市検討委…スパイラル「一部休止」で提言へ

長野冬季五輪で建設・整備されたボブスレー・リュージュ施設「スパイラル」の存廃問題を検討してきた市公共施設適正化検討委員会(8人・松岡保正委員長)は17日、「市単独による施設維持は財政的に困難」「市民が利益を享受している施設とは思えない」「昌平(ピョンちゃん)五輪後はアジアで唯一のそり競技施設ではなくなる」といった意見を踏まえ、「一部休止」とする意見をまとめました。2月20日に市に提言します。

「一部休止」をまとめた公共施設適正化検討委員会

「一部休止」をまとめた公共施設適正化検討委員会

長野市は検討委員会の提言を尊重する方向で、早ければ3月末までに最終判断を決定すると伝えられています。

「一部休止」方針は、2018年の平昌(ピョンチャン)五輪後は、冬場の製氷を休止し競技施設としては使用しないとする一方で、施設そのものは残して夏季のトレーニングや地域の催しなどへの生かし方を探るという方針です。

「一部休止」の場合の維持経費は、製氷のために使っているアンモニアを除去した上で、夏場の管理費などに10年間で1億9000万円、20年間で3億円を見込んでいます。

私は、1月30日のブログ記事で、『廃止を視野に「全面休止」にすべき』と意見を表明してきました。乗り越えるべき課題はたくさんありますが、今なお意見に変わりはありません。

170130「長野冬季五輪施設「スパイラル」の存廃を考える」

正確に言うと、2018年平昌(ピョンチャン)五輪後は、スパイラルは閉鎖し、約13.5億円かかるとされる施設解体計画を新たに立案・執行するというものです。

そもそも施設の解体費に13.5億円もかかるというのは「負の遺産」以外の何物でもないと思ってしまいます。

公共施設適正化検討委員会の「一部休止」の結論は、冬場の施設利用について「再開の可能性に余地を残すものなのか」といった観点からは中止半端さを否めません。
松岡委員長は記者会見で「競技施設としての役割は終わった」と述べていましたから、冬場の競技施設としての復活はありえないという考え方に立っているものと推察はしますが…。

今日段階の疑問点及び問題意識を羅列します。

➊「一部休止」方針は、冬場の競技施設としての復活整備に余地を残すものではないと理解するが、こうした理解でよいのか。

➋平昌(ピョンチャン)五輪以降は、国のナショナルトレーニングセンター(NTC)「競技別教科拠点施設」の強化事業委託料1億円は申請しないことになるものと考えるが、かかる対応で臨むのか。

➌練習用レールが敷かれた「プッシュトラック」など夏場のトレーニング施設を存続し利用を図る際の費用対効果はどう評価するのか。

➍施設の後利用問題は、これまでも様々な検討がなされながらも実現に至ってきていない課題であるが、具体的に展望があるのか。

➎公共施設の見直しが喫緊の課題となっている今日、「一部休止」と「全面休止」による市の負担額の差は10年間で1億1,000万円、20年間で2億2,000万円と試算されているが、「全面休止」によりこれらの経費を「公共施設の維持管理のための基金」相当額として将来的に担保することが市民の利益にかなっているのではないか。

などなどです。

3月議会の焦点の一つです。

本会議・個人質問で取り上げる予定でいます。

ただし、代表質問でも取り上げられるでしょうから、答弁を踏まえての対応となりそうです。