臨時市議会…正副議長選挙の顛末

 11日、市議改選後初めての臨時市議会が開かれ、正副議長の選出、所属委員会の決定など議会人事を決めました。注目の正副議長選挙は、過半数に届かなかった最大会派・新友会のポスト独占を阻むことができるか、言い換えれば「非新友会」で議長や副議長のポストを獲得することができるかがポイントだったのですが(勝手な思い込みではなく、兆しがあったことは事実です)、残念ながら、「非新友会」の枠組みではまとまらず、議長選挙には4氏が立候補、結果、新友会所属の祢津氏が議長に選出されました。

 それぞれの得票は祢津氏(新友会)=19票(新友会18+無所属1)、松木氏(改革ながの)=8票(改革ながの5+市民ネット2+無所属1)、原田氏(共産党)=6票、近藤氏(公明党)=5票、無効票が1票。因みに()内の各会派・議員の投票行動は公表されてはいないもので、推測の域ですが、間違ってはいないと思います。無所属議員の投票行動については差し控えておきます。

 副議長選挙では高野氏(新友会)と野々村氏(共産党)が立候補。投票結果は高野氏=25票(新友会18+公明5+無所属2)、野々村氏=9票(共産6+市民ネット2+無所属1)、立候補所信表明をしなかった塩入氏(改革ながの)に5票(改革ながの5)で、高野氏が副議長となりました。

 議長選挙の所信表明では、出前報告会や地域別懇談会の取り組みなど、それぞれに議会改革の必要性を主張しました。議会基本条例制定後の2年間を検証し、市政報告会、政策討論会などより具体的な方策をわかりやすく打ち出したのが松木氏と近藤氏であったように思います。議長選挙では松木氏を支持しましたが、松木氏が表明した議長任期の1年制(現行は2年間)、会派制廃止の検討などには賛同しかねます。旧政信会との連携の経過を尊重し松木氏を支持したものの、議会改革への本気度というか、議会改革に何が問われているのか、根本的なところで認識が異なっているような気もします。住民投票制度の在り方、そして導入を含め、議会を市民にとって身近なものにしていく改革を前進させるために、しっかりとした意見交換・議論が必要です。

 「改革ながの」の本気度に「?」と思わせることがもう一つ。副議長選挙への対応です。「改革ながの」は所信表明しなかった会派の顧問に投票しました。正副議長選挙は、議会改革の取り組みの中で、透明性を高めるために所信表明会を開き、所信を聞いたうえで判断、選挙を行うようになっています。しかしながら、完全な立候補制ではなく、所信表明しない議員に対する投票行為も有効になるという課題を残しています。とはいえ、会派でまとまって対応するのであれば、立候補し所信表明すべきでしょう。それが”わかりやすい議会”というものです。会派制の廃止を主張しながら、会派でまとまって行動する、しかも立候補していない議員に投票するというのは、議会改革を後退させるものとの誹りを免れないのではないでしょうか。正直、何をどこまで考えていらっしゃるのか、わからなくなってしまったいうのが率直な感想です。

 「非新友会」の枠組みを追求するというのであれば、立候補し、所信表明した2人から選択するのが「筋」だと思うのですが…。私及び市民ネットは、こうした観点から副議長選挙では所信表明した2人の中から、所信を聞いた上で共産の野々村氏に投票しました。それぞれに共産党に対する“含み”というか“思い”があるのは、理解はしますが、議長が新友会に決まったことを踏まえ、副議長は非新友会の枠組みを追求する、少なくともこれに近づけていく投票行動を形にしてこそ、議会改革を前進させることになるのではと思います。党利党略、会利会略を超えて、二元代表制を正常化させ機能させる、議会改革の本筋を追求していきたいと考えます。

 さて、3期目最初の1年間の所属委員会は、常任委員会は総務委員会と議会運営委員会に、そして特別委員会は「まちづくり・公共交通対策特別委員会」となりました。予想外だったのですが、特別委員会は、委員長に就くことになってしまいました。「なってしまいました」というのは不謹慎な言い方かもしれませんが、実は各派代表者会議での協議の経過とは違う結果であることと、私的には、この特別委ではポストの制約なく自由に議論を仕掛けたいと考えていたからです。まぁ、新友会のお家事情(?)もあっての結果なのですが(議会運営委員長にも当初案からの変更が生じました)、選ばれた以上は責任を全うしたいと思います。

 改選前は、「まちづくり」と「公共交通」は別々の特別委員会でした。しかし、第一庁舎・市民会館建設問題の特別委を残し、観光戦略を新たな特別委のテーマとしたため、合体することになったものです。権堂地区の再生、長野駅善光寺口の整備を含む中心市街地の活性化、コンパクトなまちづくり、公共交通の整備拡充、新幹線の延伸・並行在来線問題の調査・研究がテーマで、なかなか課題が凝縮している特別委となります。もともと所属を希望していた特別委員会です。それこそ議論を尽くし、市民の理解と合意のもとに将来につながる結果を作り出したいと思います。

 いずれにせよ、波乱なく終わってしまった初議会初日…火種を残しつつ、その火種を次につなげ、形にしていきたいものです。市民から信頼され期待される議会の姿を目指して。

 明日12日は、補正予算案をはじめとする議案審議です。