「りんごほっぺの会」と意見交換

「りんごほっぺの会」は、放射能汚染から子どもたちを守りたいと活動しているお母さん方の会です。
3.11後、長野市における放射性物質の測定体制の強化等について意見交換・交流のあった会の皆さんです。


会の皆さんから意見交換会にご招待いただいたもので、6日午前中、芹田公民館でのミーティングに参加しました。
秋の選挙後では、私が3人目とのこと。

放射性物質の検査結果の情報公開、検査体制の維持、白血病や甲状腺がんなどの医療体制の整備など、お母さん方の切実な声をお聴きすることができました。ありがとうございました。

私からは、選挙戦前の公開アンケートへの回答で答えた内容について、絶えず警鐘を鳴らす意味で主張し続けること。特に放射能測定の継続強化、安定ヨウ素剤の備蓄や原発事故を想定した防災訓練の実施について、しっかり取り組むことをお話しさせていただきました。

また、選挙後の市議会の状況をはじめ、新しい会派を作ったこと、どんな委員会に所属しているかなど、私自身の市政に臨む抱負も交えお話ししました。

3.11フクシマを忘れないこと。再稼働が押し進められようとしている柏崎刈羽原発における過酷事故を想定した対策を講じること。しっかり取り組んでいく所存です。

子育て世代の皆さんの生の声をしっかりと聴きたい!機会をつくってさらに意見交換を広げようとお願いさせてもらいました。

帰りには、手作りのおにぎりを頂戴しました。サツマイモ入りのおにぎりです。美味しくいただきました。ごちそう様!

【りんごほっぺの会のアンケートには、次のように回答しました】因みに「りんごほっぺの会の市議選アンケート結果」はこちら

問1、平成26年5月16日、長野市内の山林で採取された「コシアブラ」から食品衛生法の基準値(放射能セシウム(Cs-134,Cs-137の合計値):100ベクレル/kg)を超える放射性セシウムが検出され、原子力災害対策本部より、市内での「コシアブラ」の採取、出荷および摂取の自粛要請があり、現在も継続されています。しかし、汚染の詳細を調べる土壌調査などはおこなわれていません。
 この状況を踏まえ、現在の長野市の放射能汚染の度合いと人体への影響についてどうお考えですか?

 東京電力福島第一原発事故から4年半が過ぎようとしていますが、未だ収束には程遠い状況であり、放射性物質の拡散は続いています。
 県及び市は「健康に影響はない」としていますが、十分な調査・検査によって裏打ちされている判断とはいいがたいと考えます。
 H26年5月に長野市産コシアブラから基準値以上の放射性物質が検出され出荷制限となっている事態を受けて、私は長野市に対し、採取地及び検査品目を拡大し、検査体制を抜本的に強化することと、秋のキノコ類の検査体制についても同様の措置を強化するよう求めてきました。とくにキノコは、菌種・菌床の検査を義務付けるなど抜本的な検査体制の強化が必要です。
 山菜・キノコに限らず、県内産の農産物について、流通段階における抽出検査にとどまらず、土壌調査を定期的に実施し、モニタリング結果を県民・市民に公開することが必要であると考えます。

問2、今後長野市においてどのような放射能対策が必要だと思われますか?

次のような対策が必要であると考えます。
(1)放射線・放射性物質のモニタリング・測定体制を市独自に拡充すること。簡易測定器(シンチレーション・サーベイメーター)による空間放射線の測定を継続するとともに、市民に貸出しできる簡易測定機を導入すること。測定結果は、迅速・正確にデータ公開し、住民が正確に事態を判断できるようにすること。
(2)給食食材の放射性物質の検査を継続して実施するとともに、給食食材すべての品目の測定に向けた検査体制を再構築する。また、調味料、加工品、魚介類、牛乳・乳製品などの品目を検査対象とすること。
(3)食物連鎖による放射能拡散と汚染された食物・食品を摂取することによる内部被ばくが懸念されることから、市独自に、食品・食物、土壌の放射線量の測定体制を確立するため、ゲルマニウム半導体核種分析装置を保健所に導入し検査体制を拡充すること。
(4)安定ヨウ素剤を大量に購入・備蓄し、妊婦や子どもたちを対象とした投与・服用体制を確立すること。
(5)原発の過酷事故の際に放出が予想される放射性プルーム(放射性雲)の経路を早期に把握する体制を構築すること。
(6)放射能による被ばくを避けるための対処方法を住民に周知徹底すること。

問3、柏崎刈羽原発再稼働についてどうお考えですか?
 
 柏崎刈羽原発の再稼動には反対です。

(理由)福島第一原発では、現在もなお、放射性物質の放出は止まらず、大気や土地、農畜産物などを汚染しています。避難した人々は居住地に帰ることができるかどうかも見通しが立たない事態となっています。
 福島原発事故により、核分裂のエネルギーは人類には制御できないことが明らかになりました。
 原子力に頼るエネルギー構造を根本的に転換し、自然(再生可能)エネルギーの研究開発、普及を急速に進め、脱原発社会へと大きく舵を切る時だと考えるからです。
 “3.11”を経験した私たちは、原子力という呪縛から解き離れた社会を選択しなければなりません。かけがえのない宇宙船地球号を、子々孫々まで残していくことは、私たちの世代の責務であると思います。「核と人類は共存できない」ことを心に刻むべきです。

問4、福島第一原発事故を経験し、子供たちを守るために、長野市議としてどんな活動をしていこうとお考えですか?

 “3.11”から4年半、「フクシマを忘れない、そして繰り返さない」ということを原点に活動したいと思っています。
 具体的には、[質問2]に回答したように、放射能対策の抜本的な強化が必要です。一議員としても会派「市民ネット」としても予算要求をし続けています。皆さんの活動とも連携し、実現に努力したいと思います。
 また、長野市の「地域防災対策」に盛り込まれた「原子力災害対策編」をより実効性のあるものにするため提案を続けたいと考えます。
 また、福島等からの避難住民の受け入れと支援を継続していくために、活動を続けていく所存です。

問5、その他ご意見、市政への意気込みを教えてください。

 市民が主役となって幸せを実感できるまちづくりに取り組む所存です。

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