長野市長選挙…市民は「継続」を選択したのか?

 ポスト鷲沢市長をめぐり新人5人が争った長野市長選挙は、前長野市商工会議所会頭で鷲沢市長の後援会長であった加藤久雄氏が56,424票を獲得し初当選を果たしました。
 私が支持を表明し応援してきた高島陽子氏は34,656票で残念ながら次点に止まりました。結果論ですが、もう少し張り合うところまで追い上げたかったところです。

            得票数 得票率
当選 加藤 久雄 70歳 56,424 43.2%
   高島 陽子 45歳 34,656 26.5%
   菅田 敏男 61歳 19,496 14.9%
   河合  博 64歳 9,968 7.6%
   橋本 将之 33歳 5,876 5.9%

 私は、今次市長選挙磨キーワードは「市政の転換」「世代交代」「女性の視点」にあるとしてきました。しかしながら、「市政の転換」は一つの争点になりつつも、鷲沢市政の何をどのように転換するのか、その具体が鮮明な論点に押し上げられないまま推移し、市民の大きな関心を呼び起こすに至らなかったといえます。

 地域の声を考えると、加藤氏への支持も消極的な支持に止まっていたのではないでしょうか。「二代続いて建設関連企業の社長経験者では、何も変わらないとは思うけど。年も年だしね」…そんな声をたくさん聴きました。自民・民主・公明の組織選挙の勝利ということでしょう。

 市民は、鷲沢市政の継続と安定を望んだわけではないと思います。市長選史上3番目の低さとなった投票率42.0%の意味合いをしっかりと捉えなおすことが必要です。市政そのものに対する閉塞感、諦め感が根底にあるのではないでしょうか。他の候補に、市政との距離を縮め、参加によって転換を実現させるインパクトに欠けていたということかもしれません。
 加藤氏は、「鷲沢市長の後継であれば、出る意味がない」とし、子ども支援部の創設や市長プロジェクトの設置、風通しのよい市政運営など「独自色」の打ち出しに腐心しました。「独自色」が真に独自なものとなるのか、そして、その独自色が市民の幸せにつながるのか、今後、所信表明などを見極めたいと思います。

 加藤市政には、是々非々で臨むところとなりますが、公約の実現性、実効性を評価・監視しつつ、市民の幸せにつながる市政運営に議会人として努めていきたいと考えます。

 それにしても、市議会議員補欠選挙の結果には驚きです。告示直前に立候補を表明した「グレート無茶」氏が2万6千票余りを獲得し次点につけたことです。若い有権者の期待と関心を引き寄せた結果なのでしょうか。
 議会事務局には、覆面着用の是非を巡り、マスコミからの問い合わせが結構あったようです。議場での覆面着用を巡って、全国的には岩手県議会や大分市議会でもめてきた前例があります。長野市議会的には、覆面議員が誕生すれば議会運営委員会で協議することに…。新しい前例づくりは杞憂に終わりました。
 市議補選に当選した北沢哲也氏は、自民党長野県連・信州維新塾所属を肩書きにしていた方ですから、多分、新友会に所属されることになるのでしょう。単独で過半数を超え議会多数派を占める新友会の市議会への対応方も、独善的にならないよう厳しくチェックすることが必要です。