、地域における女性の参画について、改めて見つめなおす機会にしたい」と述べました。

 講演は興味深くお聴きしましたが、参加者からは「ちょっと難しかった」との声も…。
 「M字曲線」とか「参加と参画の違い」「ジェンダーの視点」「ライフワークバランス」といった用語のためでしょうか?…。

 いずれにせよ、「建前と本音」を使い分けない意識改革が、自分を含め、求められます。

 今日は、部落解放若穂市民共闘会議の旗開きに「狭山事件を考える長野市民の会・会長」として参加、地元に帰って犀北団地区の新年会に出席、毎度のことながら飲みすぎです。

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