犀裾土地改良区の現地調査…「大門大堰本体の改修は困難」

 先週の話です。
 27日、犀裾土地改良区の現地調査に出席するつもりでいたのですが、議会活性化検討委員会が入り、やむを得ず欠席に。検討委員会が終わった3時半頃に理事長に連絡すると、現地調査は順調で終了したところのこと、夕方からの行政担当者を交えた検討会と懇親会に合流しました。

 犀裾土地改良区の皆さんには、日常的な農業用水の管理に始まり、大雨時の水利調整、さらに昨今のゲリラ豪雨等による用水の溢水被害予防対策と大変お世話になっています。

 この日の調査は、裾花本線の水路嵩上げや太田沢下流・マンボ坂のスクリーン移設、伊勢宮地区内の水路改修、大門大堰の水路改修など6箇所。

 河川課や農業土木課などの担当者が同席しての検討会では、概ね工事着手の方向性が示され、地元議員として速やかな工事完了をお願いしました。

 しかしながら、残念な報告もありました。

 一つは、昨年8月の集中豪雨で床下浸水被害となった大門大堰の抜本的改修に向け、今年度実施してきた「沿川住民の境界立会」が、公図と現況との違いが大きく合意が得られず不調に終わり、市側としては「大門大堰本体の改修は困難」との判断を示したことです。確かに、公図と現況が2mから4mも違うとなると、住民の皆さんの合意を得ることは難しいでしょう。この先、住民間のわだかまりにならないような配慮と対策が必要となります。

昨年8月14日のゲリラ豪雨で道路が冠水した伊勢宮地区


同じく昨年8月のゲリラ豪雨、大門大堰の北側地域(大門地籍)、床下浸水被害に


 市では、大堰本体の改修を断念する代替措置として、浸水地域の水量を少なくするための水路のバイパス工事(既に事業着手)、下流のスクリーンの改修、上流の寺沢の沈砂状況の調査、新たな沈砂マスの設置で対応したいとの考えを示しました。
 今のところ、この対応で様子を見るしかなさそうです。

 もう一つは、残念という話ではなく、むしろ深刻な問題です。土地改良区の会員の高齢化・後継者不足により、日常的な水路管理に支障をきたし、犀裾土地改良区でも一部用水路の市管理への移行を検討しているとの報告です。現実的に、小さな改良区では市管理に移行しているそうです。
 
 農業用水は農業土木課で担当する部門ですが、改修工事にあたり5%の管理者自己負担が求められます。‘S30年代に整備された用水は老朽化し維持改修に結構な資金が必要となること、さらには高齢化により土地改良区の組織を維持することが困難になりつつあることが、課題となっています。農業の担い手不足と表裏一体の課題です。
 
 今日、新たに伊勢宮地区の住民の方から浸水対策・側溝改修の要望を受けました。市側につなぎ、改修に努めたいと思います。

 いずれにしても、農業用水としての役割、市街地における水路の多面的な機能を重視しながら、対応策を講じる必要があると思います。
 方向性が見えているわけではありませんが…。宿題です。