「ぐるりん号」電動バス出発式…全国初の長期実験

 19日、松ヶ丘小学校の40周年記念式典に続く祝賀会は乾杯で失礼して、中心市街地循環バス「ぐるりん号」に実証実験で導入される電動バスの出発式に参加。市議会のまちづくり・公共交通対策特別委員会の委員長として招かれ、テープカットの一員に加わりました。この度の実証実験の趣旨・目的は10月29日のブログをご覧ください。

 あいにくの雨のため、出発式はJR長野駅の自由通路となりましたが、電動バスの研究開発者である早稲田大学の紙屋雄史教授も参加され、実証実験への意気込みを感じる出発式でした。2年半に及ぶ長期の実証実験は「全国初」の取り組みになるそうです。実証実験の場に「長野」が選ばれたことは、とてもうれしいことです。しかも、環境省の補助金を活用した早稲田大学の取り組みに「場所」を提供するだけで、長野市の財政負担が生じないことは実にありがたいことです。
 バスロータリーでお披露目された電動バスは、日野製の「ポンチョ」を改良したもので、低床型のマイクロバス。赤色で丸みを帯び、かわいいデザインです。市民の皆さんが足を止め興味深そうに眺めていました。
 

電動バスの車内で。消費電力やバッテリ残量が一目でわかるようになっています

 試乗もしました。ぐるりん号1周7.5キロ。充電量100%の内、12%位を1周で消費した格好でした。試乗は各停留所毎に停車しなかったため、実際の運行では、もっと電力を消費することになりそうです。“静かさ”はさすが電動バスといったところです。CO2排出はディーゼルエンジンのバスに比較して60%削減され、騒音も8分の1くらいになっているそうです。人と地球にやさしいバスです。
 “短距離走行・高頻度充電運行”を可能にする先進技術の“非接触式充電方式”は、まだ許可が下りず、プラグイン充電方式でのスタートになりました。充電場所は長野駅近くのJC隣の市営駐輪場に設営されています。

後部座席の部分にバッテリーが搭載されています。かなりの大きさです。このため乗車定員は25人となります。来年1月にさらに導入される新型車両では、バッテリーが一回り小さくなるとのことでした。

 20日から本格運行へ。JR長野駅前から毎日10時、12時、14時発の3便が運行します。運賃は大人100円、小学生50円です。

 低炭素型の公共交通システムの実験に大いに期待しているのですが、課題は車両の価格でしょう。今回の実験に使用される電動バスは、「WEB-3」と命名される最新モデルですが、実車価格は「1億円!」だそうです。実用化の段階でも1車両4,000万円くらいとされています。

 充電のための電力供給に自然エネルギーが取り入れられると、もっと素晴らしいシステムになると思います。技術的には可能なのではないでしょうか?
 実証実験が成果を上げ、実用化の目途が立ち、車両価格もせめて3000万円くらいになると、その波及効果を含め、費用対効果の問題はクリアーできるのかもしれません。全国から注目される取り組みとなるよう、大いに期待したいと思います。