社民党長野県連合は11月23日、ラサール石井参議院議員(社民党副党首)を招き、長野市内で時局講演会を催しました。80人の市民が石井議員の笑いをふんだんに交えた熱弁に耳を傾けました。
参加者アンケートでは、「とてもよかった」との感想、社民党再生に期待する声を多くいただきました。ありがとうございました。
副党首と紹介された石井議員は「小さい政党は出世が早い」と冒頭から笑いをとりつつ、芸能界で政権を批判し干された経験から「ネガティブにならず黙っていることをやめよう」と参院選への出馬を決意したことを紹介、初当選できたことへの感謝を述べました。
高市政権が掲げる防衛費の拡大や、自民党旧派閥の裏金事件に関与した議員の副大臣や党役職への起用を批判。裏金議員については「氷漬けにして閉じ込めたはずが氷を解かして帰ってきた。『解党的』出直しじゃなく『解凍的』出直しかって」と指摘、笑いを誘いながらも皮肉たっぷり、痛烈に高市政権を批判しました。
今日的問題では、高市首相の台湾有事を巡る発言が日中関係の悪化を招いたと厳しく批判。「たった一言で関係が悪化した。たった一言で戦争も起きかねない」とくぎを刺し、タカ派の高市首相に対し「リベラルの対抗勢力を立ち上げなければならない」と強調しました。
また、戦時中に水没事故で183人が犠牲となった山口県長生炭鉱の朝鮮人労働者の遺骨収容返還問題に触れ「国の責務で直ちに調査発掘すべき」と強調、「植民地支配下の朝鮮人労働者に過酷な労働を強いて、その補償も何もしていない問題は、松代大本営地下壕工事を同じ構図だ」と指摘しました。
さらに石井議員は社民党のREBOOT(再起動)にも触れ、福島党首らとスクラムを組んで一人漫談「スタンダップコメディ」などの活動を通し、「眉間にしわ寄せ、しかめっつらで話すイメージ、堅いイメージを払しょくして明るい社民党、笑える社民党をめざす。人は平和な時に笑う。風通しが良い、まじめに政治を笑う社民党にする」と意欲を語り、国会議員5人、自治体議員の倍増に向けスピード感をもって取り組むと述べました。
講演会に先立つ22日には、社民党県連主催で「ラサール石井議員と巡る長野戦跡ツアー」を実施。長野市内の松代大本営地下壕跡と上田市内の戦没画学生慰霊美術館「無言館」を訪問しました。
SNSを通じた呼びかけで県内のみならず東京・千葉・埼玉等からの参加者も。戦後80年企画の一環で取り組んだもので、石井議員との交流を深めながら、過去の加害の歴史、過酷で悲惨な戦争体験の記憶をたどり平和を希求する誓いの一日となりました。石井議員は「松代大本営を題材にした演劇をつくりたい。劇のエンディングは既にできた」と述べ、期待が膨らむ一幕も。
社民党長野県連合では来年5月を目途に、第二弾として駒ヶ根市の登戸研究所平和資料館、阿智村の満蒙開拓平和記念館などを巡るツアーを企画しています。
従来の支持層にとどまらない新たな支持拡大に向けた社民党REBOOT、元気を分かち合う戦跡ツアー、講演会となりました。地方の踏ん張りがこれからのカギです。





