第五次長野市総合計画(案)で市議会・全員協議会

 久々の議会関連ニュースです。

 H29年度(2017年度)から10年間の長野市政運営の指針となる第五次長野市総合計画の審議会からの答申案について、市議会では全員協議会(全協)を開き、質疑・提案等が行われました。

 12月14日に市側からの総合計画答申案の説明を受け、19日には質疑や意見・提案のやり取りとなったもので、全員協議会を活用した計画案の協議は初めての取り組みです。

 総合計画案について、12月31日までパブリックコメントが実施されています。

第五次総合計画とは…「基本構想」と「基本計画」

 第五次長野市総合計画(10年間)は、基本構想と基本計画、実施計画から構成され、今回の案は、議会の議決が必要な「基本構想」と、5年間の「前期基本計画」が内容です。

 「基本構想」では、まちづくりの基本方針として、➊市民の「幸せ」の実現、➋「持続可能なまちづくりの推進、➌「長野市らしさ」の発揮と「まちの活力と魅力」の創出の3点を打ち出し、「まちの将来像」に「幸せ実感都市『ながの』~“オールながの”で未来を創造しよう」を掲げました。
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 また、土地利用構想として、「土地の適切な管理と有効利用」「自然環境や美しい景観等を保全・再生・活用する土地利用」「安全で安心できる土地利用」を基本方針とします。

 そして、施策の大綱として、行政経営をはじめ、保健福祉、環境、防災・安全、教育・文化、、産業・経済、都市整備の7分野、22の政策を位置づけています。

 「前期基本計画」では、施策の展開に戦略性が必要とし、「喫緊に取り組む子必要があること」「分野を特定できず、糞や横断的な取り組みを要すること」「複数分野での取り組みにより相乗効果が期待できること」の3つの視点のもと、人口減少を抑制し、幸せを実感できるまちを目指すため、「計画推進重点テーマ」を3つ設定しています。
【テーマ1】「魅力ある地域づくり」~暮らし続けられる環境づくりに向けて~
【テーマ2】「にぎわいあるまちづくり」~交流人口の増加に向けて~
【テーマ3】「活力あるまちづくり」~定住人口の増加に向けて~

 基本構想7分野22政策の下に、前期基本計画で、「人口増加」に向けた3つの計画推進重点テーマに55の施策を位置づけます。
「長野市第五次総合計画(案)[概要版]」
「長野市第五市総合計画(案)[全文]」

「総合計画」に求めたい事柄として

 19日の全員協議会では、「基本構想」で6人、「基本計画」で11人の議員が発言しました。
 基本構想に対する補強や修正、基本計画における施策展開の「アンケート指標」や「統計指標」のあり方に関わるものが主な意見でした。
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 改革ネットとしては(私を含め)、残念ながら対応できず、チャンスを逃すことになってしまいました。質疑のみと勘違いし、意見や提案を述べることができるという趣旨をきちんと理解していなかったためのミステークです。
 全協はもっぱら聞き役となりましたが、私自身との同意見を含め重要な指摘がありました。

 《私的にチェックしておきたい点》は、思いつくままですが、5点あります。

 一つは、「幸せ実感都市」というまちの将来像について、7分野22の政策でまとめられているのですが、総合計画という性格上、総花的にならざるを得ない点です。

 しかも、「幸せ実感」は主観的な要素が強いことから(「幸せ実感都市」を肯定したうえでですが)、まちづくりのイメージが市民一人一人の受け止めにばらつきが生じてしまわないか、まちづくりの目標を絞り込む必要があるのではないか、ということです。
 
 私的には、
  「子育て万全・健康寿命延伸のまちづくり」
  「公共交通優先のまちづくり」
  「災害に強いまちづくり」

 の3点を「幸せ実感」の3要素として打ち出せないものかと考えます。

 二つは、「まちづくりの基本方針」の一つ、「市民の幸せの実感」で「より多くの市民が真の豊かさや幸せを実感し、いきいきと生活できるまちを目指す」とする「より多くの市民」の部分の修正です。

 これでは、幸せを実感できない市民の存在を前提とした計画になってしまいます。
 
 例えば「すべての市民一人一人が」と修正すべきでしょう。この点は、共産党の議員から指摘されていました。同感です。市からは修正する考えが示されました。

 三つ目は、「基本計画」の計画推進重点テーマが「人口増加に向けて」というロジックで位置づけられている点です。

 「基本構想」では「人口減少の抑制」が時代的な要請と課題としながら、「人口増加」という幻想を目標とするような基本計画はいただけません。

 少なくとも市長宣言(迷走しましたが)を踏まえ、「人口減少に挑むために」位にすべきでしょう。この点も、複数の議員から指摘されていました。市としても再検討する考えが示されました。

 四つ目は、「統計指標」や「アンケート指標」の設定についてです。

 総合計画の進捗管理に活用することになる指標ですが、「統計指標」に一部「市民アンケート・利用者アンケート」結果が導入されています。
 「統計」という客観性を持ち得るのかという点です。

 加えて、「アンケート指標」は第五次総合計画の策定に合わせ「項目」が変更されていますが、市民アンケートとして整合性が取れているのか、不明な点があることです。

 尤も、もう少ししっかり吟味しなければなりませんが…。

 五つ目は、市が新たに導入した「幸せ実感モニター」の活用の具体がないことです。

 統計指標・アンケート指標に関連し、モニター評価をどう位置づけるのかを鮮明にしておくべきでしょう。

意見反映考えたし

 いずれにしても、議会内の総合計画等調査研究特別委員会の審議等も踏まえ、会派として論点整理しておく必要があります。

 どういう形で意見反映していくかも考えたいと思います。

 市民の皆さんからのパブコメ応募、お願いします。