衝撃の国軍クーデターから1年…「ミャンマーに平和と自由を」シンポジウム開く

1月22日、「国軍クーデターの衝撃から1年~ミャンマーに平和と自由を」シンポジウムが長野市生涯学習センターをメイン会場にオンラインで開かれました。「ミャンマーの民主化を支援する信州の会」(代表=若麻績敏隆・白蓮坊住職)の主催です。事務局・運営委員として参画しています。

2月1日でミャンマー国軍がクーデターを起こしてから1年になります。国際社会からクーデターの強行と市民弾圧を強く非難されているにもかかわらず、国軍は今もなお権力を掌握し、民主的人士や多くの市民を拘束、武力などによる民衆への弾圧を続けています。

深刻化するミャンマーの混迷を打開し、民政の回復を求めるミャンマー民衆との連帯を考え、支援の輪を広げようと催されたシンポジウムです。

感染防止対策を講じた会場には約25人、ヤンゴンをはじめ、東京・大阪・北海道などからオンラインで参加された50人余りの皆さんとともに、深刻な現実を直視しながら、ミャンマー民主化の明日を語り合いました。

冒頭、若麻績代表は「9月に県議会に提出した『ミャンマーにおける軍事クーデターを非難し 民主的な政治体制の早期回復を求める請願』が全会一致で可決され、12月には長野市議会でも可決された。さらに意見書の取り組みを広げたい。仏教の教えである八正道の一つに『正見』がある。正しく見るということ。正しい情報を見抜き、行動を起こしていきたい」とあいさつ。

12月20日の市議会最終日に全会一致で可決された標記「請願」と「意見書」です。 請願の紹介議員には、改革ネットをはじめ、保守系の新...

信州大学グローバル推進センターの佐藤友則教授をコーディネーターにしたシンポジウムは、ミャンマー最大都市ヤンゴンに在住する新町智哉さんから現地の最新情報を報告してもらい、東京居住の在日ミャンマー人や県内在住のミャンマーの若者たちから、ミャンマー民主化への熱い想い、支援の取り組み状況を次々にアピールしてもらいました。

新町さんからは、一見、平穏を取り戻しているかに見えるヤンゴンの状況を写真を交え報告。閉店を余儀なくされ閑散としているダウンタウン、不審火によって焼失した軍系のショッピングモール(前日までに荷物が搬出されたとの情報がある)、本来、交通整理をする交番が軍と一体となった警察によって国民の監視拠点になっている状況などが報告され、「身の危険は減っていると感じるが、毎日、どこか誰かが拘束され亡くなっている。地方では国民防衛隊と国軍の戦闘が続いている」と過酷な現状を訴えました。

クーデターとコロナで閑散としているダウンタウン

不審火で焼失したショッピングモール 国民を監視する交通整理の交番

「ミャンマーの大多数の国民が軍政を支持していない。いかに民意を救い上げることができるかにかかっている。これまでの活動を続けることと、各団体が連帯して声をかけあうことが大事」と訴えました。

また、多くの国がミャンマーの危険度レベルを「渡航中止勧告」を発している中、日本政府はレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」との注意喚起で、大企業の在留者が増えているとし、「ミャンマーが平和になったという間違った情報が国によって流されている。責任問題だ」と指摘しました。

日本に来て20年になる東京在住のミャンマー人Aさんは、今年1月に父親が他界されましたが帰国できませんでした。「軍政に対して正式な政府として日本が認めないことが大事。NUG(国民統一政府)を認めてほしい。政府としての動きをつくってほしい」と訴え、「池袋でミャンマー人の支援組織がつくったレストラン(スプリングレボリューション)の利益を支援として送っている。継続的な支援ができるビジネスが必要。ミャンマーへの人材派遣を考えていきたい」と発言。

これからの取り組みについては、「小さくても市民運動が社会を変え国を動かす力になる。国内でバラバラに取り組まれている募金や署名の取り組みをまとめながら大きなうねりにしていくことが必要」「高野豆腐や“おむすびころりん”が製造している「水戻り磯部もち」など、信州の地域特産品を送ることを考えられないか」などの提案をはじめ、ミャンマーでオリジナルのカレーを製造販売する夢を持ち、日本でミャンマーのカレーを販売している青年からは「ミャンマーカレーを通じて、ミャンマーの今を知ってもらい支援につなげたい」との報告もされました。

信濃毎日新聞1月21日夕刊より

佐藤・信大教授を通じ写真家・亀山仁さんから提供された資料より

コーディネーターの佐藤教授は「日本政府にものを言っていくことが重要。今後、どのようなかたちで運動を進めていくのか戦略的に考えていく必要がある」としました。

多面的・多角的な支援を考えていくことの大事さを改めて痛感しました。できることを形にしていきたいものです。

クーデターから1年となる2月1日には、長野駅前でスタンディングと街頭募金に取り組むことにしました。夕方5時半から東急REYホテル前です。新型コロナのまん延防止等重点措置下の行動になりますが、少人数ですが万全の対策を講じて実施する予定です。

2月1日夜8時からNHKBSプレミアムで、ミャンマー特集が放映されるそうです。是非、視聴しましょう。

また、支援カンパを呼びかけています。郵便振替を案内します。

 ➡口座番号 00130-9-674396 ミャンマー民主化を支援する信州の会

ミャンマー民主化を支援する信州の会のFacebookページが開設されました。信州大学2年生の小古井遥香さんが担当しています。併せてご覧ください。