党利党略・「自己都合解散」というべき大義なき衆議院解散により超短期決戦となった第51回衆議院議員総選挙は、自民党が単独で3分の2を超える315議席(追加公認で316議席)を獲得、まさに「高市旋風」による自民の歴史的圧勝という衝撃的な結果となりました。この間、市民と野党の共闘の枠組みでともにたたかってきた立憲民主党は、高市首相への「対抗軸」足り得ようと集団的自衛権行使の容認、原発容認、憲法改正の容認など基本政策を「変質」させ、公明党と新党「中道改革連合」を立ち上げ選挙戦に臨みましたが、現有の167人を大きく割り込み49議席(旧立民21・公明28)の惨敗となりました。
県内の5つの小選挙区は自民が独占、中道改革連合・旧立民の候補者は比例復活当選も果たすことができませんでした。1区=篠原たかし候補の開票確認会に参加しましたが、重い沈痛感に覆われた会となりました。篠原さんは引退を表明、女性候補へのバトンタッチを模索することに…。世代交代は必要だと思います。
とにかく中道改革路線では危険な高市政権への対抗軸にはならないということではないでしょうか。まだまだ「もがき」が続きそうですが…。
まさに「安部1強時代」から「高市・自民の1強時代」の再現といえます。
社民党は高市政権の暴走を止めるため「いまだから社民党」を掲げたたかいましたが、議席復活には届きませんでした。ご支援いただいた皆さんに心から感謝するとともに、力不足をお詫びいたします。
高市首相は、政策転換への国民の信任を得たとし、「国論を二分する政策」を推し進めていく考えを示しています。人権侵害につながるスパイ防止法の制定、日本版CIAの創設、殺傷能力のある武器輸出への転換、防衛費のGDP比2%の前倒し実施、安保3文書の見直し、国旗損壊罪の新設、非核3原則の見直しなど、戦時体制づくりともいえる立法・政策を矢継ぎ早に強行していくことになるのではないでしょうか。
また、選択的夫婦別姓を否定し「通称使用」を法制化する法案が準備されます。
さらに、憲法改正について「未来を見据え挑戦を進める」とし、国民投票実施に向けた環境整備を推し進めることを強調、憲法9条への自衛隊の明記を含む憲法改悪に拍車をかけていくことになるでしょう。
しかし、今回の総選挙の民意は初の女性首相への、或いは変化への期待感の表れだとしても、高市政権の政策転換を白紙委任するものではないでしょう。
数に頼る「力の支配」に屈することはできません。
ブレーキの壊れた高市政権、そしてブレーキが利かない「一強」の国会の構図にあって、対立と分断を煽り、差別と排外を助長、戦争への道を突き進む高市政権の暴走を止めたいと心から願います。
この総選挙の中で、エッセイストの清繭子さんの「#ママ戦争止めてくるわ」がXのトレンドになりました。こどもたちのために平和を願うママさんたちの戦争への危機感に共感の輪が広がっていることの証でしょう。
戦争を止めるために、憲法を真ん中に据え、平和と暮らし、人権を守り抜く、立憲主義に基づくリベラル勢力を如何に立て直していくのか、そして、その潮流に社民党の存在感を如何に打ち立てていくのか、しっかり考えたいと思います。
今を生きる私たち自身のために。未来を生きる子どもたちのために。