*

ごみ焼却施設建設が焦点に…長野広域連合議会

公開日: 長野市政/市議会

 涙した映画「ひまわり」の鑑賞の後、21日午後から開かれる長野広域連合議会へ。

 半日の会期で開かれた広域連合議会は、総額約6億7500万円のH25年度一般会計予算案など提出された5議案を全て原案通り可決して閉会。焦点は大豆島に建設を予定するごみ焼却施設の建設問題でした。
 長野広域連合は、長野市や須坂市、千曲市など9市町村で構成する行政組織で、老人福祉施設や広域ごみ処理施設の運営、介護認定や障害程度区分認定の審査会の運営など、広域的課題に対応しています。
 私は広域連合議会の議員を務め、福祉環境委員会に所属しています。

 H25年度予算の総額は、前年度比で21・2%増となりますが、増加要因は広域連合が計画するごみ焼却施設建設に伴う経費で、39・0%増の約3億8800万円に上ります。
 ごみ焼却施設関連経費は、長野市の大豆島地区を建設予定地とするA焼却施設の施設整備の事業者選定にかかるアドバイザリー業務やごみ量予測業務などの委託費約2170万円、千曲市屋代中島を建設候補地とするB焼却施設の環境影響評価調査などの業務委託費約9800万円、須坂市仁礼が建設候補地となっている最終処分場の生活環境影響調査や施設基本計画作成などの業務委託費約8600万円が盛り込まれました。
 A焼却施設(長野市)施設整備に係るアドバイザリー業務委託は、H25年度にコンサルタントと契約を交わし、H26年~27年度で焼却施設の性能を中心に発注の仕様をまとめ、事業者の選定、入札・契約に進むためのものとされています。

 長野市内に建設するA焼却施設については、1月22日に建設候補地である大豆島地区の住民自治協議会から5つの条件を付した「基本同意書」が長野広域連合長でもある長野市長に提出されました。
 5つの条件は次の通り。
➊周辺環境への影響を最大限軽減できる施設とし、運転管理については安全・安心を最優先とすること。
➋次のごみ焼却施設は大豆島地区以外とすること。
➌計画エリアに計画以外の施設等の設置は行わないこと。
➍大豆島地区の課題解消に向け誠意をもって対応すること。
➎詳細については、別途協定書を締結し、その実現に努めること。

 一方、この基本同意を巡り、「大豆島ごみ問題を考える会」などの住民グループからは「同意は区民の民意ではない」とする意見書が広域連合長・市長に提出されています。

 広域連合議会で、焦点・論点となったのがこの問題です。
 予算案の審査を巡り、「基本同意は法的根拠がなく、基本協定等が締結されてから予算化すべき」「灰溶融施設は安全面・経済面から設置すべきではない」との反対意見が出され、本会議でも反対・賛成の立場からそれぞれ意見が述べられました。

 私は予算案に賛成しました。「基本同意」という住民合意は、ごみ焼却施設等の建設の要件とはなっておらず、その意味では法的根拠がないものですが、地区住民を代表する自治組織である住民自治協議会の基本同意を、ごみを排出し処理を委ねている市民の一人として、そして議会人として、重く受け止めるからです。
 「迷惑施設」とされるごみ焼却施設を長年にわたり受け入れてきている大豆島地区住民の苦悩・苦渋の決断だと思うからです。

 確かに、区民の総意として同意が形成されているのかという問題が完全にクリアーしているとは思っていません。住民投票や住民アンケートの実施を求める意見に対し、少なくとも住民アンケートの実施は必要だったのではと思います(自治協の意思に対し差しでがましいことかもしれませんが)。

 しかし、市側が、環境影響評価を経て、周辺環境整備事業と合わせ15回にわたる説明会を開き、住民への周知・協力要請を行ってきていること、大豆島地区の住民団体でつくる「ごみ・まち協議会」での協議を経て、48人が参加した住民自治協議会総会で、「5つの条件付きの同意」に賛成43・反対1、保留4で決定に至ったこと、住民自治協議会に対する参加度や認知度に課題を残しているもの、住民を代表する組織としての意思決定がなされていることに着目することが大切であると考えます。

 だからこそ、同意の条件に対し、いかに誠実で的確な対応を図るかが重要となる段階を迎えているということでしょう。
 
 特に、「次のごみ焼却施設は大豆島地区以外で建設する」という条件がカギであることは言うまでもありません。

 広域連合内での「須坂市の次の最終処分場(15年後)」の検討と合わせ、「次のごみ焼却施設(40年後)」は一極集中の大規模施設方針から地域分散型への転換を検討していくべきであると考えます。人口減少・高齢社会におけるごみ問題は、市民の意識としても、ごみ処理の技術としても様変わりしていくことを予感するからです。
 こうした観点から、「ごみ焼却施設の建設に係る基本協定」や「環境保全協定」「周辺環境整備に係る協定」等々、速やかに、かつ適正に合意・締結されることを強く望むところです。

 私は、委員会の審査の中で、予算案に賛成するものの、新年度でごみ量予測調査が行われることからも、ごみ減量の取り組み促進と合わせ、灰溶融施設のあり方、最終処分場のあり方について、基本計画の再検証・見直しが必要であると強く求めました。灰溶融施設については、安全面や再資源化へのコスト面から、撤退すべきと考えています。
 広域連合側からは「調査結果を踏まえ、また国や他自治体の動向も再調査し、事業の全体像を見直すことは必要」との考えが示されました。
 この答弁をとっかかりにして、安全面・環境面・コスト面から基本計画の見直しに、しっかり取り組んでいきたいと思います。

 ごみ焼却施設の建設問題は、3月議会の焦点の一つです。

関連記事

挨拶する安茂里住自協・林会長

安茂里住自協で市建設部に要望

 28日、安茂里地区住民自治協議会で長野市建設部に対し、地区内の道路改良等を要望しました。  市か

記事を読む

P1030725

議会活性化を考える…議会運営委員会の視察より

 1月13日~15日、長野市議会議会運営員会で訪問した立川市議会・富士市議会・大津市議会の視察報告で

記事を読む

バスガイドブックとICカード「くるる」

[/caption] 長野市バスガイドブックが発行されました。バス等の利用促進を図る目的で、長野市内

記事を読む

homepage

「何のための先行販売」苦情相次ぐ…プレミアム商品券

 午前8:45段階で「完売予告」…。  16日、長野市の「ながのプレミアム商品券」の先行販売が

記事を読む

IMG_0379

どうなる?どうする?若穂の路線バス

「どうなる? 若穂の路線バス 長野市の公共交通は~長野市公共交通ビジョンから若穂の路線バス、地域の足

記事を読む

修正案提出を振り返る

 市議3期目にして、初めて当初予算案に対する修正案を提出しました。共産党市議団5人と無所属の西村議員

記事を読む

GUM05_PH02014

子どもの福祉医療費「通院も中学卒業まで拡大」…H28年度から

 5日、市長は子どもの福祉医療費について、懸案となっていた「通院」も支給対象を「H28年度(来年4月

記事を読む

市民の幸せは何処に?…長野市長選挙の行方

 いろんな会合の度に、「市長選はどうなるの?鷲沢さんは出る気なのかね」と訊かれる日々が続いています。

記事を読む

公共交通対策特別委員会の視察より…LRTの静岡市、BRTの岐阜市(その➊)

 22日から24日、2泊3日で公共交通対策特別委員会の行政視察に。  調査テーマは、LRT導入を再

記事を読む

総務委員会行政視察➌…[豊田市編]

 22日に訪問した愛知県豊田市の視察テーマは、「地域自治区制度と地域自治システム」です。 ■地

記事を読む

  • 長野市議会議員・布目ゆきおのブログです。弱きを助け不条理を正す、市民が主役のまちづくりがモットー。この国のかたちのこと、長野市政のこと、地域のこと、思いつくまま徒然に、辛口で。➡ 詳しくはプロフィールへ


IMG_0856
児童生徒の健全育成を進める会

24日午前中、安茂里地区校長会と安茂里地区住民自治協議会の主催による「

20170622SS00002
市内小学校のいじめ事案…「重大事態」とし第三者委員会を設置、調査へ

昨日21日の市議会経済文教委員会で、教育委員会は、H26年入学後間もな

安茂里甚句保存会の皆さんの発表
第16回長野市甚句・音頭交流会

18日(日)、第16回長野市甚句・音頭交流会が大岡地区の聖山パノラマホ

19264220
就学援助・新入学の学用品費…新中学生には「事前支給、速やかな実施」方針示す

今議会の一般質問の中で、就学援助のうち、8月支給となっている「新入学児

20170617SS00001
6月市議会定例会の論点

長野市議会6月定例会は、15日から一般質問が始まりました。週明け19日

→もっと見る

  • メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。是非、ご登録ください。

  • 〒380-0961
    長野市安茂里小市1-4-10
    TEL:026-227-3537
    FAX:026-227-3897
    Mail:info@nunomeyukio.jp

PAGE TOP ↑