議会の見える化…常任委員会のインターネット中継始める【議会活性化の今】

長野市議会ではこれまで、開かれた議会を目指す議会活性化の一環として、「議会の見える化」を図るため、本会議の様子をインターネット中継してきていますが、6月市議会定例会から付託議案等の審査を行う常任委員会のインターネット中継(録画配信)を始めました。

6月議会の常任委員会審査から本格実施

市議会内に設けている議会活性化検討委員会2016(2016年に再設置したため)で検討してきたもので、昨年10月の決算特別委員会で実証実験を行い、録画状況や議会事務局職員の負担を検証したうえで、今年の3月市議会定例会で常任委員会のインターネット中継を試行、6月市議会定例会から本格実施となったものです。

長野市議会HPの「委員会中継」からYouTube(ユーチューブ)にアップされている動画を見ることになります。

長野市議会のページへ

長野市議会の常任委員会の審査は、事前の発言通告を必要とせず、自由に発言、討論することができます。他の市議会では常任委員会審査も通告制をとっているケースが多いのですが、自由討論を互いに保障する意味で長野市議会の良き伝統、作風であると考えています。

長野市議会「インターネット委員会中継始めました」のページへ

議会の見える化が狙い

インターネット中継の狙いは「議会の見える化」です。
それぞれの議員が、どんな立場に立ち、どんな問題意識を持って市政をチェックしているのか、或いは市政に提言しているのかを市民の皆さんに広く公開、共有し、身近で信頼される市議会を体現しようとするものです。

検討委員会では、議員が発言する場合に、マイクスイッチを入れるとカメラが自動的に発言者を追尾し、ズームも自動的に行い、発言者がテロップに流れるというような録画中継ができないか、さらに生中継の方法をとれないかなど他市議会の取り組みを参考にしながら検討しましたが、こうした仕組みの場合には初期投資に1委員会室当たり1000万~2000万円、年間維持費にも100万~200万円の多額な経費の投入が必要なことから、市販のビデオカメラ1台(2つの委員会室に設置)による定点撮影方式でスタートさせました。

最小の経費と議会事務局職員のサポートによりとにかく運用を始めようといった問題意識によります。

まずはご覧いただきご意見を

ご覧いただくと分かるのですが、1常任委員会につき、所管部局ごとに「動画」がまとめられています。定点カメラのため、「冗長さ」は否めないところがありますが、委員会の生の雰囲気というか、討論の様子・内容は把握することができるものと考えています。

こんな感じです


「何をテーマにした討論・議論なのか」くらいをテロップで流すことができないか、議会事務局職員の負担を勘案しながら、さらに検討したいと思います。

YouTube(ユーチューブ)への動画の配信期間は、会議録が作成されるまでの間(6~10か月程度)を想定しています。

是非、ご覧いただき、ご意見を賜れば幸いです。

議会へのタブレット端末導入、10月から

ところで、議会活性化に関連し、市議会へのタブレット端末の導入も進めています。
議会活性化検討委員会で導入の方向性を確認したうえで、専門委員会として「タブレット検討委員会」を設置し、この間、他市議会の導入事例等を研究し、10月から導入を図ることになっています。

議会におけるペーパーレス化を進めるとともに、迅速な情報伝達・共有を図ることによる議員の調査活動の充実、市民への情報公開・説明の充実を図ることを目的としています。

導入・維持経費は市の議会費と政務活動費を充当することにしていますが、市民の皆さんに理解が得られる活用こそが問われていることを肝に銘じつつ、具体化を図っているところです。

予算・決算の審査の在り方、議員定数の在り方を優先課題にして検討

5月に催した「市民と議会の意見交換会」も議会活性化の取り組みの一環です。
近日中に報告集をまとめ公表することになっています。

議会活性化検討委員会では現在、予算・決算審査の在り方と議員定数の在り方を優先検討課題としています。

市側の予算編成に反映できる決算審査の在り方、決算審査と連動しうる予算審査の在り方を検討するとともに、住民自治協議会の連絡協議会から議長に対し「議員定数の在り方の調査研究、市民への説明責任」を求める要望書が提出されたことを受け、議員定数の荒れ方に関する調査研究も進めているところです。

若干、停滞気味?!…6月議会を終え、7月から再稼働させたいものだと考えています。
詳細は改めてとします。

私自身は、議会活性化に関する検討委員会に一貫して所属し問題提起を続けてきています。

昨年11月からは、議会活性化検討委員会の委員長とタブレット検討委員会の委員長を務めています。

議会活性化の取り組みは市議会全体の取り組みとなることから最大公約数での合意形成に基づき課題と対策をまとめるため、私自身の問題意識(あるいは改革ネット、会派としての問題意識)が100%実現しているものではありません。

しかし、長野市議会の活性化は確実に前進していると自負はしています。

とはいえ、この任期中に違法行為によって2人の議員が辞職するという深刻な事態を招来させていますから、「議会活性化以前の問題、信頼できない議会」といった厳しい批判があることは十分に承知しています。

だからこそ、信頼の再構築に向けた真摯で誠実な取り組みこそが問われているのだと自らを戒めたいと考えます。

まとめ役として、さらに開かれた議会、信頼される議会を目指し、取り組みを進めたいと思います。