松代藩文化施設の入場料金…2倍の引き上げに反対討論

16日の議会最終日、松代藩文化施設の入場料金の2倍となる引き上げに反対し、改革ネットで提案した修正案に改めて賛同を呼びかけるため、原案な通り可決すべきとした経済文教委員会委員長報告に反対討論を行いました。

私の反対討論を受けて、無所属議員2名が、委員長報告に賛成から反対に転じる採決となりました。でも、原案通り可決となってしまいました。

以下、討論内容です。

 31番 改革ながの市民ネットの布目裕喜雄です。

(1)議案第146号「松代藩文化施設条例の一部を改正する条例」を原案通り可決すべきものとした経済文教委員会委員長報告に反対の立場で討論します。

 議案第146号は、旧松代藩文武学校のリニューアルに伴い松代藩文化施設の有料施設について、入場料を倍額にする条例改定案です。

 改革ネットから提出した修正案は、各施設の「個人一般」及び「団体一般」の入場料について、真田宝物館・真田邸・文武学校・旧横田家住宅の入場料は現行料金の1.5倍とし、象山記念館の入場料は、改定案の比率に応じ減額し、それぞれ3年後に改めて検討するよう修正するものです。

 なお、個人及び団体の「小・中学生」料金は、低廉化の改定であり、原案通りとしています。

 これにより、例えば真田宝物館は原案600円に対し450円に、文武学校や真田邸は400円を300円に修正するものです。また、新たに設ける共通券の区分及び入場料については、原案の新しい入場料の割引率を勘案しつつ、修正するものです。

(2)松代藩文化施設の入場料は10年以上にわたり据え置かれてきた経過にありますが、「行政サービスの利用者の負担に関する基準」に基づく3年ごとの利用料金の見直しはどのように検討されてきたのか、定かでなく、行政としての説明責任が十分に果たされていないといえます。施設の老朽化が進み、十分な補修・改修ができず、料金引き上げは説得力がないとの判断があったものと推察されるところではありますが、行政の不作為として責任が問われるべき問題ではないでしょうか。

 施設のリニューアルに伴う料金改定を一概に否定するものではありませんが、一挙に2倍となる引き上げは尋常ではなく、「利用者負担基準」に照らしても整合性が無いものといわなければなりません。歴史的に極めて有意義な文化財の保存・活用を通して、誘客につなげ魅力度アップを図る主目的に逆行するものといえるのではないでしょうか。

 市教育委員会は「市外住民を対象とする観光施設の側面を持ち、他市町村とも競合することから、類似施設の料金を踏まえて改定するもの」としますが、競合するのであれば、なおさらのこと「旧松代藩の文化施設の料金は他に比べて安い」ことを「売り」にし誘客を図り、市内外の訪問者とともに文化財への誇りを育むことの方がメリットは大きいと考えます。単純なコスト論を超えて、文化財の意義、観光資源としての活用を考えるべきでしょう。

(3)委員会での討論では、「小・中学生については土曜日は無料で利用でき、また市民への緩和措置として割引クーポン等の配布も検討されており、市民の負担が大幅に増すものではない」との修正案に対する反対意見が出されました。

 小中学生の入場料は現行に比較しても低く抑えられていることから、修正案では原案通りとしていること、割引クーポン券の配布等は、いかなる料金水準であっても利用増を図る観点から必要な手立てであることから、修正案に対する明確な反対論拠とはなっていません。

 「市民の負担が大幅に増すものではない」とする意見は、各個別施設の入場料が2倍となることを許容する趣旨とは言い難いでしょう。これが1,000円の入場料が一挙に2,000円に引き上げる類の料金改定案であれば、もっと違った対応になるのでしょうか。一挙に2倍とする利用料金設定の発想そのものを問題視しているのです。原案修正の意図は、激変緩和の対応を図り、重要な観光資源でもある文化財の意義を広げ有効活用をはかるため利用者増を目指す取り組みを求めるものです。

(4)以上のことから、松代藩文化施設の入場料を一挙に2倍とする原案に反対し、1.5倍の引き上げにとどめる激変緩和措置を取り、さらなる利用者増を図るべきと申しあげ、委員長報告に対する反対討論とします。

 議員の皆さんの再考を強く呼びかけさせていただき、討論を終わります。