「標的の村」試写会

 昨日18日、市内で催された「標的の村」試写会に参加、鑑賞してきました。
 映画は、沖縄県北部の東村・高江集落に建設が強行されている米軍ヘリパッドに反対するウチナンチュの姿を追ったドキュメント映画で、琉球朝日放送が制作したものです。
 映画「標的の村」観る会が主催したもので、2月11日に勤労女性会館しなのきホールで本上映会が計画されています。
 映画「標的の村」公式サイト
【上映会】日 時 2014年2月11日(火・建国記念日)➊10:30 ➋14:00 ➌18:30
     場 所 長野市勤労女性会館しなのきホール
     前売券 一般1000円 高校生500円 小中生無料
         平安堂と東急のプレイガイドで販売
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 サブタイトルに「米軍・普天間基地が閉鎖された日~全国ニュースから黙殺されたドキュメント」とあるように、オスプレイが普天間基地に配備強行される前夜、2012年9月29日に焦点をあてています。

 オスプレイの訓練場となる高江ヘリパッド建設に座り込みで反対運動を続ける姿、通行妨害で国から訴えられた裁判、ベトナム戦争時につくられた「ベトナム村」と同様に、高江集落を「標的」とする実践訓練…。
 そして、台風17号の暴風の中、オスプレイの普天間基地配備に、ゲート前に車を並べ身を投げ出し、基地を封鎖して導入阻止を訴える中、普天間基地に降り立つオスプレイ、同じウチナンチュである警察官によって、一人ひとりがごぼう抜きで強制排除される…。
 高江住民と一緒にテント村に泊まり込んでいる沖縄平和運動センターの山城博治さんも登場します。

 権力による抑圧・弾圧に、抵抗し続ける沖縄県民の悲痛な訴え。
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 高江テント村にいなかったにもかかわらず、大人と一緒に「通行妨害」で国から訴えられた安次海月(みづき)さん、当時7歳は、11歳になって迎えた2012年9月29日、普天間基地で「お父さんとお母さんが頑張れなくなったら、私が引き継いでいく。私は高江をあきらめない」と語ります。
 11歳の少女に、ここまで語らせる日本という国は、どんな国といえばいいのだろうか。

 沖縄を共有することは、とても、とても重い!しかし共有しなければならない!
 悔しさと悲しさが交差する中、溢れ出る怒りを忘れないことだと想いながら鑑賞しました。

 折しも、年明け2月下旬には、オスプレイを導入した日米合同訓練が群馬県・相馬原演習場と新潟県・関山演習場で強行されます。超欠陥機であるオスプレイの飛行ルートは明らかにされていないが、長野県上空・長野市上空を飛行する可能性に危機感をもって対応しなければなりません。
 25日、平和フォーラム(護憲・原水禁など平和運動のナショナルセンター)として、新潟・群馬・長野の3県の平和運動センター・護憲連合と合同で、訓練の目的・全容を明らかにするとともに、オスプレイ参加中止を米国に申し入れるよう、防衛省に要請することにしています。

東京新聞より。墜落し横転した米軍ヘリ

東京新聞より。墜落し横転した米軍ヘリ

 16日には神奈川県三浦市に在日米海軍厚木基地(同県綾瀬市、大和市)に所属するMH60Sヘリコプターが墜落しました。幸いにも人命にかかわる事態とはなりませんでしたが、墜落箇所は住宅地からは100メートルという場所です。直ちに米軍により治外法権対応が強行されています。
 米軍機の墜落の危険性が改めて浮き彫りになっています。
 長野県も、長野市も、こうした米軍機の墜落事故に危機感は希薄だといわなければなりません。欠陥機であるオスプレイの安全性を根底から疑い、県民の生命を守る立場に徹することが重要です。県として市町村と連携し、国に訓練中止を求めるべきです。そして、日米合同訓練で万が一、オスプレイが墜落した場合の対応をはじめ、危機管理と住民対応を予め用意しておくことも不可欠です。

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