安茂里・不採算バス路線の説明会

長電バスに続き、アルピコ交通が不採算路線である4路線(犀北団地線・紙屋線・大豆島線・北屋島線)について長野市に協議を申し入れている問題で25日、廃止検討路線となっている「犀北団地線」を抱える安茂里地区住民自治協議会の主催で、アルピコ交通長野支社に要請し「不採算の犀北団地線に関する説明会」が開かれました。
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アルピコ交通支社長に要請し、犀北団地線「説明会」

本来であればバス事業者から呼びかけられるものであると思いますが、動きが鈍いため、私から住民自治協議会に提案・お願いし、開催の運びとなったものです。
支所で開かれた説明会には、地元から住民自治協議会の会長をはじめとする三役、犀北団地線運行沿線の犀北・犀北第二・宮沖・伊勢宮・差出南・差出中の各区長さんたちが、アルピコ交通からは支社長と担当課長が出席。また、安茂里支所長と市交通政策課・課長補佐も参加しました。

「年間2600万円の赤字、1000万円の収支改善が必要」

平日で27便、土休日で18便運行している犀北団地線は、7月調査で10,141人(1日平均327人)が利用しています。他路線に比べ日中利用者が少なく、平均運賃は144円で他路線に比べ低いとされます。
アルピコ交通は、犀北団地線は運賃を低く抑えてきた経過もあり、「年間で2600万円の赤字となっている。今年度中に収支改善に向けた見通しが立たない場合、路線維持が極めて困難になる」との見通しを示しました。
今後の収支改善については、「利用者が増えること、運賃を引き上げること、日中のダイヤを見直し減便すること」を検討しているとし、「路線維持のためには収支1,000万円程度の改善が必要」との厳しい認識を示しました。

「1,000万円もの改善なんて重過ぎるでしょう」と思います。「廃止ありきでは?」と疑いたくなるような説明です。長野市との協議では「廃止ありきではない」との確認がされていると聞いています。

市内全体の路線バスの収支改善の取り組みと見合った検討をしてもらいたいものです。

知恵を出し合い路線の維持を

参加した区長の皆さんからは「高齢者がどんどん増える中でバスは必要不可欠な交通手段。何とかして存続してもらいたい」「バス事業としてコスト削減に向けた努力が見えない」「運賃値上げでは利用者が減ってしまうのでは」「安茂里駅前のデリシア(アップルランド)でバス利用者に対する買い物ポイントを付けるとか、アルピコグループ全体でバス利用の促進策を考えてもらいたい」「事業者と利用者・住民が一緒に考えるスタンスが重要。一方通行でない検討を願う」といった意見が相次ぎました。

私からは、「月1万人の利用者の存在は大きい。特に裾花中学校前や長野工業高校前、伊勢宮団地などのバス停の乗降者が多く、国道19号沿いのバス停やJR安茂里駅から離れている交通空白地域の重要な足となっていることを重視したい」と発言するとともに、利用促進策を考える上で、犀北団地線の利用特性がわかる資料提示を求めました。例えば、バス停毎、ダイヤ毎のお出かけパスポートの利用者、通勤・通学の定期券利用者の数値等です。

双方向で協議を

その上で、「今後、運賃値上げや減便等が検討されることになるが、一方通行で事業者で決めたからお願いではなく、決める前に利用者・住民との協議の場を設け、双方向で路線の維持に向けて互いに知恵を出し合う姿勢を堅持してもらいたい」と事業者に注文を付けました。

まずは、利用促進に向けたチラシ配布から

また、住民自治協議会や区長さんたちには、「地域住民に対し、このままでは路線が廃止になってしまうことを周知するとともに、区ごとにバス停の時刻表を掲載した利用促進チラシを配布または回覧することができないか」と提案させていただきました。
即効果をあげられるとは思いませんが、沿線住民の維持に向けた努力も求められます。
区長さんたちからは「それくらいはすぐにでも始めよう」と快諾してもらいました。ただし、チラシを誰が作るのかという問題は残ります(事業者側責任もありますから)。交通整理したいと思います。

最初の一歩

「説明会」は最初の一歩です。
市内全体の生活バス路線の維持・存続、活性化、公共交通ネットワークの再構築を視野に、当面は、地元の路線バス維持を重視して取り組みを進めたいと思います。