松代大本営地下壕跡の看板問題…良識を願う

◆懸案の松代大本営地下壕跡の案内看板の表記について今日、議会側に説明がありました。
また、関係団体として、これまでに申し入れをした団体や在日団体など8団体に説明に回ったようです。
8月に申し入れた「松代大本営追悼碑を守る会」にも市から説明があり、会の事務局次長として塩入隆会長(長野県短大名誉教授)らと一緒に市の説明を聴きました。

「記者発表までは非公開」との扱いで、資料は回収されています。「信義則」に従って、内容には触れませんが、結論から言うと、承服できる内容ではありません。

◆「両論」とは言い難い「両論併記」の延長線上でまとめられたもので、大本営工事に関わる朝鮮人の強制連行について、「全体」と「部分」、「主」と「従」が逆転しかねない内容で、国際的に新たな火種を産み出しかねないものです。これでは、何の事だかわからないかもしれませんが…。

◆長野市誌の編纂委員を務めた「追悼碑を守る会」の塩入会長は、「長野市誌に記載されている『主要な労働力は、日本にいた朝鮮人労働者と朝鮮半島から強制連行された朝鮮人であった』との記述をもとに、正しく史実が伝わる内容にすべき。そうした対応が長野市のためにもなる」と諭しながら再検討を求めました。

◆市の担当者は、「具体的な意見、再検討をすべきとの意見を持ち帰って検討する」と対応しました。

「持ち帰って検討」が誠実に履行されること、一方通行の報告・説明ではなく関係団体と協議・合意されたものが案内表示としてまとめられることも強く要請しました。

◆今日の議会レクに先立ち、2日には商工観光部長から市民ネットに対し事前説明があり、その際には基本的な考えと具体的な修正意見を申し上げてきています。
「検討に値する意見」とされたのですが、結果として顧みられてはいないようです。

【参考】140930「強制的に」の4文字隠した松代大本営地下壕跡の案内看板…即時、原状復帰を求める

史実を史実として見極める良識を心から願います。

間違っても、明日の市長定例記者会見で公表なんてことにならないですよね!!

◆ところで、議会最終日の9月24日にインターネットテレビの「デモクラTV」から、松代大本営の案内表示を巡り取材を受けました。「ブログを見た」とのことで東京からの取材でした。市の対応に批判的という報道姿勢を確認した上で、取材に応じました。
10月9日にネット上でオンエアーされるとのことでしたが、「デモクラTV」は有料会員登録制のようです。登録しなくても見ることができるとのお話でしたけど…。

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