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2010年6月26日(土)
6回目のマレットゴルフ&バーベキュー交流会

今日は、選挙の合間を縫って(?)、安茂里の犀川第一グランドで恒例のマレットゴルフ交流会を催しました。実行委員会(委員長=高野和頼さん)をつくってもらっての開催です。「恒例」とはいえ、昨年は総選挙の日程に振り回され見送りになっていたもので、「今年は何としても!」の実行委員の皆さんの意気込みで、参院選の期間中とはなりましたが、交流親睦が目的であることから復活できた次第です。
開会式に続いて、4人・19チームでゲーム開始。心配された雨も午前中は何とか持ち、マレットゴルフ大会は成功裏に。優勝は58のスコアを出した安茂里小柴見のOさんです。女性のトップは大豆島のTさん、スコアは61です。初心者の方もいらっしゃることから、公式ルールに基づく実行委員会ルールなのですが、ハイレベルに毎度のことながら感嘆です。
これまた「恒例」のバーベーキュー交流会は、急きょブルーシートでテントをつくってしのぐことができました。話題は今日のゲームもさることながら、参院選のこと、そして市民会館のことにつきます。まぁを話題は話題として、参加いただいた皆さんのすばらしい笑顔に励まされ、楽しく、すがすがしい、和気あいあいのひと時を過ごすことができました。ありがとうございました。

2010年6月26日(土)
6月市議会閉会…「財政の厳しい折…」が枕詞に、気になります

6月市議会は昨日25日、総額2億9千万円余を追加するH22年度一般会計補正予算案など市側が提出した20議案を原案通り可決するとともに、議会側が提案した意見書、6議案を可決し、閉会しました。
市長は議会閉会のあいさつで、市民会館問題に触れ「市民会館の建設は権堂B地区の再開発準備組合の意見を聴き、市としての考え方をまとめ、議会や市民の意見を聞いて決めていきたい」と述べ、再開発地区・東街区での市民会館建設を希望する準備組合の意向に沿って検討を進める姿勢を改めて示しました。私は、基本構想に照らして、市民の信頼を損ねる誤った方向付けであると改めて指摘したい。7月5日には第一庁舎・市民会館検討特別委員会が開かれる予定です。「委員外委員」として出席し意見を述べたいと思います。
議員・議会発議の意見書は、「地域公共交通の活性化・再生への支援に関する意見書」「社会資本整備総合交付金の確保配分に関する意見書」「千曲川総合治水対策の推進に関する意見書」「妊婦健康診査の国庫負担の継続・拡充を求める意見書」など6本で、全員一致で可決、国の関係機関に送付することになりました。
今議会を振り返ってのキーワードは「財政の厳しい折…」でしょう。図書購入費の削減や、子宮頸ガンワクチン接種への公費助成へのゼロ回答など、できない理由、削減の理由に「財政の厳しい折…」が「枕詞」のごとく頻繁に使われます。税金の使い方、「選択と集中」が違った方向に向かっているのではないか、「豊かで健康な市民生活」の原点に照らして「選択と集中」の在り方を見直す必要を痛感します。9月議会に向けた課題の一つにしたいと思います。

2010年6月24日(木)
「生活再建」をかけた参議院議員選挙始まる

▲JR長野駅前で「比例は社民党!出発式」

第22回参議院議員選挙が公示されました。長野県選挙区に独自候補擁立を断念せざるを得なかった社民党は、比例代表選挙の議席拡大に集中します。全国で48議席を争う比例代表選挙、社民党は3議席の獲得が目標です。
参院選の争点は、急浮上した消費税増税のストップ、沖縄普天間基地の国外への移設、企業団体献金の廃止、雇用や医療、年金に安心を取り戻し生活再建を進めることにあります。民意に基づく政治への信頼を取り戻すことがカギです。
連立政権が参院で過半数を占めることができるか否かが選挙の焦点。これはこれで間違いないのですが、まだ道半ばの生活再建を考えると、数を便りにした民主党の旧態依然とした政治の営みにブレーキをかけ、国民の暮らしと雇用に光をあてる政治を「品質保証」する社民党の前進こそが必要だと考えています。
ぶれることなく、愚直に「生活再建まっしぐら」で頑張ります。初日は午後から社民党の宣伝カーで市内遊説。夕方、長野駅前で「比例は社民党!出発式」で市民の皆さんに社民党を訴えました。

2010年6月23日(水)
市民会館建設を含む権堂地区再開発事業の是非…建設企業委員会の焦点に

22日に開かれた建設企業委員会での審議をかいつまんで速報。今日付けの信濃毎日新聞では「長野市の権堂地区再開発・市民会館建設 市会委で見直し求める意見」との見出しで報道されました(下段に記事)。
市民会館の建設地を含む権堂B-1地区の再開発事業でイトーヨーカドーが東街区には移転しないと回答してきたことについて、都市整備部は「権堂B-1地区での新たな計画案づくりを進めている。再開発準備組合の再開発事業を支援する立場から、市民会館とヨーカドーを入れ替えられるかどうか、東街区に新市民会館がはまるかどうかを検討している」とし、いずれにせよ、現在、縦覧が終わっている都市計画の見直しが必要となり、「(都市計画決定は)2カ月から3カ月遅れとなるのではないか」との見通しを示しました。結局のところ、権堂B-1地区の東街区への市民会館建設について「(都市整備部に)市長からの指示はない」としつつも、事実上、再開発準備組合を支援するという立場から「東街区での市民会館建設」に踏み込む姿勢を示しました。
これらに対し、委員からは「市民会館は権堂地区に固執すべきではない。市民会館が権堂のにぎわいの再生につながるのか不透明だ」「権堂B-1地区内で場所を変えればよいということではない」「市民会館抜きの再開発事業として見直すべき」など、東街区での市民会館建設に異論を唱える意見が相次ぎました。
委員会の副委員長を務めている私はそもそも論として「市民会館の再開発事業を活用する基本構想は、権堂B-1地区内のヨーカドーの土地に市民会館を建てる。これが不可能な場合は現在地で建設するという次善の策を示し、市民に理解を求めてきたはず。ヨーカドーが既存施設での営業継続を回答してきたということは、基本構想での建設地がご破算、不可能になったということだ。したがって、現在地での建設に明確に軌道転換することこそが求められている。これを覆すことは市行政が決定し市民に理解を求めてきた基本構想そのものへの信頼を自ら放棄することに他ならない。行政への市民の信頼を失墜させることを深く自覚すべき。速やかに現在地での建設の検討にこそ着手すべきである」と強く質しました。
所管となる「権堂地区の再開発」については、市民会館建設になお固執する意見は皆無で、ヨーカドーの現施設での営業継続決定を受けて、市民会館建設を含まない再開発事業として見直していくということが大勢の意見であったと私は理解しています。今後の動向に目が離せません。

信濃毎日新聞の報道から
 
「長野市の権堂地区再開発・市民会館建設 市会委で見直し求める意見」
 長野市議会建設企業委員会は22日、イトーヨーカドー長野店が参画しない意向を示した権堂地区の再開発事業について議論した。同店の移転先に想定していた長野大通りの東側区域に長野市民会館を建設する案について、鷲沢正一市長は「十分検討に値する」としているが、委員からは「(当初案の)反対側に移せばいいという問題ではない」などと見直しを求める意見が相次いだ。 

 再開発事業の素案などによると、市民会館は現在の長野店の場所に建設し、同店は東側区域に建てる新ビルに移転してもらう計画だった。しかし、再開発事業への参画と営業継続を要望した市に、同店側は現店舗での営業継続を求めると回答した。 
 委員会で市都市整備部は、東側区域に市民会館を建てる見直し案を再開発準備組合と検討していると説明。これに対し、委員は「新ビルへの入居を望んだ地権者がいても、市民会館に変われば入れないのではないか」「長野店や市民会館を抜きにして商店街のみで再開発を考えるべきだ」などと発言した。 
 市の基本構想は市民会館の建設地について「再開発事業が実施できない場合は現在地」としている。このため「市民に示し、理解を求めた基本構想は東側区域での建設について一言も触れていない。市の信頼度が問われている」といった意見も出た。

2010年6月21日(月)
肩すかしの総務委員会&公共交通=安茂里地区乗合タクシーを試乗

▲安茂里路線のジャンボタクシー、アップルランド前で

▲安茂里の旧道、子どもたちが…

▲差出北から杏花台へ。すれ違い困難な道路、こんな場面がしばしば。

午前中は総務委員会の地域振興部と総務部の審議を傍聴。地域振興部では、住民自治協議会と支所、公民館との連携の在り方と地域やる気支援補助金の見直しが論点に。しかしながら、本会議での質問・答弁以上に踏み込んだ内容にはなりませんでした。総務部は第一庁舎・市民会館の建て替え問題、イトーヨーカドーの回答に対する対応が議論されることを期待していたのですが、総務委員長が「特別委員会の所管事項は常任委員会では所管事項としない」とする「議会申し合わせ事項」を持ち出し、議論を事実上シャットアウト。とはいえ若干の議論があったものの、再開発事業にかかわることから、総務部長は「都市整備部の所管事項だから、答えられない」とするだけで審議は終わってしまいました。期待外れというか肩すかし状態です。
ところで「議会申し合わせ事項」には、但し書きがあって、「委員や理事者が必要と認める場合はこの限りではない」(ちょっと不正確ですが)と定められています。いくら特別委員会の専任事項であっても、常任委員会としての審議を制限するようなことは「議会自らが自分の首を絞めることになる」ことに注意を払うべきでしょう。
明日は建設企業委員会です。都市整備部の所管事項である権堂地区の再開発事業を当然審議することになります。副委員長として、都市整備部長、委員会担当書記と打合せし、申し合わせ事項を持ち出さず、しっかり審議することを確認しました。実は委員会審議にあたり再開発準備組合の代表を参考人として招致することを検討しましたが、「時期尚早」と判断、見送ることにしました。時期を見計らって再度動きたいと考えます。
午後は、交通空白地域で実証運行が始まっている「安茂里地区乗合タクシー」を試乗してきました。15時15分、JR安茂里駅前をスタート。利用者は私一人…。安茂里支所を経由した後の平柴台公園駅から年配のご婦人が一人乗車されて終点まで、この便は2人の利用者でした。終点のバスターミナルには7分遅れの15時55分に到着です。今日のところは「うーん、なかなか大変だな」が第一印象です。
運転手さんによれば、15時台の便は利用者が少ないとのこと。18日の公共交通対策特別委員会には2週間分の利用状況が示され、安茂里路線は目標基準の1日当たり23人に対し、22.5人だったのですが、午前中の便の利用が多いようです。私が乗った15時台の便は、安茂里小学校の下校時間にあたり、運転手さんは「安茂里の旧道は子どもたちに神経を使う。またすれ違いの車が多く、定時制を確保するのは困難」と語っていました。特別委員会では、利用者の声として「運転手さんからのバス停案内が欲しい」、「坂道が多くエアコンの効きが悪い」との声を紹介し改善を要望しましたが、運転手さんにしてみると結構大変なことも分かります。でも改善してもらいたい事柄です。
バス停の設置場所が課題かなと思いました。まぁ地元の皆さんは承知されているのでしょうが、それでも、上下線にそれぞれバス停が設置されていないことから、運転手さんは「お客さんはタクシーが見えてきてから道路を横断することになり危険」と指摘しています。これは改善を要しそうです。
ご一緒したご婦人は2回目の利用。駅前に用を足しに出かけ、帰りは迎えに来てもらうそうです。「今までタクシーを使っていたから助かります。もっとたくさんの人が利用しなくてはね」とおっしゃっていました。その通りです。住民の周知宣伝がカギです。今度は上り・下りを含めて違った便に乗ってみなくては!です。

2010年6月20日(日)
第9回長野市甚句・音頭交流会、地元安茂里で盛大に

▲甚句・音頭交流会の様子

▲三輪甚句

▲松代・大門(おおもん)踊り

▲安茂里甚句保存会の皆さん

第9回長野市甚句・音頭交流会が安茂里公民館で開かれ、市内10団体の保存会の皆さんが参加、伝統芸能・伝統文化の継承の技を披露、交流しました。今年は今年1月に合併した中条地区から伊折甚句と西山小唄の保存会の皆さんが合流、300人近い参加で、会場も所狭しと思えるほど賑やかな催しで、すばらしい発表会になりました。特別企画として疲労された信州相撲甚句もすばらしかったです。ほとんどの甚句は江戸時代中期に歌い継がれていたものを400年のときを超えて復活させ、次代に引き継ごうと保存に取り組んでいらっしゃるものです。農耕文化の貴重な「無形文化財」です。
私は開催地区地元議員として挨拶させていただき、「私の安茂里甚句踊りは未だにロボットのようにギクシャクしたもの、保存会の皆さんに学んで研鑽したい」と白状(?)しながら、「甚句や音頭、地域の伝統芸能・伝統文化を育み、世代を超えた交流を通じて、継承されていくことはすばらしいこと。地域の絆が固く結ばれていくことを心から願う」と述べました。
交流会後の安茂里地区保存会のご苦労会には遅れて午後6時過ぎに合流、「若い人たちの参加が少ないのが課題、若い人たちを連れてきて」と懇願されるとともに、「小学校では運動会などで取り組んでもらっているが、中学校では皆無。部活とか忙しくなるのだろうけれど、地元の中学校や高校に働きかけてほしい」との要望もいただきました。確かに必要なことです。働きかけていきたいと思います。
今日は、冤罪事件である足利事件の菅谷利和さんや狭山事件の石川一雄さんらを招いての「冤罪と人権を考える集い」が開かれ、狭山事件を考える長野市住民の会として参加するつもりでいたのですが、甚句・音頭交流会で地元保存会の発表が最後の順番になったこともあって、結局参加できませんでした。残念です。狭山事件では、裁判所から検察に対し情報開示の勧告が行われ、一部証拠が開示されていますが、全面的な証拠開示によって再審の扉を開き「無罪」を勝ち取らなければなりません。
いよいよ今週24日には参院選が公示されます。消費税増税が新たな焦点に急浮上してきました。一方で法人税を軽減しようというのですから、これを認めることはできません。不公
平な税制の抜本改革が先決です。昨日19日は一日、ハンドマイクと社民党のノボリ旗を担いで安茂里と篠ノ井、13箇所で街頭宣伝しました。手を振っての激励に手応えを感じますが、選挙区に擁立候補がいないのは初めての経験、厳しい闘いです。「沖縄」、「政治とカネ」、「生活再建」、「消費税」が争点となる参院選、
民意とともに愚直に筋を通し続けたいと思います。

2010年6月18日(金)
市民会館、権堂地区での建設、困難に。「現在地で建設」へ明確な軌道修正を

新しい市民会館の建設候補地となっていたイトーヨーカドー側が、権堂B-1地区の再開発事業について、計画案に示された「店舗の移転は困難である」と回答してきたことが、今日の本会議前の会派への説明で明らかにされました。再開発事業で権堂のイトーヨーカドーの土地に新市民会館を建設、ヨーカドーには大通りをはさんで東側の新しい再開発ビルで営業継続してもらえるよう、ヨーカドー側に要望し協議してきていた長野市にとっては「青天のへきれき」状態だと察します。
イトーヨーカドーの回答のポイントは3点。一つは、再開発事業の計画では新しい店舗面積が4割縮小され、客に満足してもらえる店づくりが難しいため、(再開発計画の)移転プランに応えることは困難である。二つは、ヨーカドーとしては、現在の店舗を解体せず再利用して、営業継続できるよう長野電鉄と前向きに検討したい。三つ目は、新しい市民会館を大通りをはさむ東側で建設する再開発が可能であれば協力したい。以上の3点です。
市長は、本会議の中で「詳細な検討と分析は始めたばかり」と述べる一方で「再開発準備組合の意向を尊重したい。東街区で市民会館を含めた再開発は検討に値する」として方向付けする発言をしました。これは先走りし過ぎで拙速な対応と言わざるを得ません。『想定外の東街区での再開発で市民会館をと』いう発想は、市行政が自ら決定した「基本構想」への市民の信頼を根底からひっくり返すことになるという深刻さを全く理解してない発言です。現在のイトーヨーカドーの土地に市民会館を建設するとした基本構想に照らして考えると、権堂地区での新市民会館の建設は不可能であり、事実上「ご破算」になったということです。次善の策として示した「権堂地区での建設が困難な場合は現在地とする」とした基本構想に基づき、明確に軌道修正を図る決断こそが求められていると考えます。
私は、大型店の営業継続に絡む再開発事業は不確実性が強いことから、新しい市民会館は現在地で第一庁舎と合築することが現実的であるとしてきました。結局のところ、大型店の動向に振り回されたということではないだろうか。
既存施設を活用して営業継続したい意向を表明したヨーカドーの姿勢は評価するとともに感謝したいと思います。耐震基準をクリアーしているヨーカドーの建物は使い続けるべきとしてきた私としては、なおさらです。ただし、「営業継続に向けて長野電鉄と前向きに協議」という条件付きです。すなわちテナント賃借料に帰結するのでしょう。糠喜びできる状況ではないと思います。ヨーカドー側の回答については、市側のこれまでの対応を含め、確認したい事柄は沢山あります。整理して問題提起したいと思います。

2010年6月16日(水)
今日から本会議一般質問…勝手な6つのトピックス
今日から本会議一般個人質問が始まりました。市民会館建て替え問題、住民自治協議会・地域やる気支援補助金、長野オリンピック記念基金、消防の広域化、環境対策、地域公共交通の活性化などが論点に。今日の処は、勝手な選択で6つのトピックスを報告します。
市民会館の建て替え問題、権堂地区におけるイトーヨーカドーの営業継続に関する協議について
「締結する協定の内容が重要な段階。市はコミットしているが、現段階の情報は開示できない」と市長。ヨーカドーと長野電鉄、再開発準備組合、長野市らで、店舗規模、休業補償、営業期間などを検討しているのだが、詳細は結局「霧の中」だ。デリケートな問題であるとは思うが、20年契約が妥当なのか、1年間にわたる休業補償は、誰がどこまで行うのか、基本的な考え方は示されて良いと思う。今日は改めて「ヨーカドーからは6月末までの早い時期に回答が示される」との見通しを示した。
応募された地区事業の半分が選考から外れた「地域やる気支援補助金」について、「地域のやる気をそぐ結果になったとは受け止めていない。補正予算対応で復活選定は考えていない」とする一方、
「一定の増額を含め、来年度予算で検討したい」と少し前向き答弁に。
エムウェーブの太陽光発電ステムの導入、
施設整備に3億円、しかし省電力効果は123万円との数字が判明。市は、「太陽光発電システムは20の市有施設で300kw.を整備、さらに拡大したい」とした上で「年間40万人が利用するエムウェーブへの設置は環境政策の象徴となる。啓発にも最適だ」と強調するのだが、費用対効果には?である。今年度、実施設計に入ることになるのだが、本当にいいのだろうかと考える。
「夢のある市政運営を」と問われて市長は、「夢を描くことは大切。『再度、五輪』が夢だが、経済情勢等を考えると『今はその時にあらず』、胸の中に収めている」と答弁。五輪が夢は勝手で良いのだが、昨今の経済情勢を考えた時、市民の暮らし向きへの夢と希望を語ってもらいたいものだ。
浅川ダム建設に絡んで市長が
「プロの判断・仕事にアマチュアが口を出すべきではないと考える」とキレ口上に。市長自身は「ダム建設という専門性の高い分野ではプロの判断に任せたい」との趣旨で発言したのだろうが、「行政のプロの仕事にアマチュアである市民や議員がいろいろ口を出すべきではない」ととられかねない際どい発言だ。市民や議員を侮辱する極めて心外な発言につながる問題だと厳しく忠告したい。
北信地区での5消防本部による消防広域化について、「広域化は当面、段階的に進める。8月には広域化する各消防本部・署所の機能・人員、勤務体制、運営方式、消防費などについて方向性を確認し、10月には結論を得られるよう検討を進めたい」とした。経過や今後の動向はすでに織り込み済みなのだが、問題は、消防力の水準が維持され、
住民サービスの向上が図れる広域化となるかどうかである。総務委員会での問題点の堀下げに期待したい。
2010年6月15日(火)
「RAILWAYS」を観てきました…人生を運ぶ電車ストーリーに感動

▲公式サイトからダウンロード

昨日、夜に予定がなかったため、「RAILWAYS-49歳で電車の運転士になった男の物語」を日本最古クラスの木造映画館=相生座で観てきました。心があったかくなる良い映画でした。田舎の母親、夫婦、子ども、そして家族、人生を運ぶ電車のストーリーに感動でした。島根県出雲地方を走る一畑電車のロケーションもゆったりとした感動を呼びます。「デハニ50」という歴史的な電車の復活は、鉄道ファンにはこたえられない魅力なんでしょうね。18:35からの上映だったのですが、観客は私と妻を含めて5人…これはちょっさみしい。
 「50を前にして子どもの頃の夢を実現する」…何とも自分の生きざまを振り返ってしまうところがこの映画のポイントですね。爽快感が広がる一方で、「子どもの頃の夢、忘れてるな~」とちょっとふさぎ込んでしまう自分もいます。
一畑電車の車庫や車両点検はリアリティがあります。長野電鉄の須駅の車庫・工場を見学したときを思い出し「あ~、おんなじだ」と変に感動します。ローカル鉄道はいずこも工場や車庫は時代物です。投資が回らないんですね。職人技の世界です。
一畑電車は島根県東部・宍道湖の北岸を走るローカル鉄道で総延長距離は42.2キロ、年間輸送人員は160万人で通勤・通学など地元の生活路線として欠かせない鉄道で、出雲大社・一畑薬師への参拝鉄道としての役割も果たしているそうです。営業係数は161、経営は大変だと推察しますが、長電屋代線に比べると、まだまだ頑張っているなぁと思います。屋代線存続に知恵を出さなくては!

2010年6月11日(金)
市民会館問題…「基本構想の住民説明は出前講座で理解を得ている」は違う

10日から始まった6月議会定例会。市長の議案説明・所信表明のポイントは本編に掲載しました。最大の課題の一つである市民会館問題について、論点を二つ提起したいと思います。
《一つは》、議会からも要望されていた建て替えを柱とする基本構想の住民説明について、今年度に入ってから住民自治協議会の総会等に合わせ、出前講座を21地区で開き、「理解をいただいている」とした点です。
 安茂里地区の住民自治協議会の総会でも、時間をとり説明会の場面がつくられましたが、時間も短く、質問もないまま、いわば一方的な説明会にとどまってしまいました。出前講座に取り組んでいることは評価するものの、問題はその内容にあります。
 私のところには「なぜ、市民会館が必要なのか。どんな市民会館が求められるのか。なぜ建て替えなのか。進め方が拙速なのでは?」…こんな疑問が多く寄せられます。時間が十分にあれば意見は出ると思います。
 今のような出前講座だけで、「理解が得られている」と考えるには余りに早計です。時間を十分に取り意見交換できるような方法に切り替えることが必要です。また、基本構想について概要版の全戸配布だけでなく、全体版を全戸回覧に付すよう提案してきましたが、実現できていません。十分な情報開示という点で、これも行うべきでしょう。

《もう一つは》、イトーヨーカドーとの交渉で「6月中には、ヨーカドーとしての方針が市に示される」見通しを示したことです。私は市民会館の権堂への建設について異議を唱えている一人ですが、長野電鉄が20年契約を申し入れたことが報道され、最終的には長野市も加わって協定を締結するとしてきたのですから、「20年が可能なのか、20年で良いのか、長野電鉄と賃貸料で折り合いがつくのか」などなど交渉経過について十分な情報開示がされるべきであると考えます。「営業継続が権堂のにぎわい再生に重要」とするのであれば尚更です。
 特別委員会の中では「民・民の問題だから、詳細は把握していない」と答弁があったようですが、これはありえませんね。総務や企画はしっかりコミットしているはずですから、きちんとした対応を求めたいと思います。
 ヨーカドーが市街地北部方面の欠かせない商業施設であることは認めますし、権堂がこれ以上さびれないカギだとは思いますが、新市民会館がどれだけの相乗効果を上げるのか、不透明であり、「賭け」みたいなものです。文化芸術拠点となる市民会館あっての権堂再生なのかの道筋が見えてきません。「ヨーカドー継続のための市民会館」なんて話にしてはなりません。杞憂に終わることを願いつつ…

2010年6月8日(火)
被爆65周年非核平和行進始まる。長野市に平和行政の申し入れも

▲非核平和行進の先頭で

▲長野市に核兵器廃絶で申し入れ

▲集会でアピール

7日は、原水禁世界大会に向けた非核平和行進に参加。夕方から市民会館前で集会を行い、長野駅前まで行進しました。核兵器廃絶に向けた国際的なうねりが広がる中、「核と人類は共存できない!」「子どもたちに核のない未来を!」をスローガンにした取り組みです。新潟県から引き継ぎ、県内12地区を一巡、富山県にバトンを渡し、広島までリレーされます。
 ノーモアーヒロシマ、ノーモアーナガサキ、ノーモアーヒバクシャ、一日も早い核兵器の廃絶を、普天間は国外へ、辺野古に基地をつくらせないと作らせない!と市民に訴えました。
平和行進に先立ち、長野市に対し「核兵器廃絶、非核・平和行政の推進に関する要請」を行いました。鷲沢市長が広島・長崎市長の呼びかけに応え、「平和市長会議」に参加したことから、「ヒロシマ・ナガサキ議定書」に基づき、県都の市長として具体的なアクションを求めました。また「平和の日の集い」をもっと平和性を強め市民参加が広がる取り組みとなるようにも求めました。
 ソフトエネルギー利用促進では、太陽光発電システムの一般家庭への助成金・上限33万円は全国でもトップクラスとし、さらに利用拡大を図りたいとしました。また、6月21日(夏至)と7月7日(七夕)のライトダウン・アクションに関連し、ノー残業デーには午後6時半には一旦強制消灯する取り組みを準備しているそうです。実効性のあるライトダウンにしたいものです。
 原爆被爆者手帳が交付されている市民は一世が29人、二世が7人の計36人です。原爆被爆者援護法に国家補償の精神が明記されるとともに、残された時間の少ない被爆者の皆さんに核兵器廃絶の具現の姿を眼にしてもらえるよう頑張らなくては!です。

 申し入れには庶務課・危機管理防災課・環境政策課から担当者に参加してもらい、小林・庶務課長には集会にも参加、激励をいただきました。ご苦労様でした。
7日には、バス交通の活性化をめざす「長野市地域公共交通活性化・再生協議会」が開かれ、予定した国からの補助金が4割程度の4053万円にとどまっている問題への今後の対応を協議。「サイクル・アンド・バスライド」などの未着手事業を見直すとともに、調査活動を市の直営で行うことなどにより事業費の圧縮を図り計画全体の見直しを視野に検討していくことを確認しました。計画で事業費が大きいICカード乗車券システムの導入には着手する考えを示し、次回9月の協議会で方針を決めるとしました。協議会では「一生懸命知恵を絞ってきたのに、はしごを外された感じ。国にしっかり要望してもらいたい」との意見が出されていました。その通りです。また協議会では、6月から始まったばかりの地域循環バスや中山間地域での実証運行10路線の利用者数が報告されました。本格移行への基準とされる利用者目標に比べると、地域ごとにかなりアンバランスがあります。住民への周知がカギです。

2010年6月6日(日)
首相に菅直人氏決まる中、福島みずほ党首、長野で訴え

▲福島党首ととともに街頭でアピール
鳩山首相の道連れ辞任から、新しい首相に菅直人氏が選出されました。新しい内閣の顔ぶれはほぼ決まったようです。菅首相には、市民運動から出発し、世襲議員ではないところに期待したいのですが、どうなりますでしょうか。少なくとも沖縄普天間基地問題の進展は期待できそうにありません。民意に沿った政治の営みが取り戻せるのか、国民との対話がどのように具現されるのか、暫らくの間、見極めたいと思います。
今日、福島みずほ党首が長野入り。午前11時からJR長野駅前で街頭演説会を開きました。福島党首は「自分の言葉に責任を持ち、ぶれない社民党に支援を」と参院選に向けて支持を訴えました。党首自身が比例候補として3期目に挑戦することとなる参院選、会期延長で7月25日投票日が濃厚です。比例代表選挙では、長野県の重点予定候補は前大分県議で自治労出身の吉田ただとも氏です。共に支援を訴えました。
2010年6月5日(土)
春の運動会…市民病院祭…消防安茂里分団


▲安茂里小学校運動会、開会式と騎馬戦。


▲市民病院祭

安茂里小学校の運動会でした。今日の市民新聞によれば、春の運動会に切り替える小学校が増えているらしいですね。子どもたちの溌剌とした姿が眩しいです。1年生は入学してから2ヵ月後の運動会、幼さと初々しさが光ります。好天に恵まれ、親御さん方も大勢応援に見えていました。子どもらに元気をもらった運動会でした。
運動会は休憩時間で失礼して、長野市民病院の第4回病院祭を訪れました。市民病院の運営管理を行う保健医療公社の評議員を務めていることもあって出かけてきました。今年は開院から15年目にあたります。昨年はインフルエンザで中止、1年ぶりの開催です。ここも大勢の皆さんが集い、盛況でした。ちょうど竹前紀樹・病院長にお会いしお話ししました。参加者は、やはり患者さんの家族がメインで、医師・看護師・職員750人のスタッフのご家族、そして地域の皆さんだそうです。「市民病院ボランティアはづきの会」の皆さんの協力があっての病院祭との話でした。施設見学ツアーをはじめ、AED体験や記念撮影会に救急に関する講演会、パサーなど多彩な企画で賑わっていました。病院祭が患者さんたちへのケアーとリフレッシュにつながり、そして病院表印が地域とのつながりを強めていくことを願います。
市民病院は開院から15年経つ中で、6診療科から28診療科に、ベッド数は150床から400床に増床、そして地域がん診療連携拠点病院の指定を受けるとともに、ER型を志向した「救急センター」と医師会との協働による「急病センター」が開設され、24時間365日体制の「救急医療拠点」となっています。課題は、医師・看護師の不足から400床稼働が達成できていないこと、政策医療の拠点病院であるものの健全経営が求められていることなどがあげられます。H25年には医師・看護師が確保され、400床フル稼働、そして経営黒字に転換できるとされています。順調な推移を願いたいものです。要注目課題です。
夕方からは
消防安茂里分団の懇談・懇親会。地域住民の生命と財産を守るために献身的に活動いただいていることに感謝するとともに、一人住まいのお年寄りや体の不自由な皆さんなど要援護者支援にも、区長・民生委員や消防安茂里分署と連携して力を発揮してもらいたいとお願いしました。会場は安茂里分団の詰所(旧安茂里支所)でしたが、二次会は権堂に繰り出すことに…。有意義で楽しい懇親でしたが、飲み過ぎです…。

2010年6月2日(水)
安茂里地区の土木事業現地調査~飛び込んできた「鳩山総理辞任ニュース」





鳩山首相が小沢幹事長を道連れに辞任を発表、明後日には新しい党代表=総理大臣が選出されるようです。辞任は予想された展開とは言え、衝撃が走ります。しかし、沖縄・普天間基地問題で福島大臣を罷免しながら、そのことを辞任の理由に挙げるくらいなら、辞任覚悟で「最低でも県外」を貫き米国と真剣な交渉をして欲しかったと思いますね。う~ん、やっぱり「お坊ちゃま」か…。まぁ、これからが注目です。
このニュース第一報は、安茂里地区内の現地調査の途中で、10時半に引き継いだ平柴台の区長さんから届きました。開口一番、「鳩山、辞任だって!小沢もだよ」には驚きでした。ただその後に「布目さん、現地調査どころじゃないんじゃないの?」、これには「いえいえ、本業、市会議員ですから、地域が第一です」と答えつつ調査スタートでした。
昨日6月1日~2日、丸二日をかけて、安茂里地区内の生活道路や農業道路、側溝・用水の改良、通学路の安全を図るための道路改良など、市民の要望に基づく土木関係事業の箇所ごとの現地調査を行いました。市からは建設部の道路課・維持課・河川課や農業土木課の職員の皆さんが同行し、区長さんらの立ち会いのもとで、現場を確認し、優先度合いを測りながら、今年度の実施計画の見通しを相談する調査です。今年は安茂里地区内18区で約140カ所を数えます。財政が潤沢であれば「すべてOK」なのでしょうが、そうはいきません。事業規模・費用と優先順位の「落とし所」が難しいところです。現状を把握した上で「検討」する箇所も多く、今後、「検討結果」などを踏まえつつ、安全な生活環境の整備に力を尽くしたいと思います。
昨日は午後5時40分までかかり、職員の皆さんには超過勤務となってしまいました。ひょっとしたらサービス残業になっているかも…、ごめんなさい。今年の現地調査、天候に恵まれたのは良かったのですが、二日間とも「ピーカン」で、さすがに身体には堪えます。若くないことを痛感します。すっかり日焼けです。
午後6時からは、参院選勝利に向けた社民党の決起集会に合流。作業服のまんま、しかも真っ赤な日焼け顔で参加したものですから、随分とイジられてしまいましたが、さぁー参院選・勝負処です。

2010年5月30日(日)…その2
消費生活展、スポーツ祭典・ママさんバレー大会


▲消費生活展

▲ママさんバレーボール大会

28日、もんぜんぷら座で開かれていた「消費生活展」をのぞいてきました。最終日の昼過ぎだったのですが、延べで150人位の市民が訪問されたようです。県の消費者行政活性化基金を活用しての企画です。11月には、あの『行列のできる法律相談』の住田裕子弁護士を招いての講演会も計画しているとのことです。長野市消費生活センターに寄せられる相談件数はH21年度3045件と6年ぶりに増加、消費者庁の開設や改正特定商取引法の施行などで消費者の権利意識が変わってきたことが背景にあるとされています。悪質商法や未公開株などをめぐるトラブルなどが水面下で広がっていることを表しているともいえます。暮らしを考える会の皆さんが、マイパック・キャンペーンで手づくりの楊枝さしをつくっていらっしゃいました。たくさんいただいてきました。消費者庁がスタートしたとはいえ、自治体における消費者行政の充実強化は、まだまだこれからといったところです。相談体制の拡充が課題です。
安茂里スポーツ祭典のママさんバレー大会が30日、裾花体育館で開かれ応援に行ってきました。昨年はわが小市チームが優勝しています。レシーブもスパイクも大変ハイレベルなのには正直驚きました。脱帽ものです。選手難が課題のようですが、ずっと続けたいものです。ガンバレ!!
ビッグハットで開かた
「北信美術展」に、妻と一緒に顔を出してきました。出展されている安茂里のAさんや宮崎一さんから、招待券をいただき、これまた最終日となりましたが、心洗われる憩いのひと時となりました。教育委員長ご夫妻にお会いしました。いずれも力作揃い、自分もこんな才能があればとつくづく思います。美術会の皆さんからは、美術館建設の要望を受けています。私的には、市単独ではなく、県立信濃美術館の県・市共同での増改築が現実的だと考えています。新しく建設する市民会館の機能にも付加できないか、考えたいところです。

2010年5月30日(日)…その1
連立政権離脱を決定…29日には、ハンドマイクで理解求める

30日に開かれた全国幹事長会議で、社民党は「連立政権からの離脱」を決定した。国会議員、地方組織が一枚岩で決定できたことを重く受け止めたい。沖縄問題は党の生命線、譲ることのできない一線だ。
「国外、最低でも県外」「辺野古の海を埋め立てることは自然への冒とく」と発言してきた鳩山総理の変節こそが問われるべきであろう。米国自治領・テニアン市長が移設受け入れを表明しているが、グアム・テニアンをはじめとする国外への移設について、政府内で、或いは日米交渉で真剣に協議検討された形跡は全く伺えない。毎日新聞の世論調査結果では83%の沖縄県民が辺野古移設に反対していることが判明した。民意なき日米合意、政府方針は早晩、破たんすることは間違いない。目に見えている破たん後をにらんで、民意に基づく日米交渉を仕切りなおすしかあるまい。

福島大臣が罷免された翌29日、ハンドマイクを担いで市内16カ所で街頭演説を行った。もともと県内一斉行動として計画していたものだ。28日付で所感を記したが、そのままを私なりに訴えた。反応はいかがなものかと懸念していたのだが、遠巻きだが立ち止り聴き入っていた年配の女性から拍手を送っていただいたり、20代の若者から、アピールが終わった後に駆け寄り「筋通した。しっかり頑張って」と激励されたり、車中から声をかけていただいたりと、市民の皆さんの励ましを大変うれしく思う。
今後は、首相の動向が注目される。退陣論が強まることは必至であろう。むろん、小沢幹事長の胸三寸で決まることだろうが…。ここ数日、信濃毎日新聞の一面トップは社民党の動向だ。注目度が高いことは歓迎したいのだか、「旬」はそう長く続くことがないだろう。問題はこれからだ。そうした中で参院選を迎える。有権者にしっかり向き合う行動が問われる。選挙区への対応の問題は残るが、「比例は社民」の取り組みを強めたい。

2010年5月28日(金)
福島みずほ大臣が罷免!…連立政権にとどまる道理はない

結局、辺野古に回帰した沖縄普天間基地移設問題。合意された日米共同声明および閣議決定は、我が国の総理大臣が、国民の期待と民意よりもアメリカを優先させる政治スタンスを明らかにしたということでしょう。「国外、最低でも県外」としてきた公約は何だったでしょうか。不平等な日米地位協定の見直しすら何一つ言及していない共同声明からは、政権交代が全く見えてきません。沖縄県民、国民への「お詫び」と「最善をつくす」という言葉を幾度繰り返しても、虚しく響くだけです。しかも「地元の合意」「連立の合意」を盛り込むことが検討されていた政府方針は、すべて反故になっています。
そして、閣議決定に署名できないとした福島大臣の罷免です。私自身は、政権交代の歴史的意味合いを確かなものにするためには、そして筋のない民主党のダッチロール、暴走を食い止めるためには、連立にとどまりギリギリの努力をすべきと考えてきました。実現の可能性ゼロの方針は、例え日米合意がされようと意味がないと考えるからです。最後は民意でしょう。ある意味、連立維持派と言っていいかもしれません。労働者派遣法の見直し、国鉄問題の解決、規制緩和の見直しなど、社民党が連立政権に参画したから前進したことは少なくありません。そして、この先の「暮らしと雇用の立て直し」を考えるとき、社会民主主義政策は不可欠だと考えるからです。
しかし、党首である大臣が罷免された以上、連立政権にとどまる道理はありません。3党合意・連立政権から降りるしかありません。辻元・国交省副大臣は速やかに辞任するしかありません。民意とともにある政党の基本スタンスは譲ることはできません。その後、政権に対しては、閣外協力ではなく、是々非々でいくしかないのではないでしょうか。少なくとも、連立政権のもとで積み上げてきた道半ばの政策実現に向けて、政権与党との政策協議のテーブルが設置されることは追求する必要があると考えます。自民党政治の復活はあってはならないですから。いろんなご意見があろうかと思いますが、私はこのように考えています。ご意見をください。衆参12人の議員が一丸となって、この難局に立ち向かうことを強く願いつつ…。(PM11:00)

2010年5月26日(水)
安茂里老人クラブ連合会春季大会、皆さん元気です!…悩ましさもポツリ…

▲金婚の皆さんの記念写真撮影会

▲米寿の皆さんの記念写真撮影会

▲我が家のクレマチス

午前中は狭山事件を考える長野市住民の会の幹事会。私は会長を務めています。部落差別に基づく冤罪事件である狭山事件で、東京高裁は検察に対して証拠開示勧告を行ってきていましたが、ようやく5月に証拠の一部が弁護団に開示されました。
 しかし、犯行現場のルミノール反応結果などの無実の立件につながる証拠は「不見当」(探したが見つからない)として開示されていません。とはいえ、事実調べ・再審開始決定に向けた大きな前進となっています。足利事件、布川事件と再審=無罪判決へ風が吹いています。
 こうした中、狭山住民の会として、8月に街頭宣伝活動、9月に狭山弁護団を招いての真相学習会を実施することなどを決めました。また6月20日(日)に計画されている「みんなで考えよう-冤罪と人権」(午後1時半・サンパルテ山王・部落解放長野県民共闘会議の主催)に取り組むことも確認しました。この集いには、足利事件の菅谷さん、布川事件の桜井さん、そして狭山事件の石川さんが参加されます。

午後には安茂里地区の老人クラブ連合会の春季大会に招かれ参加。ダイヤモンド婚(60年)の10組、金婚(50年)12組、そして米寿を迎えた41人の先輩の皆さんの慶賀の式典です。約140人の皆さんが集い盛況な式典となりました。
 特筆すべきは、ご夫婦揃って米寿でダイヤモンド婚を迎えた伊勢宮のYご夫婦です。「戦中戦後の貧しさ・苦しさ・厳しさを耐え抜いてきたことを若い人たちに伝えてもらいたい」と述べられたことが印象に残ります。「モノ」だけは豊かになった現代社会の歪への警鐘と受け止めました。
 私は祝辞で「戦争の廃墟から貧しくとも希望を分かち合い日本社会を建て直してきた先輩の皆さんに心から感謝するとともに、学びたい。老いるということが敬愛される温かい政治、地域社会の実現に努めたい。ようやく銀婚式を迎えた私だが、皆さんを模範としたい」と挨拶しました。中には杖をついておられる方もいらっしゃいますが、とにかく皆さん元気です。ますますのご健勝とご長寿を願わずにはいられません。

二つの会合で、周りの皆さんからは「布目さん、悩ましいね、大変だね」と慰労?されてしまいます。沖縄普天間基地移設をめぐっての社民党の政権離脱問題です。確かに悩ましいのです。28日に発表される「日米共同声明」、そして政府方針をめぐり、「辺野古移設を書き込むか否か」「閣議決定とするか否か」、状況がめまぐるしく動いています。こうした中、国外移転先として提案してきたアメリカの自治領・北マリアナ諸島のテニアンの市長が訪日し、改めて移設受け入れを表明したたことが、国外移設への歯車を動かすことになるのかに注目したいと思います。
 私は、
基地はいらないとする沖縄県民の民意こそが出発点であり、今なお、その原点に返って仕切り直すことが不可欠であると考えます。「沖縄県民の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」とした連立三党合意の原点に立ち返るべきです。紆余曲折、さんざん回り道して、元に戻ってしまっては政権交代の意味がありません。沖縄の基地固定化につながる最悪のシナリオです。
 アメリカに屈服するのか否か、政権が民意の側に立つのか否か、日本の政治力が試されています。5月末にこだわらず、ギリギリの力を尽くす先に、
政権離脱の是非の答えがあると思います。まだやれることはある!と考えるからです。

2010年5月25日(火)
地域公共交通の再生に向けた国補助金、予定の半分に。厳しい査定なのだが…

生活バス交通の再生と屋代線の活性化をめざす二つの総合連携計画事業に対する国補助金が内示されました。
《生活バス交通の再生》では、計画3年間の事業費として13億6900万円、初年度のH22年度は1億8900万円、国補助金は総事業費の2分の1で9450万円を見込んだが、内示額は4050万円で半分以下という厳しい額です。今年度は、市費・一般財源の投入や事業者負担がなければ、国2分の1基準に照らし総額で約9000万円の事業になるのでしょうか。初年度は地域循環コミュニティバスや交通空白地域・中山間地域での乗合タクシーなど10地区10路線の実証運行やICカード乗車券の導入に向けたシステム開発を主な事業として計画しています。実証運行は総額2114万円であるため完全実施できますが、ICカードのシステム開発が暗礁に乗り上げる格好となりました。
《屋代線の活性化計画》では、初年度は国補助を見込んだ事業費が5270万円に、運賃割引補助としての独自事業費600万円を見込みました。国の内示額は約2300万円でほぼ2分の1に近い補助金となるため、実証運行等の事業は計画通り実施されることになりそうです。もっとも実証運行の中身は、これまでも指摘してきたとおり問題点がたくさんありますが…。
地域公共交通活性化・再生法に基づく国の補助金は当初予算で40億円です。全国の地域公共交通の活性化・再生に向けた連携計画事業はトータルで80億円を必要とするようで、そもそも2分の1しか財源対策がされない中、厳しい査定が待ち受けていることは予想されていました。

 一方、4月15日の信濃毎日新聞の報道によれば、交通基本法制定を求める民主党の議連総会で、三日月大造・国土交通政務官が、?地方のバスや鉄道などを維持、支援する地域公共交通関係の来年度以降の予算額を本年度(193億円)の約5倍となる1千億円程度に増やす方向で省内で検討を始めたこと、?生活路線バスの廃止などに伴い公共交通機関の再構築を支援する「地域公共交通活性化・再生総合事業」について、当初予算40億円を踏まえ、今後「予算の精査、組み替えで財源を生み出したい」としたこと、?1千億円の予算を確保するには政府が検討を進める地球温暖化対策税(環境税)などの新税導入が前提になるなどの考えを示したとされています。
「予算の精査、組み替えで財源を生み出したい」という部分がどのように担保されるのかが当面のカギです。また、来年度以降の予算措置についても、夏から始まる政府予算査定の動向を見極める必要があるでしょう。今の段階で、計画事業の縮小・見直しに直ちに取りかからなければならない必然はなく、再生総合事業を完全実施していく基本姿勢を行政は堅持すべきであると思います。
 
まずは国に対し、計画が完全実施できる財政支援を自治体から要望・要請することが必要です。再生総合事業に取り組む自治体はいずこも深刻な局面に立たされているはずです。県内では全国最多(これは間違い。北海道に次いで2番目でした。26日付けで訂正します)となる30の再生事業が進行中です。県がリードし国に強く働きかけるとともに、長野市も市長自らがアクションを起こすことが喫緊の課題です。

 また、市議会としても、6月議会において国に財政支援の抜本的な拡充を求める意見書を採択するなどの取り組みが必要です。準備を始めたいと思います。
昨日24日は、私鉄中部地連主催の「第8回鉄軌・バス・タクシー合同研究集会」が市内メルパルクで開かれました。講師の一人として招かれ、「公共交通の復権へ…長野市における取り組みから」と題して、地域公共交通の活性化に向けた取り組みと課題について1時間ほど事例報告、問題提起してきました。また、知事選挙を見据え社民党県県が企画した、27日にも出馬表明するとされる阿部守一氏との意見交換会にも参加。私からは、地域公共交通の再生、公共事業の在り方、脱ダム宣言と浅川ダム建設、部落問題への認識などを質問しました。この感想は、時期的にきわどいので改めてにしましょう。
2010年5月23日(日)
雨の中でのスポーツ祭典



▲安茂里スポーツ祭典開会式から
第36回安茂里スポーツ祭典は、3年続きの雨の中となってしまいました。3年前は、雨のため開会式と外での競技は中止に。去年は雨が降ったものの開会式と競技は何とか続行できましたが、今年は開会式後の野球の1回戦終了段階で、雨のために中止、6月20日に順延となりました。残念です。でも、何よりもかわいそうというか気の毒だったのか、応援に駆けつけてもらった裾花小学校のマーチングバンドの子どもたちです。何せ2年続きで雨中でのパフォーマンス演奏ですからね。あいさつでは実行委員会や選手以上に、心から労をねぎらわせてもらいました。ほんとにご苦労さまでした。
さて、我が地元の小市チームは昨年、野球とママさんバレーの2種目で優勝を飾ったのですが、今年はどうなりますでしょうか。野球は私の応援の甲斐あってか?、1回戦の西河原チームには4対1で快勝しました。2回戦以降は6月の楽しみです。ママさんバレーは30日に試合が行われます。応援に行かなくちゃです。
参院選挙や知事選挙の動きが慌ただしくなってきました。スポーツ祭典でも「布目さん、どうすんの?」と声をかけられます。もうちょっと時間をくださいとお願いしています。ところで、普天間問題で「28日には辺野古現行案で日米合意へ」のニュースは”涙モノ”です。怒りを超えて悲しくさえなってしまいます。首相の2度目の沖縄訪問は、対アメリカ屈服を沖縄に押しつける政治的儀式でしかありません。もっとも儀式で済むとは思っていませんが。シャバは政局がらみで「社民党の政権離脱」を焦点にしたがっていますが、「それは違うだろう!もっと沖縄の現場に眼を向けろよ」と言いたくなります。「最低でも県外」と公約したのに、さんざん迷走したあげく、辺野古現行案でまとめることは現実的に不可能なんです。できもしないことを日米で合意する、これが「政治」なのだとすれば、笑っちゃいます…。政権離脱問題は、それはそれで結構深刻なのですが、ことの大事な本質を忘れ、すべてを政局に結びつけようとするマスコミの報道には辟易もんです。ちょっと過激ですかね。
2010年5月22日(土)
自治体議会政策学会の第12期自治政策講座

▲川崎市議会の議場

▲第1講義の竹下譲会長
19日から21日、横浜市で開かれた自治体議会政策学会の第12期自治政策講座に参加してきました。今回の講座のテーマは「住民と変える-地域の課題に応える議会へ-」で、5つの講義がメニューです。全国の自治体から126人の議員が参加しました。問題意識を喚起される講座が多いことから、時間が許す限り参加している講座の一つです。

●第1講義「自治体議員の役割と議会のあり方・改革の方向」…竹下譲(自治体議会政策学会会長・拓殖大学地方政治センター長)
●第2講義
「生物多様性保全と自治体の環境政策」…畠山武道(早稲田大学大学院法務研究科教授)
●第3講義
「分権と道路行政-道路の開設や維持、高速道路をめぐる課題」…武藤博己(法政大学大学院政策創造研究科教授)
●第4講義
「現場からの介護保険・住宅・地域福祉計画の見直し」…結城康博(淑徳大学社会福祉学科准教授)
●第5講義
「自治体行政とコンプライアンス-透明性と説明責任」…中邨章(明治大学政治経済学部教授)
初日の19日は現地行政視察として川崎市議会を訪問し、議会改革をはじめ議会基本条例の制定に向けた取り組みを調査。2900万円をかけて議場に大型モニター(パナソニック製)を設置、傍聴者にも議場の様子や議員と理事者との質疑の様子がリアルタイムで映し出されます。インターネット放送にしているそうです。うーん2900万円か!って感じです。川崎市議会は閉会中も毎週水・金の2回、常任委員会を開催しているとのこと、随時受け付ける請願や陳情の審議、所管事項の調査等を行っているそうです。川崎の議会基本条例は長野市議会が制定した基本条例とほぼ同じ規定となっていますが、議決事件に総合計画や基本計画を盛り込んでいる点が特徴です。長野市議会では合意できず盛り込めなかったものです。
2日間の講座は、いずれも第一線の教授陣の講義で示唆に富むものでしたが、1講義2時間、みっちりの講義は、さすがに疲れました。竹下氏と中邨氏のポイントは、「“流行り”の議会改革に甘んじていないか」「日本の地方行政は世界的に評価が高いが、地方政治は制度改革が不可欠。二元代表制は虚構である。強い首長に対決できる議会改革が不可欠だ」との指摘は考えさせられるところが大です。また、国の社会保障審議会の委員を務める結城氏の「契約主義と競争原理の限界を見据えずに福祉的な機能をなくし、福祉ニーズのある人まで介護保険の枠組みに入れてしまったことが介護保険制度の失敗点。生活困窮者には税金で賄う福祉による介護を充実させることが喫緊の課題」とする指摘には全く同感。制度開始から10年、再見直しが検討されていますが、この方向に見直しが進むことを大いに期待したいものです。

政務調査費を活用しての勉強会参加ですが、調査報告をまとめることになります。それぞれの講義のポイントは随時報告していきたいと思います。

2010年5月15日(土)
地域公共交通の明日をつくる県民集会in松本

講演された黒沼凱夫教授

屋代線の存廃問題を報告する私。パワーポイント(スライド)を使わなかったのは私だけでした。勉強しなくては…。

参加した皆さんです。
15日、松本市Mウィンクで開かれた「地域公共交通の明。日をつくる県民集会」に事例報告者の一人として参加してきました。長野県公共交通対策会議が主催したもので、県下から200人を超える皆さんが参加しました。
「地域公共交通の明日をつくる~交通基本法の可能性~」と題して講演した
黒沼凱夫・松本歯科大学教授は、松本市で取り組まれている「カーフリーデー」の市民意識調査を紹介しながら、市街地中心部の空洞化、都市生活の質の低下など都市・まちづくりの課題やモビリティー格差、地球温暖化問題、健康問題などクルマ社会に新たな課題が生まれているとし、公共交通の復権が求められていると指摘しました。またフランスにおける交通負担金導入を踏まえた交通基本法制定(1982年)の事例を紹介しながら、我が国における交通基本法が、国民の移動権・公共交通優先を基本理念とした都市交通圏域における総合交通の基本法となり、上下分離の導入を柱とする公共の民間の新しい連携を推進する力となることを期待するとしました。「公共交通がジリ貧となっている今日、まずは自治体が地域公共交通に熱意をもって取り組むことが第一歩、そしてそれを支える事業者の取り組みと市民運動が不可欠」とされた点が印象に残りました。
その後、、信南交通の生活バス路線からの撤退を受けて飯田市・下伊那の南信州広域で実証運行中の新公共交通システム、安曇野市の乗合デマンドタクシー「あづみん」の取り組み、上田電鉄別所線の存続に取り組む住民運動団体「別所線の将来を考える会」の取り組み、木曽町のゾーンバスシステムを柱とする生活交通システムの取り組みなどの事例報告が行われました。ジャンボタクシーを使ってのフルデマンド方式を採用する安曇野市の取り組みや、総事業費が1億3千万円(特別交付税で8割が措置されていますが、町の持ち出しが2千~3千万円にのぼる)ほどになっている木曽町の生活交通システムでは、現在、200円の均一運賃としている運賃体系の見直しを検討せざるを得ない状況にあり、
「地域だけで地域交通を支えていくことは限界、財政支援を含めた総合的な交通権保障の法制化が必要」とのアピールが大変参考になりました。木曽町の取り組みは国土交通省のモデルプランとなっています。
私は長野地区公共交通対策会議として、長野電鉄屋代線の存続・再生に向けた取り組みを報告しました。運動団体として利用者視点で報告したつもりですが、一人20分間というのは長いようで短いですね。参加者から「分かりやすかったよ」と声をかけられ、一応ホッとしています。各地の事例報告を聴いていると、住民の生活の足である地域公共交通の存続が自治体にとっての大きな課題になっていること、一方、交通事業者はもとより自治体だけでも解決できない難題を抱えていることを改めて痛感します。国をあげた取り組みが不可欠です。当日の配布資料(96ページあります)が欲しい方は連絡してください。お送りします。因みに私の報告は本編に掲載します。
2010年5月14日(金)
建設企業委員会で北九州市・大分市・宮崎市を行政視察
市議会建設企業委員会で11日~13日、九州へ行政視察に行ってきました。今回の視察のテーマは、駅周辺・中心市街地の活性化と再開発・区画整理事業です。11日は北九州市の「アジアの学術研究拠点」をめざす学術・研究都市区画整理事業、12日は大分市でJR大分駅付近の連続立体交差事業(鉄道の高架化)と大分駅南土地区画整理事業、13日は宮崎市で「公園化」をキーワードとする中心市街地活性化基本計画の進捗状況、それぞれ現地調査(当該事業の現場調査)を中心に視察してきました。
北九州市は人口98万人の政令指定都市で、自治体規模・財政規模の違いから生まれる事業の「壮大さ」を実感します。小倉駅からは市が出資する第三セクターで北九州モノレールが運行しています。学術・研究都市区画整理事業はストレートに長野のまちづくりに活かせる点はどうかな?というところがありますが、大学誘致と学術研究の集積という点では参考になります。区画整理で広い庭を共有する住宅整備は、やや「流行り物」ではありますが、自然との一体感ある居住空間は一つの魅力です。どちらかというと、ペデストリアンデッキが設置されている小倉駅前の整備方針に関心が向きました。

▲小倉にある北九州市役所(左)、右には美術館と芸術館 ▲小倉駅前、モノレールにペデストリアンデッキ ▲学術研究都市整備地区内の居住整備
人口46万7千人、大分市の鉄道高架化事業と駅南の再開発におけるシンボルロード構想などは長野駅東口の区画整理事業にヒントになるものでした。複合交通センターも計画化されていますが、詳細はこれからのようでした。

▲大分駅前広場の整備計画、南北口で整備が同時進行 ▲大分駅南口から、高架化したホーム、手前は区画整理事業 ▲大分駅北口、平面整備を進めるとされる
人口37万人の宮崎市は、長野市と人口規模では同クラスですが、密集度合いの違いなのでしょうか、まち全体に元気を感じます。中心市街地活性化では、人口規模が賑わいの再生、まちなか居住の促進という点で、どこも試行錯誤状態だなという感想をもちます。6車線あるメイン通り・橘通りを4車線化し、1車線分を「公園化」するという構想は面白いと思いましたが、社会実験事業で交通渋滞の課題をクリアーできず、断念したとのことです。立体駐車場の整備がウェイトを占めていることには若干違和感が残りました。中心市街地で繁華街・飲み屋街の入口に昨年10月にオープンした「アート・センター」は、「文化芸術によるコミュニティの再生拠点」をめざす施設ですが、長野で言うと「もんぜんぷら座」と「生涯学習センター」を足して2で割ったような施設です。地元のNPOが指定管理者として運営に参画していますが、本格稼働はこれからといった状況です。専用のオープンギャラリーを設けている点は参考になります。また屋上に駐輪場を設置していることも面白いと感じました。副委員長として視察報告をまとめなければなりません。詳細は改めて報告したいと思います。

▲宮崎市役所、緑と花が出迎え。緑の維持費はかなりに。 ▲市街地のアーケード、シャッターが目立つ。 ▲アートセンター屋上の駐輪場。搬入用EVを使用する。
長野は冷え込んだようですが、九州は天候に恵まれた3日間でした。行きは羽田から黒い飛行機が売りのスターフライヤーに搭乗、座席も黒の革張り、ちょっとゆったりシートが特徴です。帰りの便はは宮崎に本社があるスカイネットアジア航空を利用する計画でしたが、何と欠航になってしまい、1時間後のANA便で帰る羽目に。欠航となった2便分の振り替え便だったのですが、座席は結構空きがあり、「間引き運航されたのでは」との疑念を抱きながら、帰路につきました。委員会の視察で欠航は初めての経験で、同行した議会事務局には新幹線の指定席の取り換えをはじめ大変ご苦労様いただきました。ありがとう!でした。

▲宮崎県庁前の楠通り。樹齢120年の豊かな緑が鮮やか。 ▲宮崎のマンゴー、何と二つで1万2600円!!見るだけ。 ▲小倉の屋台で。飲酒は禁止。40種のネタとおはぎが名物。
2010年5月9日(日)
安茂里芸術文化祭

今日は安茂里の文化芸術祭。安茂里文化芸術団体協議会と安茂里公民館の主催によるもので、33回目。舞踊や詩吟、コーラスなど、日ごろから研さんを積み重ねているサークルの皆さんの発表会で、折しも「母の日」、地域のお母さん方への地域からのプレゼントとなりました。体育館では、成人学校講座の絵画や書道、盆栽などの素晴らしい力作の展示も行われました。特別出演で、安茂里小学校合唱部と裾花中学校吹奏楽部の発表も行われ、楽しい時間を過ごさせてもらいました。私は、市民会館問題に触れ「一流の音楽や演劇の鑑賞の場というよりも、こうした市民手づくりの文化芸術活動のさらなる創造の場となるような新しい市民会館建設にしたいものです」と挨拶しました。
8日には渕上貞雄副党首・参議院議員を招き、社民党の参院選総合選対会議を開きました。選挙区対応の問題は残りますが、「比例は社民」で、普天間基地の問題をはじめ生活再建に向けて、しっかり頑張らなくてはなりませんね。民主党が民主党だけに!です。ところで私鉄出身である渕上参議院議員が今期限りで引退することから、夕方から私鉄県連の役員・OBの皆さんと懇親会を開き、激励するとともに交通基本法の制定など交通政策の将来について意見交換しました。

2010年5月6日(木)
5月15日、松本で開催する「地域公共交通の明日をつくる県民集会」のご案内
生活バス路線の再編・維持存続問題、長野電鉄屋代線や上田電鉄別所線などの鉄路存続問題、北陸新幹線開業に伴う並行在来線・信越線の経営分離問題などが大きな社会的課題となる中、交通運輸関係の労働組合や県労組会議、社民党、自治体議員らで構成する「長野県公共交通対策会議」の主催で「地域公共交通の明日をつくる県民集会」を計画しています。私は長野地区の公共交通対策会議代表委員・市議として同会議の事務局次長を担当しています。地域公共交通は、住民の「移動権」を保障するための重要な社会的公共財であり、行政、交通事業者、住民が力を合わせて維持存続を図る必要があります。そのために、県内で地域公共交通を維持・存続するために取り組みをすすめている自治体・団体の貴重な活動経験を共有化し、合わせて現在、国土交通省で検討がすすんでいる「交通基本法」について学習することを目的にしました。
長野電鉄屋代線の存続に向けた取り組みの報告は私が担当することに。来週は議会・建設企業委員会で11日から13日まで北九州市・大分市・宮崎市を行政視察することになっているため、今週末までには報告内容をまとめなければなりません。なかなか忙しいです。会場は松本ですが、足を運んでいただければ幸いです。

◆日  時  5月15日(土) 13時30分~16時30分

◆場  所  松本市・Mウィング6階 ホール(中央公民館)

         松本市中央1-18-1 電話0263-32-1132

◆[第1部]講演「地域公共交通の明日をつくる~交通基本法の可能性~」(仮)

         講師 黒 沼 凱 夫 氏
            
(松本歯科大学教授/松本市ノーマイカーデー推進市民会議ワークショップ
             委員長/松本地区公共交通研究会)

◆[第2部]県内各地の取り組み事例報告と意見交換

         ◎木曽町・生活交通システム
         ◎長野電鉄屋代線の存続に向けた取り組み
         ◎安曇野市・デマンド交通システム
         ◎上田電鉄別所線の維持存続に向けた取り組み
         ◎南信州(飯田市・下伊那)公共交通システム
チラシはこちらを参照ください。PDF版です。写真をクリックすると開きます。

2010年5月5日(水)
飯綱町「丹霞郷」~「水芭蕉」~戸隠キャンプ場「水芭蕉」…信州ふるさと再発見



ゴールデンウィーク最終日は長野でも真夏日に。この気候変動は大変気かがりです。5日は午前中に地元の伊勢宮神社春祭りに招かれ、豊かな恵みと地域の安泰を願い、お昼から妻と一緒に長野周辺をドライブしてきました。まずは市境となる飯綱町の「丹霞郷」に(上段と中段・左)、桃が満開で見頃でした。そして飯綱リゾートスキー場の横にある「むれ水芭蕉園」へ(中段・中と右)。この場所は今まで知りませんでした。再発見です。最後は戸隠へ。ちょっと遅い昼食にそばをいただき、戸隠キャンプ場に(下段)。森林公園付近から水芭蕉が今を盛りと咲き誇っています。鬼無里・奥裾花峡の水芭蕉は有名ですが、ちょっ足を延ばせば、素晴らしい自然が堪能できます。
鳩山総理の沖縄訪問…
いまさら「抑止力」を持ち出し、「県内移設で理解を」はないでしょう!。「”最低でも県外”は党の公約ではなく、党代表としての発言」…これに至っては、総理の資質を疑ってしまいます。国外移設をどれだけ真剣に検討してきたのか、説明責任がなさすぎます。とまぁ、憤慨しながらも、ふるさと再発見のゴールデンウィーク最終日でした。
2010年5月3日(月)
63回目の憲法記念日

▲恒例の憲法記念日の街宣


▲若い世代に声をかける


《憲法記念日の社説より》…読み比べると、現在の憲法議論の争点が見えてきます。
●信濃毎日新聞社説
●朝日新聞社説
●読売新聞社説
●毎日新聞社説
●日本経済新聞社説

上着がいらないくらいの好天に恵まれた憲法記念日。恒例ですが、県護憲連合としてJR長野駅前で街頭宣伝を行いました。若い人たちがチラシを手に取り読みこむ姿に感激しながら、憲法に向き合い、憲法を使いこなすことを訴えました。
今日は1947年5月3日に日本国憲法が施行されてから63周年。主権在民、平和主義、基本的人権の尊重を掲げた日本国憲法は、この63年間、私たちが進むべき方向を示してきました。また、わが国が国際社会から信頼をかちとるうえで重要な役割を果たしてきました。連立3党が合意した「憲法の保障する諸権利の実現を第一とし、国民の生活再建に全力を挙げる」政治を着実に進めて行きたいものです。
日本国憲法は、わが国が平和国家として歩むことを定めた国際的な公約です。憲法が指し示す道に沿って進むことにより、他の諸国とりわけアジア近隣諸国の人々から信頼をかちとることができるのです。今年は韓国併合100年を迎えます。かつて日本の植民地支配と侵略により多大な損害と苦痛を与えた人々に対する補償問題を、政府の責務として解決していかねばなりません。また、核廃絶をめざす国際的な動きも大きくなっています。昨年11月の日米首脳会談では、「核兵器のない世界」の実現に向けて連携を強化するとした「核軍縮・核廃絶」共同声明が発表されました。日米間の核密約文書の存在もようやく明確になりました。日本は、唯一の被爆国として今こそ核廃絶運動の先頭に立たなければなりません。
一方で、日米安保改定50年の今年、沖縄の米軍基地問題が大きな焦点となっています。連立政権合意では「沖縄県民の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」ことが盛り込まれました。今や、住民の意思に反して、軍事基地を押し付けることはできない時代になっています。普天間基地を撤去して国外に移し、地域の緊張緩和と軍縮、非核地帯設置のため、ひきつづき努力することが求められていると確信します。

5月18日には、日本国憲法の改正手続きに関する法律(改正手続法)が施行されます。今一番大事なことは、憲法9条改悪の地ならしをするための憲法審査会を始動させないことです。これからも、憲法改悪に反対する人々や、国の礎である憲法を軽々しく扱うことに異議を唱える人々と手を携えて、憲法審査会を動かさないよう注視していかなければなりません。ひとりひとりの基本的人権が保障される、平和で豊かな日本を次世代にも確実に引き継ぎ、他の諸国民とも更に良好な関係を築き上げていくために、憲法の理念を生かした政治を地域から、地方から実現していきたいものです。

2010年5月1日(土)
第81回長野県中央メーデー
 
 
すがすがしい五月晴れのもと、第81回長野県中央メーデーが城山公園で開かれ、連合推薦議員として参加、働くものの使い捨ては許さない!とともに声をあげました。中央メーデーには主催者発表で5100人が参加しました。写真・下左は、デモ行進隊への激励行動、雇用と暮らしの安定をとエールを送りました。下右は川中島バス労働組合のデモ隊、デコレーション・カーの部門で最優秀賞を獲得しました。地域公共交通の活性化をテーマにしたデコは人目を引きました。参院選、知事選と選挙目前にしての政治メーデーの色彩も…。市長の知事選に関する部分のあいさつは、村井知事現職へのエールだったのでしょうが、消化不良気味で何をいいたのか、よくわかりませんでしたね。「連合がキャスティングボードを握っている」との部分はその通りなのですが…。
2010年4月29日(木)
国交省・辻元清美副大臣に、並行在来線で経営分離見直しを要請

▲28日、国土交通省・副大臣室で

▲30分間という短い時間でしたが、中身は濃かったと思います。

28日、国土交通省を訪問し辻元清美副大臣に、整備新幹線の地元沿線負担金の軽減をはじめ、新幹線開業時における並行在来線のJRからの経営分離方針を見直し、JRの継続運行または地方自治体との共同運行など、国の責任でJRや地方自治体との一体的な協力体制をつくり上げることを要請しました。要請行動は、後に記す「新幹線並行在来線対策全国連絡会議」として。

辻元副大臣は「地方自治体にとっての厳しさなど問題点は認識している。国交省の整備新幹線問題検討会議及び調整会議において、総務省・財務省を含めて、夏頃までに新しい一定の方向性を出せるよう検討しているが、要請事項は方向性を出していく上での大きな要素にしたい」と述べました。また、交通基本法の実現に向けては、3月にまとめた「中間整理」(交通基本法の制定と関連施策の充実に向けて~人々が交わり、心の通う社会をめざして~)を踏まえ、「人々の人生をのせて走る公共交通は、まさに衣食住と同じ。人の暮らしに直結する公共交通だからこそ、交通の憲法となるよう実現を目指したい」と抱負を語りました。

副大臣への要請に先立ち、社民党本部で整備新幹線沿線となる12道県の社民党や公共交通運動団体の代表約20人が集まって「新幹線並行在来線対策全国連絡会議」を設立しました。昨年末から準備してきたもので、長野県からは県公共交通対策会議及び社民党県連として参画しました。代表委員には長野・北陸新幹線関係で竹内久幸県議が、また北海道・東北新幹線関係では奈良岡克也・青森県議、九州新幹線関係では徳光清孝・佐賀県議が就くことになりました。

並行在来線の維持・存続をめぐっては、九州新幹線では「肥薩オレンジ鉄道」が経営分離方式とせず、上下分離方式でJRが運行。東北新幹線の「青い森鉄道八戸・青森間」でも資産譲渡や運営管理でJRが支援を打ち出すなど、JR各社の並行在来線に対する対応は、沿線ごとに異なってきているのが実情です。長野以北の並行在来線の維持・存続を考えた際、九州方式をも見据え、JRによる継続的な運行による存続がベストであることは間違いありません。1990年の政府与党申し合わせ(実は申し合わせでしかないのですが)である「新幹線開業時における並行在来線のJRからの経営分離」を見直すことが、最大のポイントになっています。

全国連絡会議では、この日、交通基本法の制定に向けた勉強会や12道県それぞれの課題交流を行いました。社民党の横田昌三・政策審議会事務局長を招いた勉強会では、事業仕分けで「国庫返納」と判定された鉄道運輸機構の利益剰余金、1兆3千億円を並行在来線支援の財源に活用できないか検討していることを明らかにするとともに、地域公共交通再生・活性化法に基づく国の支援が40億円にとどまっている問題では、必要な200億円への補正対応ができるかは、国交省と国家戦略局や財務省との攻防がカギで現状では厳しいとの見方を示す一方、公共交通一括交付金という方法も検討されている実情が報告されました。実現の目途はまったくこれからという段階なのでしょうが…。

 長野市のバス交通と屋代線の再生活性化をめざす総合連携計画事業の国交省の査定額(=内示額)は連休前後に明らかになるとされています。どうなるのか、注目です。査定後の取り組みの方が注目されるべき事柄ですが…。

2010年4月27日(火)
市民会館で市負担膨らむ可能性が明らかに…第一庁舎・市民会館調査検討特別委員会
第1回目の特別委員会が開かれ傍聴しました。3月議会での関連予算の可決を受けての現状について市側から報告され質疑が行われましたが、正味1時間半、もう少し突っ込んだ調査・議論が必要ではと率直に思いました。委員の皆さん、ゴメンなさい。なお、この特別委員会は合併調査検討特別委員会を廃止して新たに設置されたものですが、所属委員はスライドすることになり、残念ながら市民ネットは参画できていません。今後も傍聴だけは続けるつもりです。
第一庁舎については、CO2排出量40%削減に向けた環境対策、ワンストップサービスなどの利便性向上、防災拠点機能、議会機能など7つの庁内プロジェクトで検討が始まっているようです。市の防災拠点機能では、かつての善光寺地震、震度6強での被害想定(死者643人・1週間後の避難者12万7725人)のもとに、災害対策本部や備蓄倉庫、避難者の一時受け入れスペースの確保などを検討しているとのことですが、これは既に危機管理防災課で検討されている中身では?と思いながら聴きました。議会機能では、各会派からのヒヤリングに基づき、平面構造で多目的利用できる議場として、また委員会室の拡大などが検討されているとのことです。
市民会館では、劇場コンサルタントを5月中に決め、市民から公募する25人の市民委員に建設検討委員会委員や庁内プロジェクト委員が加わる「市民ワークショップ」(約30人)を6月から始め、8月中に意見集約を図り、9月には基本計画素案をまとめる計画であることが報告されました。また、建設手法については、行政主導を基本に市民が主体的に関われる態勢で臨む基本的な考え方も示されました。専門家が主導する手法は、行政の主体性が損なわれ偏った施設になりやすいことから、選択する考えはどうも無いようです。

建設予定地が権堂B地区で確定できるタイムリミットは9月とし、6月下旬には都市計画決定したいとしています。すでに再開発準備組合が立ち上がっていますが、22名の地権者のうち、同意していない1名については「再開発に基本的に協力する」との意向を確認しているそうです。長野市の再開発事業では地権者の100%同意を前提に進めるとのこと、全員合意は時間の問題なのかもしれません。しかし、補償費が課題となっているようで、既存の建物の調査、資産価値の評価次第では、補償費が拡大し、125億円としている総事業費が膨らみ、市負担も膨らむ可能性があることを明らかにしました。要チェックの問題です。

また、イトーヨーカドーとの営業継続に関する協議が始まっているようですが、内容については明らかになりませんでした。ヨーカドーが休業となる期間はH24年半ば頃から1年弱と見込んでいるようです。新規オープン後の営業の継続期間をはじめ、締結する協定の内容等について、委員会でもっと突っ込んでほしかったところです。
当面、
劇場コンサルタントがどこに決まるのかがポイントだと思います。プロポーザル方式(事業企画提案方式)で選定しますが、すでに3社が応募しているようです。市民ワークショップの運営や具体的な施設のあり方の提示、管理運営計画の素案作りを行うことになる劇場コンサルタントが、豊富な情報蓄積のもとに、きちんと市民ニーズを把握して、市民の理解と合意を広げられるような手法をもって事業に携わるのか、どうかがカギでしょう。
 私的には、今日の委員会で、全国の特徴的な市民会館的施設の事業例(管理運営を含めて)の研究と、劇場コンサルタントの業務内容や能力についての調査の必要性を強く感じました。これまでは、建て替えの是非を頭においてきましたから、頭の切り替えが必要です。また、住民自治協議会の総会に合わせて出前講座を行っていますが、そこでの論点や雰囲気についても押さえなければなりません。
基本計画素案をまとめる9月までがヤマです。

2010年4月26日(月)
安茂里住民自治協議会、市建設部等と意見交換
今日は午前中、安茂里住民自治協議会・総務部会の区長の皆さんと一緒に、市建設部等と安茂里地区の課題について意見交換しました。区長さんたちが交代するこの時期、あいさつを兼ねて、毎年行っているもので、市側からは建設部長をはじめ道路課・維持課・河川課、公園緑地課、農業土木課から課長や担当者の皆さんに出席いただきました。ご苦労様でした。
意見交換では、安茂里地区全体に関わる喫緊の課題として、
国道19号の改良・歩道整備、JR安茂里駅踏切の拡幅、国道上・マンボ坂の改修整備、(旧)食肉センター跡地の公園整備について改め要望し、現状を聴き取りました。国やJRとの協議が不可欠な事業であり、しかも地権者の合意も必要なことから、事業化には困難な課題がありますが、今年度中に実現に向けた構想プランを確定できるよう強く求めました。公園整備は、自治協内に建設検討委員会を立ち上げるとともに、公園整備のヒントとなるような情報を共有化するため、公園緑地課から出前講座をお願いし、検討を具体的に軌道に乗せることを確認、今年度中の早い時期に整備プランをまとめられるように取り組むことになりました。
6月1日~・2日にかけて、安茂里地区内18区毎の土木関係・現地調査を実施します。住み続けたい安全で安心な安茂里の実現に向けて、住民要望に沿った生活環境の改善に取り組みたいと思います。
2010年4月25日(日)
沖縄県民…「県内NO!」
   
「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」(実行委員会主催)が25日午後3時から沖縄県の読谷村運動広場で開かれました。日米両政府に県内移設の断念を迫り、国外・県外への移設を求める大会決議と、日米地位協定の抜本的改定を求める大会スローガンを採択しました。主催者発表で9万人の県民が結集しました。本土に住む私たちも、沖縄県民の民意をしっかり受け止めたいと思います。写真は琉球新報の号外です。
PDF版はこちら。
国は、県内での基地たらい回しとなるような回り道で迷走せず、国外をストレートに真剣に検討すべきでしょう。サイパン島、ロタ島、テニアン島など14の島からなる
北マリアナ連邦の上院議会(9議員)は4月16日、国防総省と日本国政府に対し、米軍普天間飛行場の移設先の最適地として北マリアナを検討するよう求める誘致決議を全会一致で可決しています。4月上旬にテニアン島などを訪問し、同議会と面談した社民党の照屋寛徳沖縄基地問題対策プロジェクトチーム座長が21日、同議会に確認したものです。
25日は、午前中は9時半から部落解放同盟長野市協議会の大会、午後1時半から地元の犀沢公園通を愛する会の清掃ボランティア、午後3時から安茂里地区防犯協会の総会に参加。犀沢公園通りでは11日に花見会を開きましたが、今は枝垂桜が見ごろ。チューリップとスイセンが花開きはじめています。天気に恵まれ、すがすがしい草取りでした。写真下。
    
2010年4月22日(木)
並行在来線問題で飯綱町長らと懇談

▲対応いただいた相澤町長と牧野副町長。担当課からまちづくり推進課長が同席。

4月12日の長野県・長野市との意見交換に続き、県公共交通対策会議として、今日は午前中に飯綱町役場を訪問、並行在来線の存続問題で飯綱町長、副町長、まちづくり推進課長の皆さんらと懇談しました。

 相澤町長は「信越線は飯綱町にとって“命の道”、何としても鉄路を残したい。鉄路は人間の体でいえば血管、地方の毛細血管がなければ地域振興につながらない」と「存続は不可欠」との認識を示すとともに「長野以北は除雪や雪害対策で大変な路線、JRが運行継続し沿線自治体が支援する形が一番」とH2年の政府与党申し合わせの経営分離の見直しが必要であるとの考えも示しました。また「鉄道はつながっていなければ意味がない。県をまたぐ並行在来線は途切れることなく一体的な運営が必要だ」と新潟県内の妙高市や上越市との連携や県の主導的な役割の重要性も指摘しました。
 特に県に対して、H9年に県知事と沿線市町の首長とで確認した「北陸新幹線の建設に伴う並行の取り扱いについて」(註・下段)の「4項目について強く順守を求めたい」としました。一方、「県が何とかすると言ってきたことから、危機感が薄かったことは事実。利用促進策をはじめ、国や県に対する働きかけを強めていくことが重要になっている」とし、沿線の市・町と連携しながら、住民にも今日的な状況を周知しアクションを起こす必要性にも言及しました。

 県では長野以北並行在来線基本スキームの検討が行われていますが、沿線の町としての状況から考えると、経営分離の見直しが必要であるとの認識で一致、共に力を合わせていくことを確認しました。

県の調べによると、飯綱町にある牟礼駅の乗車人員は884人/1日で、内半数が通学定期利用者です。町内にある県立北部高校では1学年120人のうち75%の90人が町外からで電車通学がほとんど、通学の欠かせない足になっています。また長野方面への通勤の足になっていることも重要です。飯綱病院への通院の足であります。
 
県境に近付けば近付くほど、新潟県との連携を重要視する沿線自治体の意向が把握でき、短時間でしたが、有意義な意見交換ができたと思います。
 26日には信濃町を訪問する予定ですが、私は安茂里・区長連絡会の皆さんと建設部との懇談会を計画していて、残念ながら出席できません。

(註)「北陸新幹線の建設に伴う並行在来線の取り扱いについて」(H9年9月26日)
 「JRから経営分離される並行在来線については、新潟県と協議し、県が責任をもって存続を図る」とし、県と沿線自治体との間で次の4項目を確認。

①経営主体は沿線市町村及び新潟県等と協議し決定する。

②経営分離にあたっては、市町村に極力財政負担をかけないよう努力する。
③運行形態等の具体的内容については、沿線住民の利便性を確保することを基本に、沿線市町村及び新潟県等と協議し決定する。

④経営主体の健全な経営の確保を図るため、国の支援制度確立に努力する。
夜には
安茂里甚句保存会の定期総会。江戸時代後期から歌い継がれている歴史ある甚句の一つで、保存会の皆さんが復活させて、地域の伝統文化の継承に尽力されています。大豆島や芋井の甚句は無形文化財に指定されており、安茂里甚句も指定されるよう要望を受けました。他地区の状況を調査して一緒に教育委員会に働きかけていくことを確認しました。

2010年4月21日(水)
バス停清掃

▲真面目に精を出しているのが私です…。
今日は川中島バス労働組合が会社と合同で取り組むバス停清掃に同行。利用者の皆さんに感謝しつつ、もっと便利な生活バス交通への再生を願いながら、バス停の看板を磨いたり、停留所付近の草をとったりゴミを拾ってきました。空き缶や吸殻が目立ちます。私が回ったのは、地元の犀北団地線、写真は伊勢宮団地入り口のバス停です。
この清掃は春と秋、年2回実施しているもので、公休日の労組員が参加します。休み返上のボランティアです。今回は10班編成で約40人が参加。バスを待つ利用者の方から「ご苦労様ですね」と声をかけられましたが、励みになりますね。私鉄の労働組合が全国で展開している「公共交通利用促進キャンペーン」のグッズであるメモ帳も配りました。こうした地道な活動が公共交通の利用促進につながればと思います。
2010年4月20日(火)
安茂里地区住民自治協議会の総会…本格稼働の第一歩


▲正覚院・久保寺観音祭り、神楽と獅子方は、今年は差出地区の当番。正覚院さんのなおらいにも、およばれしてきました。
安茂里地区の住民自治協議会の総会が開かれ、本格稼働への第一歩を踏み出しました。私は「区長さん達は市長の委嘱から住民の委嘱による住民代表、自治会長として本領を発揮していただきたい。6つある部会長の皆さんをはじめ、自治協議会のすべての役員の皆さんには、ボランティア精神でご尽力いただくことになる。心から感謝する。新しい住民自治の形が本物になっていくことを期待したい。自治協議会の活動が一人でも多くの住民参加によって支えられるよう、住み続けたい安茂里をつくる目標に向かって、共に力を合わせたい。じっくり腰を据えて、自治活動の歩みを進めよう」と挨拶しました。
一括交付金により、自治協議会の予算規模は2700万円(内、市からの地域生き生き運営交付金が1341万、各種補助金が395万)にのぼります。26団体ある各種団体のうち10団体が自治協議会に移行したことによります。「使いきれるだろうか」との本音の心配も聞こえてきます。住民の幸福、安全と安心のために活用されることが重要です。安茂里の住民自治協議会では、「アモーレ・フェスタ」と銘打った住民文化祭や「手づくりコンサート」など独自の取り組みを重ねてきました。今まで蓄積されてきた活動をもう一回りふくらませた取り組み、新たな取り組みがカギとなります。H21年度に取り組まれた「まちづくりアンケート」(現在、集計中)の結果を生かし、地域福祉活動計画やまちづくり計画を立案していくことも課題となります。いずれにせよ、役員の皆さんには大変ご苦労をいただきます。よろしくお願いします。
総会に合わせ、市役所第一庁舎・長野市民会館の基本構想について出前講座が行われました。時間の関係で、大変コンパクトにまとめた報告でした。質問が出なかったのが残念といえば残念。報告した対策室長は構えていたと思うのですが…。懇親会の席では、いろんな意見が出てましたけどね…。
写真は、18日・日曜日に催された安茂里の正覚院の久保寺観音のお祭り風景。今年が9回目。夜桜のもと、獅子舞や花火など厳かで賑やかな地域行事の一つです。グレン・ミラーのイン・ザ・ムーンにのせた音楽花火は見事でした。
2010年4月16日(金)
条例制定受け、商店街の活性化連絡協議会がスタート
長野市商店街の活性化に関する条例が3月議会で制定されたことを受け、商店会連合会や商工会議所など8団体で「長野市商店街の活性化連絡協議会」の設立総会が開かれ、条例制定にあたり提案者の一人となっていたことから参加してきました。実は、長野広域連合議会の行政視察(管内の高山村への視察です)があったのですが、他の所用もできたことや、条例提案者の責任から、まずは目標具体化の一歩を見届けたいとの思いから、設立総会を選択しました。悪しからず!です。
設立総会では、設置規定や役員体制をはじめH22年度事業計画などを決めました。今後、条例周知のチラシを作成し徹底するとともに、商店街パワーアップ・マニュアルを活用した商店会への加入促進、商店街の活性化に取り組み、決起大会を開くことなどが盛り込まれました。シャッター街化する中心市街地、市民の生活圏域において商店を廃業せざるを得ない状況が続く中、地域コミュニティの再生や、歩いて暮らせる生活圏域の充実には、元気な商店が欠かせません。規模の大小を問わず、これらの商店の元気を支えあい、商店及び商店街が地域の核として再生していく効果を期待して制定したのが「商店街の活性化に関する条例」です。でも条例ができたからといって活性化が進むものではありません。事業者の皆さんを中心に商店会連合会などの主体的な取り組みがなければ期待する効果を具現することはできません。条例では、商店街を活性化することでコミュニティーを維持・強化するため、事業者や行政の責務、市民の協力を定めています。理念条例とはいえ強制力が働くのではと恣意的運用を懸念する意見や議論不足を指摘する意見がありました。これからの取り組みの中で、条例のめざすところを周知し、懸念や心配を払拭していくことが重要です。

私は議会内に設置した「条例検討委員会」の中で、商店会・商店街の活性化はステレオタイプの画一的な取り組みでは功を奏さない、中心市街地とその周辺においても課題が異なる実態を踏まえ、地域の特性に応じた個別的な取り組みが欠かせないことを注文してきました。今日の「連絡協議会」設立は大きな一歩ですが、商店街パワーアップ・マニュアルなどを拝見すると、先進事例を取り込んでいるものの、いささかステレオタイプかなとの印象を持ちます。今後の取り組みの中で地域性もしっかり検証しながら、商店街の再生・活性化が実を結んでいくことを期待したいと思います。
2010年4月15日(木)
長野駅善光寺口のタクシープール整備で対案
14日夜は城山公園で花見でした。桜は見頃で素晴らしかったのですが、冷え込みが厳しく、花見小屋の中での一杯を楽しみました。花見小屋はそれぞれ賑わっていましたが、出店する小屋がまた減り、一抹の寂しさも…。ちょうど15日付の長野市民新聞で「不景気や団体客の減が影響し、今年は8軒、最盛期の3割」との報道がありました。私はこの時期、毎年、花見小屋を利用していますが、袖を触れあわせながら桜を愛で一杯やる雰囲気、とても好きです。すたれさせたくない長野文化です。この日はカメラを忘れてしまいました。
15日は、長野駅善光寺口再整備計画に伴うタクシープールの整備で、事業者と労働組合、いわば
労使一体で業界としての整備対案をまとめ、都市整備部・都市計画課と意見交換しました。議員では内山國男議員と私が立ち会いました。去る3月18日に長野駅善光寺口再整備計画に関わって、タクシープールの縮小検討に対し、縮小しないよう事業者並びに労働組合からそれぞれ市長に要請しましたが(詳しくはこちら)、その際に市長が示した「限られた面積の中で妥協点を見いだせるよう対案を示してもらって検討を進めたい」との方向性に基づき開かれたもの。経営側と労働側が一緒に対案をつくり提案したことに大きな意義があります。
対案は、一般車・タクシーの降車場スペースを拡大するとともに、一般車とタクシーの動線分離により交錯を低減することで、待機車両数を34台(現在38台)確保しようとするものです。これに対し市側は、タクシープール入口部分の混雑・工作は解消されるものの、車の動きが複雑になることや一般車との交錯が解消されないことなどを課題としてあげ、警察や道路管理者の考えを踏まえたうえで、タクシー乗り場を「島」状にして車のスムーズな動線をつくる、市側としての新たな案も示されました。
1時間半にわたって意見交換し、今後さらに、再整備検討委員会の委員である宇都宮タクシー・宇都宮社長(長野地区タクシー事業協同組合理事長)と富士タクシー・中村社長(県タクシー協会副会長)のお二人を窓口に詳細検討を進めることになりました。市側は、「H22年度には詳細設計に入りたい。業界の皆さんと合意の上で検討委員会に諮りたい」としています。
業界側がまとめた案も市側の新しい案も一長一短ありのように思われます。私自身は、新しく整備されるJR駅ビルの1階部分(現在の駅ビル・ティリア1階部分)を開放し、タクシー・一般車プール全体を駅線路側に広げることができないかと考えていますが、JRとの協議は困難な様子です。事業者や労働者の観点、利用者の視点、そして観光客の玄関口としての利便性の確保という観点から、
合意できる案づくりに知恵を絞りたいものです。
2010年4月13日(火)
普天間基地の即時返還!新基地建設NO!長野県集会

▲集会であいさつする中山喜重・護憲連合代表委員

▲参加者の皆さん

▲沖縄県西原町議・呉屋さんと

▲昼休み、長野駅前で

13日、長野県護憲連合主催(事務局長を務めています)で普天間基地の即時返還!新基地建設NO!長野県集会を開き、「普天間は国外に!基地はいらない!」と市民の皆さんにアピールしました。北信越ブロック5県の平和運動センター(長野県の場合は県護憲で受け入れ)で、沖縄県の代表を招きリレーキャラバンで実施したもの。沖縄平和運動センターの派遣で西原町議の呉屋悟さんが長野県入りし、集会では「基地は戦争・人殺しの施設、沖縄県で要らないものは全国でも要らないはず。4月25日の10万人県民大会を成功させたい。長野県の皆さんと連帯して米軍基地NO!の声を大きく上げていきたい」とアピールしました。参加者は230人、集会後、長野駅前までデモ行進し訴えました。集会途中から冷たい雨が降り出したものの、デモは決行です。
今日は、午前中から長野入りした呉屋町議と一緒に20の団体や労働組合オルグを実施。各団体で連帯カンパなどを用意してもらい感謝です。昼には長野駅前で街頭宣伝・チラシ配布、午後には途中で安茂里地区の老人クラブ連合会の総会に参加。挨拶させていただき、夕刻からの集会準備に。集会・デモの後には呉屋さんを囲んで懇親会と、なかなか慌しくも有意義な一日となりました。「命こそ宝」(ヌチドウタカラ)を心に刻み、がんばらなくちゃ!です。

集会で採択されたアピール
 沖縄・普天間基地の移設をめぐり、鳩山連立政権が自ら期限とした5月末が刻々と迫っています。

普天間基地は、人口約9万人の宜野湾市のど真ん中に位置する世界で最も危険な軍事空港です。さらに、アメリカ本国の基地の設置基準でも建設してはならない欠陥空港が沖縄に設置され続けてきたのです。
 鳩山首相は、総選挙で沖縄/新基地建設は「最低でも県外」と公言してきました。さらに、沖縄県民の負担軽減の観点から、在日アメリカ軍基地のあり方を見直し、普天間基地問題を5月までに決着させると国民に約束しました。ところが、連日の報道では、沖縄県内を中心とした軍事基地のたらい回しの案が一人歩きしています。これでは、沖縄県民をはじめ、国民への選挙公約を破ることにつながります。
 日米安保条約締結から50年、沖縄では軍用機の爆音被害、墜落事故、自然の破壊、そしてアメリカ兵による殺人・暴行・傷害事件などの犯罪、頻発する交通事故などアメリカ軍が日本に駐留することによって引き起こされる被害が、今もなお絶えません。
 県民の皆さん!沖縄県民の軍事基地による苦しみは、沖縄だけの問題ではありません。日本政府がアメリカ軍に提供している基地の敷地面積は、75%が沖縄県に集中しています。さらに、日本のアメリカ軍駐留経費は約5,000億円で、韓国の5倍以上もの私たちの税金を負担しています。
 普天間基地の即時撤去を求め、キャンプ・シュワブ陸上案などの県内への移設に反対する沖縄県民の民意は充分過ぎるほどに示されています。1月の名護市長選挙での勝利、2月24日の沖縄県議会の「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める意見書」の全会一致での可決、3月8日の名護市議会の「キャンプ・シュワブ陸上案に反対する意見書」の全会一致での可決をはじめ県内の自治体での相次ぐ県内移設反対の決議の採択などです。
 沖縄では県民の総意を踏みにじる鳩山政権に対して日ごとに県民の怒りの声が高まっています。こうした中で4月25日に、沖縄県議会の超党派の呼びかけで鳩山政権に対し「県民の大同団結で県内への移設を許さない島ぐるみの声を突きつけていこう」と10万人規模の県民大会が開催されます。
 私たちは、基地のない島・沖縄を求める沖縄県民の切実な願いと訴えに連帯し、普天間基地の即時閉鎖・返還!、新基地建設NO!、普天間基地の国外・県外移設の実現!を心から訴えます。

 2010年4月13日   普天間基地の即時返還!新基地建設NO!長野県集会参加者一同

2010年4月12日(月)
並行在来線の存続問題で県・市と懇談会


▲県の交通政策課長らと


▲市では交通政策課・新幹線高速道室長らと意見交換

新幹線の金沢延伸に伴う並行在来線の存続問題で、県公共交通対策会議で、県交通政策課、市交通政策課と懇談会を開き、意見交換しました。政権交代後、国土交通省では整備新幹線問題検討会議を立ち上げ、昨年12月24日に「整備新幹線の整備に関する基本方針」を決定しています。いわく「並行在来線の維持のあり方について、国、地方公共団体、JR等の関係者で検討を行う」とするものです。これらの決定等を受けて、長野県では現在、「長野以北並行在来線基本スキーム検討委員会」を立ち上げ、経営主体や経営・運行区間、運賃水準、組織体制などの検討をすすめています。

整備新幹線の並行在来線の扱いは、1990年の政府・与党の合意事項として「JRからの経営分離」が確認されていて、その最初に適用されたケースが信越線の篠ノ井-横川間でした。1998年の長野新幹線開業と同時に、横川-軽井沢間の鉄路は廃止され、軽井沢-長野間は、第三セクター「しなの鉄道」が営業を開始しました。北陸新幹線の長野以北建設にあたっても1997年9月、「長野以北信越線沿線市町村長会議」で経営分離される信越線について「県が責任を持って存続を図る」という前提で、「市町村に極力財政負担をかけない」「沿線住民の利便性を確保する」「国の支援制度確立に努力する」などの確認がされています。

しかしながら、経営分離後の信越線は、大変困難な状況が待ち受けていると言わざるをえません。長野県は、長野以北の経営分離後の輸送状況や収支予測を調査・発表しています。その調査結果によると、長野駅-妙高高原駅までの8駅、37.3kmの輸送密度は2005年時点で5,303人/日ですが、開業30年後の45年には3,144人/日と40.7%減少すると予測されています。また、将来の収支予測では、新幹線開業後に新会社が長野駅-妙高高原駅を運営した場合、2014年から30年後には、新会社が初期投資をする場合(鉄道資産の有償譲渡)、初年度収支は約4億8千万円の赤字で、その後30年間の累積損失は約171億円にものぼると予測されています。初期投資がない場合でも、累積損失は約48億円と予想されています。また沿線は、日本でも有数の豪雪地帯であり、除雪体制・費用が経営を圧迫することは火を見るより明らかです。国では、前述したように、経営分離後の並行在来線について、地方負担の軽減を図るためJRからの支援策の拡充などを検討していますが、JR側は、今まで以上の並行在来線への支援に難色を示していると言われ、国からの財政支援措置も含めてきわめて不透明な状況となっています。

懇談会では、北陸新幹線の長野以北開業後も、信越線が鉄路を存続し、地域住民の足としての社会的な役割を果たしていくための具体策の確立が必要であるとの立場から、並行在来線の経営分離を確認した1990年の政府・与党合意の見直しや、地方の負担軽減のための政府・JRからの支援策の具体化を図ること、同時に、将来の経営主体や運行計画について、沿線自治体や地域住民・利用者の意見を十分に反映していくことなどを要望しました。《県との懇談》では、JRが継続運行し赤字分を沿線自治体が負担する方式がベストであるとの認識で一致したものの、JRがかたくななことから、県では「経営分離やむなし」を前提とした対応策を検討せざるを得ない状況にあるようです。また、沿線での利用促進策に具体的に取り組んでいくことでも一致しました。《長野市との懇談》は、「県が責任を持って存続させる」といっていることや長野~豊野間は飯山線そのものが存続することもあってか、県の対応の様子見といった印象を強く持ちました。市交通政策課の新幹線対策室長は「サービスレベルを落とすことなく存続してもらう」というのが長野市の立場であることを強調するとともに、北長野駅~三才駅間での新駅設置や北部レクリェーションパークとの連動、広域観光の振興などを検討する方向性を示しました。県公共交通対策会議では今後、飯綱町、信濃町とも意見交換する予定です。

2010年4月11日(日)
花見のシーズン
 
 
ようやく長野でも桜が見頃になってきました。9日には長野電鉄の「お花見・日本酒トレイン」に参加。長野駅から須坂を経由して松代駅までの往復列車です。長野電鉄や川中島バスの事業者や労働組合の皆さんと一緒に「お花見列車」を堪能してきました。とはいえ、「花より団子」いやいや「花よりお酒」と言った塩梅で、45分間滞在する松代では、駅で樽酒をご馳走になり、駅前の夜桜を鑑賞。寒さもあって松代城址には足をのばしませんでした。車内の交流が何よりの成果です。
11日は地元の
「犀沢公園橋通りを愛する会」(公園愛護の団体)のお花見に参加。犀沢公園の整備に伴い、隣接する通りの花壇整備や清掃に取り組んでいるボランティア団体で、役員の一人を務めさせてもらっています。6年前に植樹した桜が成長し、今年始めてお花見会を催すことになりました。朝から降ったりやんだりの天気で気を揉んだのですが、寺島会長(寺島工務店会長)の「やろう!」の一声で挙行(?)、無事、6分咲き位の桜の木の下で、焼き肉や焼きそばに舌鼓を打ちながら楽しくお花見をすることができました。自分たちで植樹した桜のもとでの花見は堪えられませんね。来年も楽しみです。
今週は
14日に城山公園での花見会によばれています。天候不順が続くこの頃ですが、満開の花見となるでしょうか。飲み過ぎに注意です。
 
2010年4月9日(金)
国道19号交通死亡事故の現地診断

▲国道19号の事故現場。写真後方・小市方面から中御所に向かう車に横断歩道ではねられる。こんなに見通しはいいのに!わき見運転ではどう仕様もありません。



▲再発防止検討会議
3月12日午後7時20分ごろ、国道19号の安茂里大門の横断歩道で発生した死亡事故の現地診断が行われ、同行しました。亡くなられたのは大門在住の女性・Tさん(76歳)です。横断歩道を歩いて渡っていた時の事故で、運転者のカーナビ操作のわき見運転によるものでした。この日の現地診断は、安茂里住民自治協議会安全部会の役員をはじめ、地元の区長や長寿会長、市交通政策課、長野国道事務所、県警や中央警察署、安茂里交番の皆さんの参加のもとに、現地を調査し再発防止策を考えるために開かれたものです。
現地調査の後の再発防止検討会議では、
横断歩道にセンサー式の灯火を設置する(警察)、横断歩道付近のカラー舗装や注意喚起の標記の整備(国道事務所)、横断旗の設置(市)などのハード面での改良策とともに、高齢者の皆さんへの交通安全指導の徹底、蛍光式のリストバンドの普及などソフト面での取り組みが意見交換されました。信号設置は事故直後から要望されていましたが、警察では「手順に時間がかかり直ちに約束することは困難」としたうえで「国道19号には横断歩道のみが4カ所ある。押しボタン式の信号は、”青”となる時間が長く、運転手は通常”青”であることを見越して運転するため、かえって危険が増す場合もある」とし、代替措置としてセンサー式灯火の設置を提案しました。センサー式灯火は中央通りや柳町など市内6カ所で設置されているそうです。現場確認したいと思います。
横断歩道での事故は、運転手のルールとマナー違反によるもので全面的に運転手側に非があります。信号設置が一番安全を確保することになるのですが、国道の場合は渋滞発生との関連で、なかなか設置が進みません。結果、歩行者は安全を自ら確保するしかありません。最近の交通事故は
「夜・横断中・高齢者」がキーワードになっているとのこと。長野中央警察署の管理官の指摘通り「横断歩道を渡るときには、左右をよく見て、車が止まってから渡ること」の徹底が不可欠です。
安茂里地区では、昨年来3件の高齢者の交通死亡事故が発生。内2件が国道です。こうしたことから新年度、「高齢者交通安全モデル地区」に指定され、取り組みを徹底することになりました。うれしい指定ではありませんが、モデル地区指定を機に、高齢者のみならず児童生徒を含めて、取り組みを強めていくことが求められています。取り返しのつかない不幸な事故が繰り返されないよう、国道事務所や警察、長野市から示された再発防止策の実現に向け、働きかけを強めたいと思います。
2010年4月7日(水)
長野市版放課後子どもプラン…安茂里子どもプラザがスタート

▲安茂里子どもプラザ開所式

▲安茂里小学校の桜。ソメイヨシノはまだ蕾みでしたが、これは…、ごめんなさい、名前がわかりません。
放課後の子どもたちの安全で安心な居場所づくりを進める「長野市版放課後子どもプラン」の具体で、今日、安茂里小学校の校内施設を活用した「安茂里子どもプラザ」の開所式が開かれ参加しました。小学生低学年(1年生から3年生の留守家庭)を受け入れる安茂里児童センターと一体で運営されるもので、保護者の皆さんをはじめ地域の熱意で、また安茂里小学校の理解と協力のもとにスタートにこぎつけることができました。安茂里小学校南校舎の1階にある図工室と相談室を活用するもので、新学期4年生となった29人の子ども達が登録されています。教室が、普段は図工室、放課後は子どもプラザとなることから、教室の使用にもルールが必要となります。また体育館への移動には校舎内の通路を使わず、外を経由して行くなどの新しいルールもあります。相談室がプラザ事務室として確保できたことは、喜ばしいことです。
開所式には、早速訪れた登録児童をはじめ、市の放課後子どもプラン推進室長、運営を委託されている市社会福祉協議会事務局長、安茂里小学校長、地域の区長さん達や保護者の皆さんが出席されました。私は、学校施設の関係で対象児童を4年生に限定せざるを得ないことから、「校舎の耐震化工事・改築に合わせ十分なスペースを確保する必要があること、議会側の取り組みもあってプランが無償で実施されることになったこと」を述べつつ、児童センターの充実と合わせ「子どもプラザが素晴らしい居場所になることを心から願う」と挨拶させていただきました。開所式の後、子どもたちは早速、施設長や運営委員の先生たちが見守る中、宿題を始めたり、体育館に遊びに行ったりと活発に活動していました。
学校施設を活用した放課後子どもプラン・子どもプラザはこれまでに17校区で開設されてきていますが、新年度、安茂里を含め更に17校区で開設することになっています。安茂里地区内では、裾花小学校が以前から校内施設で児童センターを開設し、現在は「子どもプラザ」として運営されていますが、松ヶ丘小学校は校内に余裕施設が確保できないため、まだ見通しが立っていません。
長野市版放課後子どもプランは、親の就業状況に関わらず原則希望する児童を受け入れることを基本方針としていますが、現実的には限定せざるを得ないことが課題といえます。また、昨今の経済情勢のもと、共働き世帯が増えていくことは必至で、児童センターを拡充することを基本に据えて、子どもプラザを含めた放課後子どもプランの充実を急ぐ必要があると考えています。
2010年4月6日(火)
「一寒一温」…新年度の1週間

▲松ヶ丘小学校、新入生49人

▲安茂里小学校、新入生75人

新年度も1週間。「三寒四温」どころか「一寒一温」の日替わりの天候ぶりに、桜の蕾も開こうか閉じようかと迷っているのではと思ってしまいます。松本では開花宣言、長野での開花宣言が待ち遠しいですね。この1週間、入園式や入学式では子どもたちの初々しい姿に感激しながら、地域の宝物である子どもたちの健やかで逞しい成長を願いつつ、ともにお祝いしてきました。年を重ねるごとに感心することは、ご両親揃って入園・入学式に参加されている方々が多いことです。前にも書いたかもしれませんが、私は自分の娘たちの入園・入学式に仕事(かなりの自由業であったにもかかわらず)の都合で出席できず、妻からは「娘たちのときにも出ててくれればね」とこぼされます。

時代の移り変わりを痛感します。育児休業も制度化されている時代ですから(とはいえ、多分に年休取得でしょうが)、お父さん・お母さん揃っての参加は子どもたちには励みになりますね。
 
 2日(金)裾花幼稚園と松ヶ丘保育園の入園式
 
 3日(土)差出中区総会
  
4日(日)伊勢宮区・宮沖区総会
  
5日(月)松ヶ丘小学校・裾花中学校入学式
  6日(火)安茂里小学校入学式

微笑ましい家族の姿、子どもたちの姿とは裏腹に、政治の世界の混迷ぶりはあきれるような出来事が相次いでいます。若林正俊元参議の「身代わり投票による議員辞職」です。国会は憲法で定められた国権の最高機関であり、唯一の立法機関。その崇高な議場で、身代わり投票が行われていたというから驚くほかありません。議員辞職は当然としても「魔が差した」では済まされません。議会制民主主義の根幹を否定する行為であり、政治家としての資質が根本から問われます。身代わり投票は常態化していたのではと疑いたくもなります。学校での「代返」と比べようもないのですが、「学級崩壊」状態の国会といえなくもありません。
連立・鳩山政権の不支持率が過半数を超えたとする世論調査結果は連立のパートナーとしては頭が痛いところです。「政治とカネ」をめぐり、はっきりとした説明責任が果たされていないこと、鳩山首相のリーダーシップが不透明なことが問題です。沖縄・普天間問題もあります。しかし、「みんなの党」の9.3%支持率はショックです。社民党のわずか1%という数字はそれ以上にショックですが…。一方の自民党、重鎮たちの相次ぐ離党による「お家騒動」、
自民党は一体どうなるのかと他党のことながら心配してしまいます。区の総会でも若林参議の辞職、自民党の分裂が話題にのぼりました。ウオッチャー的な言い方になりますが、政権交代した日本の政治が、主権者とかけ離れたところで、トンドンこじんまりと萎縮してきているような、また政治家の小物化が進んできているような気がしてなりません。

2010年3月30日(火)
「想定外」の異変

▲30日の朝

▲ルノワール展が開かれている新国立美術館

▲27日、合併記念式典。SBCコーラス合唱団の皆さん

▲お色直しした犀北団地のバス停。川バスにお願いし今月中旬にペンキを塗り替えてもらいました。自治会の総会でも感謝の言葉がありましたよ。
30日は「想定外」の出来事が相次ぎました。一つは前日夜から降り始めた雪。三寒四温の季節とはいえ、今朝は一面真っ白の「想定外」の冷え込みとなりました。膨らみ始めた桜の蕾みは身を固くしてしまいますね。石油ストーブを片づけたのですが、灯油を足して復活です。身を縮めながらもタイヤ交換をしなくてよかったと思いながら出かけた次第です。ご自愛ください。
もう一つは、民主党が参院選二人目の候補者として高島陽子県議の擁立を発表したことです。民主党県連頭越しの決定に、小沢氏の剛腕ぶりというか民主党という政党の中央集権的体質が窺えます。しかし、北信から高島県議の擁立は「想定外」でした。南信からの公募組の擁立で動いていると思っていましたから…。いかなる勝算を持っているのか、比例対策なのか、小沢氏の腹はまだ明確に読めません。記者会見の前段に小沢氏は社民党県連を訪問しています。私は市民病院の保険医療公社の評議員会があり同席しませんでしたが、高島県議擁立への理解と支援を求めたとのことです。社民党はこの間、二人目の候補は連立政権としての無所属統一候補の擁立を民主党県連に働きかけ模索してきました。小沢氏にも高島氏の無所属統一候補としての擁立を求めました。小沢氏は「持ち帰り検討したい」としたそうですが、可能性のほどは極めて小さいのかもしれません。民主党県連は不満がくすぶりながらも中央決定を受け入れることになるのでしょうが、連立政権として2議席を獲得する展望をもって、無所属統一候補擁立にギリギリまで努力する必要があると考えます。全国的な候補擁立状況をみると、連立与党間の「選挙協力」に意を介さず、民主党としての単独過半数をめざす姿勢が目立ちます。連立時代、新しい政治の形を本格化させようとの新しい発想は、小沢氏に求めても無理なのかもしれません。しかし、社民の対応は悩ましいところです。
さてさて、24日には
3月議会が新年度予算案をはじめとする90の議案をすべて可決し閉会しました。第一庁舎・市民会館建て替えの調査費や権堂B-1地区再開発事業への調査補助金を盛り込んだ予算案が焦点となり、共産党などから「修正案」も提案されましたが、原案通りの可決となりました。市民の安全と市民サービスの向上を図るため両施設の建て替えを「是」としたきた私は、原案に賛成しました。とはいえ、市民会館の権堂地区での建設がペストであるとは今なお考えてはいません。6月頃までには大型店存続の協定を締結したいとのことですが、権堂再生の起爆剤となるのかということも含めて、先行きは不透明です。年度末の地域の区の総会などでは「建て替えはいいとしても何故、権堂なのか」との意見を多くもらいます。「現在地での合築」とする私の主張に賛同をいただきますから、今後の取り組みが「鍵」だと考えています。議員提案の「商店街の活性化に関する条例」は賛成多数で可決されました。3月議会の焦点・論点は4月以降になりますが、特集したいと思っています。
議会が終わってから、25日、
長女の卒業式で妻と一緒に上京してきました。卒業生への26ヶ国語でのメッセージは、個性的な卒業式で新鮮なものでした。同時通訳がありませんから、チンプンカンプンでしたが、雰囲気は伝わりました。娘は卒業はしたものの、厳しい雇用情勢下、「就職浪人」の身です。もう、かじれる「すね」は残ってないぞ!と声を大にしたいところです。上京の折に六本木にある国立新美術館で「ルノワール展」を鑑賞してきました。ルノワールの技法の光学的解明も企画され、印象派のルノワールの新たな魅力を堪能できました。帰ってきてからは、27日の長野市主催の「合併記念式典」、社民党長野総支部の定期大会、28日は犀北団地自治会の総会、犀沢公園通りを愛する会の役員総会、29日は建設企業委員会有志による退職理事者の送別会、30日は長野市民病院の保険医療公社の評議員会と、会議や行事、そして飲み会が続いています。また、犀川の堤防整備に絡んだ課題で犀川河川敷の耕作組合の皆さんから、相次いで相談を受けました。堤防の改良や境界確定の問題で、複雑な課題もあります。早速、関係部署に問い合わせしているところです。今日の夜は久々にアルコール抜きの日となりました。今年度最後の日となる31日は、長野市マレットゴルフ連絡協議会の総会、夜は安茂里支所長の送別会です。
2010年3月23日(火)…[その2]
公共交通対策特別委員会での注文
午前中に公共交通対策特別委員会が開かれ、地域公共交通をめぐる二つの法定協議会でまとめた総合連携計画、すなわち生活バス交通の再生・活性化と長野電鉄屋代線の再生・活性化について、計画の概要説明を受けました。公共交通の活性化は本会議質問で取り上げ、また、法定協での様子はその都度、簡単に報告してきていますから、私から注文をつけた点を報告します。
生活バス交通については、
国の補助の見通しが厳しい中にあっても、地域循環バスや中山間地域の輸送システム、交通空白地域での乗合タクシーの導入など、新たに実証運行する計画は、縮小・見直しを行わず、市費を投入しててでも完結させ、本格運行につなげること、路線沿線地区の新たな住民負担の導入には慎重を期すこと、また県が企画する「ノーマイカーウィーク」や「公共交通県民大会」(新年度は長野市が開催地)において、市独自の運動目標を設定し、上乗せ実施計画を立案し実行することなどを強く求めました。市側は前段については「慎重に検討したい」とし、計画通りの実施について明言を避けています。後段部分は「意見を踏まえ前向きに検討する」としています。実証運行から本格運行に移行する際の基準・目標についても、早期に住民に知らせ、実証運行が住民にとって目標ある取り組みとなることを求めました。
屋代線の活性化については、言いたいことは山ほどあるのですが、新たな運行形態への移行、運行スキームの見直しについて「11月に決定」としたことで、
スキームの見直しは、上下分離方式の導入、第三セクターの導入、鉄路の廃止、バスによる代替運行など選択肢が限られていることを改めて指摘し、見直しに当たっての試算や行政負担、沿線住民負担など、早期に情報開示し、沿線住民、議会などとともに知恵を出し合えるプロセスを踏まえることを強く求めました。屋代線では新年度7月から実証運行が始まります。
いずれにせよ、新年度の事業は5月に内示決定する国の補助金に大きく規定されます。ここが最大の注目点です。とはいえ、国では
「交通基本法」の制定に向けた動きも本格化しつつあり、住民の移動権を確立し、地域公共交通の再生・活性化に果たす国の責務が明記され、必要な財政支援が盛り込まれることが期待されます。単に自治体レベルで地域公共交通再生計画をつくりなさい程度の基本法であれば、作らないほうがまし。事業仕分けが大きな壁になりそうですが、地域公共交通活性化再生法の拡充を求めたほうがよほど効果があると思います。地方・地域の再生につながる交通基本法の制定運動もこれからが正念場です。
屋代線の活性化で、長電の社長ら幹部と沿線住民・市民が一緒に屋代線に乗って、
「社長と一緒に、乗って見直す屋代線」企画を、との意見もでました。これはぜひ実現したいものです。
2010年3月23日(火)…[その1]
地域の各種団体、住民自治協議会への発展的移行総会相次ぐ

三寒四温というか花冷えというか、不安定な天候が続きます。彼岸の3連休から、区の総会や各種団体の臨時総会が相次いで開かれています。地元安茂里では21日の日曜日には5つの区の総会にお招きいただき、駆け足であいさつをさせてもらっています。あいさつでは新年度予算、市民会館問題、住民自治協議会、安茂里の課題などについて触れています。セットになっている懇親会でもしっかりアルコールをいただいて交流・意見交換しているものですから、ホームページはなかなか更新できず、申し訳ない限りです。今日もそうです…。
23日には安茂里社会福祉協議会、人権同和教育促進協議会、青少年育成安茂里地区会議の臨時総会が一括で開かれ、取り組み課題をそれぞれ住民自治協議会の福祉部会、教育部会、健全育成部会などに移行させることを確認、団体の発展的解消・移行を決めました。団体ごとの総会で3回登板してあいさつする機会を与えてもらいました。合同懇親会もあわせれば4回登板することとなり、知己の皆さんの配慮に感謝する一方、「あいさつする方も大変です」と冗談交じりに、取り組み課題に応じてあいさつしました。でも、一抹の寂しさが漂う総会です。「もう、これで終わりだから、卒業させてもらえる」という声があちらこちらから聞こえてきます。僭越ながら「いやいや違うでしょう。自治協議会の中でしっかりと運動が位置づけられるところまで、見届ける仕事が残っていますよ」と、釘を刺しつつ、引き続きの協力をお願いしているところです。確かに、後継者や担い手がなかなか見出せず、長年にわたって役員の任についていただいた方が多い中、「そろそろ卒業を」という気持ちはよく理解できるのですが、住民自治協議会活動の本格移行の時期だからこそ、卒業をちょっと待ってもらって、引き続き役割を担ってもらうことが重要になっています。
いわゆる各種団体の市レベルの連合会が解散することから、地区組織も同じように解散・移行という流れが出来上がっているのですが、
地区の任意組織として存続させる道もありました。地区の皆さんが相談して決めたことですから、異議を唱えるつもりはありませんが、行政サイドから、運動継続のためのいろんな知恵や工夫について、ハウツーを含めて、丁寧な情報提供がもっとあってよかったのではと思ってしまいます。行政側は「情報提供はしっかりとやっています。地域で決めてもらうことが原則」というのでしょうが…。行政に対してもうひとつ。自治協議会の本格移行の時期に、支所長の異動・交代はないでしょう!ということです。安茂里地区では、支所長に加え、消防の安茂里分署長も異動します。退職するならばともかく、そうでないならば、支所・職員のサポート体制の継続・拡充を第一に人事異動を考えるべきです。都市内分権は最重要課題の一つでしょう。まぁ、でも時は既に遅し、新しい支所長に期待するしかありません。
いずれにせよ住民自治協議会の活動は、地域福祉、青少年の健やかな成長、子育て・子育ち支援、防犯・防災、人権同和教育など、ボリュームたっぷりのもとで本格化することになります。自治協議会の活動を支えるのは相互扶助の精神に支えられた人材、マンパワーです。地域住民から委嘱される役割の重要性について、前にも書きましたが、本当に大事なことだとつくづく思います。これまで生活の課題に応じ設立され活動を担ってきた各種団体の取り組みが後退しないためには、各種団体の運動を担ってこられた人材が自治協議会に引き続き参画されるとともに、新たな人材の拡大が不可欠です。
「皆さ~ん、卒業はまだ早いですよ!」と声を大にして呼びかけたいです。

2010年3月18日(木)
長野駅前のタクシープール削減問題で市長に要請

▲2116名の削減反対署名を手渡す。要請にはアルピコタクシー労組、宇都宮タクシー労組、愛自交長野タクシー労組の代表ら12人が参加。





▲長野市立図書館前の「ろとう桜」、市内で真っ先に咲く桜が開花です。17日に撮影しました。


駅前広場の拡張、ペデストリアンデッキ(歩行者用デッキ)の延長、東西地下道の拡大による地下整備などを盛り込んだ長野駅善光寺口の再整備計画で、駅前タクシープールを半減する計画が検討されていることに対し、現場のタクシー運転手の皆さんと一緒に、2,116名の署名を携えて市長に削減しないよう要請しました。署名は利用者も含め10日間余りで緊急に取り組まれたものです。計画では、駅前広場や一般車両の駐車スペースの拡張にともない、現在38台の待機が可能なタクシープールを約半減させ、駅近くの市営駐輪場を第2タクシープールとして随時補充する仕組み(ショットガン方式とされるもの)の導入が検討されています。
この計画検討に対し、駅前の交通状況を熟知する現場の運転手の皆さんは、大規模イベント開催時や悪天候の際に利用者が急増した場合、第2タクシープールから駅前への車両回送が間に合わず、待ち時間が大幅に増える可能性が高く利用者の不便をかけること、また、駅及び駅周辺のタクシー待機の秩序・ルールが壊され、違法駐車が増え、交通渋滞を引き起こしかねないことを指摘、またタクシー労働者の立場から、定着している現行の客待ちルールが崩れ、台数の削減により過当な競争を生み出し、結果として労働者間の不信感や反発を招きかねないこと、日々の売り上げを確保するために過酷な労働条件の下で働いているタクシー労働者の生活権にも関わる問題となり、現状台数を維持するよう訴えました。

市長は、「駅前は限られた地域で、バス、タクシー、一般車、そして歩行者の調和を図ることが大事。タクシープールが広すぎるとの市民の声もあり、話し合いで譲り合う必要がある」とし、現状維持は困難であるとの考えを示す一方、「計画は検討段階、皆さんからも案を示してもらい、都市整備部を窓口に検討を進め、妥協点を見つけたい」としました。今後、都市整備部を窓口に駅前タクシープールの整備の具体的なあり方について協議を続けることになりました。市民の間には一般車駐車スペースの不足を指摘する声が強いのも事実ですし、広がりを持った空間をつくり歩行者を優先させる考え方も反対するものではありません。長野市の玄関である善光寺口の魅力を高め、公共交通の結節点としての機能と利便性を強める方向で知恵を絞る必要があります。
私たちの要請は午後5時からだっのたのですが、午後2時には、タクシー会社の経営者側が同趣旨の要望申し入れを行なっています。本当は労働組合が作った署名を労使一体で取り組み、また労働組合のない会社でも取り組まれたことから、市長への要望申し入れも一緒に行えればと考えていましたが、諸般の事情でかなわず、労使双方からそれぞれ要望することになったものです。23日には長野駅善光寺口再整備計画検討委員会が開かれ、パブリックコメントで寄せられた意見等を踏まえ、対応策が検討されます。経営サイドでは対案の検討がされているようで、労使合同案にできるよう、それぞれ労働組合からも会社側に働きかけていくことを確認しました。
長野地区は規制緩和でタクシー台数が過剰で需要と供給のバランスが壊れている地区、特別監視地域に指定され、タクシー台数の削減が検討されている最中です。タクシー労働者にとっては年収が200万から250万という低賃金が固定化し、日々の売上が生活の糧となる厳しい環境にあります。切実な要望に対し、しっかりと応える取り組みをさらに進めたいと思います。
[関連記事]1月11日/「長野駅善光寺口の整備に40億円強の計画」…こちらも参照を。
話は変わりますが、今日の午後に県公共交通対策会議の幹事会を開き、新幹線延伸に伴う並行在来線問題の基本スキームをはじめとした諸問題について、県や長野市・飯綱町・信濃町の沿線自治体と意見交換会を企画すること、また
5月15日(土)に「地域公共交通の明日をつくる県民集会」を松本市・Mウィングで催すことを確認しました。交通基本法の可能性を探る講演会と県下各地の地域公共交通再生の事例報告を主な内容とします。詳細は改めて掲載します。
2010年3月17日(水)
長野市区長会の発展的解散
14日の日曜日の話となりますが、、長野市区長会の事実上の解散総会となる臨時総会が開かれ、議員として参加しました。区長をはじめ来賓を含めて約300人が参加した総会は、S46年以来40年の歴史を刻んだ区長会を3月末をもって発展的に解散することを宣言しました。市内全域で487人いる区長の約半分が委任状となっており、かなり寂しい総会との印象を持ちました。都市内分権・住民自治協議会の活動の本格化に伴い、区長の市長委嘱制度が廃止され、区長は新たに設置された行政連絡区の代表者となります。委嘱廃止をめぐっては、市長が市長選挙前に廃止の見直しに言及したことから、混乱を招きましたが、行政連絡区の設置、区長への市長メッセージの送付、区長バッジの貸与等の措置により、委嘱廃止の合意にこぎつけた経過があります。古い残滓を残しつつの、移行期におけるひとつの知恵なのでしょうが、「拙速さは否めないなぁ」と思ってしまいます。
濱中区長会長(篠ノ井)は、「(制度変更は)一定の成果である。今後も区民が安心して暮らせるために、行政連絡区の区長となる私たちの役割はますます重要になる」と述べる一方、「区長会の廃止にあたり、私に対する誹謗中傷もあった」と振り返り、複雑な心情を吐露したことが印象的でした。複雑な思いで私自身も聴きました。
市長委嘱の廃止により、区長は行政連絡区(この行政連絡区の概念はいまいちわかりにくいのですが)の代表者という性格を持ちつつも、住民の自治会代表者として住民自治協議会の屋台骨を支えることになります。市長から委嘱されることにより保持されてきた区長の権威・権限から、住民から委嘱される自治代表としての権威・権限に脱皮していくことは、なかなか簡単なことではないように思われます。しかし、官主導とはいえ、地域主権の時代のもと、住民自治の新しい形をスタートさせる意義は大きいものがあります。真の住民自治の姿は確立されているわけではありませんから、長野の地域的特性を生かしながら試行錯誤を経験しながら互いに育っていくことが重要です。各種団体の長による団体間連携の自治協議会から、住民が平らに参画できる自治協議会への転換をいかに図っていくのかが課題であると考えています。
折しも翌日の15日には安茂里区長会の解散総会が開かれ、建設企業委員会の視察が終わり次第、駆けつけました。記念撮影と懇親会には間に合いました。安茂里では従来の区長会を「区長連絡会」に継承し、住民自治協議会の総務部会を構成することにしたそうです。私は、せめて半分を超える住民の皆さんに認知され、住民参加による住民主導の自治協議会活動への転換の必要性を指摘した上で、区長さん達の労苦に深く感謝しながら、区民・住民から委嘱された自治会長としての役割を引き続き担い続けてもらいたいとエールを送りました。3月20日頃から安茂里地区では各区や各種団体の総会のシーズンを迎えます。「一人は万人のために、万人は一人のために」の地域連帯精神で、自治会活動をたくましく前進させること、自治協議会が住民参加・住民自治の新しい仕組みとして定着・発展していくことを願いながら参加させてもらいたいと考えています。
2010年3月16日(火)
屋代線活性化策を検討する長野電鉄活性化協議会と市民会館問題を審議する総務委員会
昨日15日は建設企業委員会で管内視察を実施、合併した信州新町や中条地区の市営住宅の現状や戸別浄化槽設置の取り組み、新町地区における犀川の治水対策を調査してきました。昼食は信州新町のさぎり荘でサフォークを食しました。やわらかくて美味しかったです。さて、今日は午前中、長野電鉄活性化協議会を傍聴。午後は第一庁舎・市民会館問題を審議する総務委員会を傍聴しました。
総務委員会では、総務部所管となる第一庁舎・市民会館建設地の地盤調査などの予算2900万円の可否と「第一庁舎及び市民会館を壊さずに使い続けることを求める請願」の可否が焦点です。委員会は、両施設の耐震改修を求める請願審議で、請願人の意見聴取を行い、その上で、耐震改修の是非、合併特例債活用のの確実性、文化芸術の拠点となる施設の必要性、市民合意の課題などを論点とした議論が行われました。今日は総務部所管分の質疑・討論が予定時間内に終了せず、
18日午後に採択を持ち越しました。今日の審議で市側は、新しい市民会館の利用者数を現在の10万人から28万4千人と見込み約1億円の波及効果があるとしました。建設費や建設工事を含めると約100億円の経済効果、さらに700人の雇用増の効果があるとしました。利用者数には新たに設ける練習室の稼働率や市民交流スペースへの来訪者などを積算したとしますが、経済波及効果を含め、俄かには信じがたい数字です。さらに検証する必要があります。
今日の
総務委員会の画期は、請願人である「長野まちづくりを考える市民の会」の池田純氏を参考人に招き、意見陳述、質疑などで30分間くらいの意見交換ができたことです。議会基本条例の定めに基づいて実現したものですが、請願者を参考人として意見を聴く場合は委員会での採択が必要であり、すべての請願者の意見を聴く仕組みとはなっていません。市民の請願権を尊重し、請願の内容をしっかり吟味する立場から、条例案の策定段階で、「請願の審議にあたっては、請願者の希望に基づき、委員会は請願者の意見を聴くものとする」ような定めにしようと主張した一人ですが、全体の理解と合意が得られず、「委員会は、請願の審査に当たって必要があると認めるときは、その提出者の意見を聴く機会を設けるものとする」とした規定にとどまっています。請願者の意見陳述のハードルをさげていく改革がさらに必要です。
第6回長野電鉄活性化協議会は、屋代線の活性化に向けた総合連携計画を決定しました。H20年度に年間47万人にまで落ち込んでいる屋代線の利用者数を3年後のH24年度には60万人(27%増)に回復することを目標に、サービス向上による利用促進策として27の事業を位置づけています。今年7月から増便実証運行や昼間時のサイクルトレインなどが始まります。一方、しなの鉄道との接続改善や直通運転、バスとの接続改善、年間通学定期の販売、駅トイレの改修、車両のシンボル化など9事業はH23年度以降の課題に先送りされています。
「新たな運行形態への移行の検討」については、実証実験を踏まえ、費用や社会便益の調査や市民アンケートを実施し、取り組みの評価を行い、11月下旬には結論を出すスケジュールが示されたことが注目点です。また、6月には千曲市で、7月には須坂市、11月に長野市でシンポジウムを開催する計画も明らかに。3年間の全体事業費として、暫定的なものですが5870万円、H22年度は約5360万円であることも示されました。
1月27日から2月19日にかけて実施されたパブリックコメントには32人から181件の意見が寄せられました。意見や提案に対する協議会の考え方として、?既に計画案に盛り込まれているため計画案を修正しないもの33件、?意見等により計画案を修正・追加するもの6件、?計画案は修正せず、今後の取り組みにおいて検討または参考とするもの99件、?実施は困難であり計画案に反映しないもの27件、その他16件に分類され、了承されました。

意見では、ディーゼル化やデュアルモードビークル(DMV)の導入、遮断機のない踏切の廃止、速度アップなど「システム置換、車両・鉄道設備に関する意見」が23件と最も多く、しなの鉄道への直通運転、接続改善などを求める「運行に関する意見」が19件、上下分離方式の採用や社会的便益の分析、実験の実効性を懸念する声など「公的支援等今後の方針・判断・取り組み姿勢に関する意見」14件、動物駅長、一駅一スィーツの製造販売、キャラクター作りなど「新たなアイデア等」12件、「運行頻度の増加、最終便の繰り下げに関する意見」10件などです。他には市街地に向かう新路線の建設(実施困難とされているが)や運賃値下げ、お出かけパスポートの電車への適用などを求める意見も出されました。また、赤字を税金で補填してまで存続する必要はない、他の交通手段への転換も考えるべきとする、存続に反対的な意見が13件あったことは留意すべきことです。

計画案が修正・追加された主な点は、バスによる増便実験について「電車車両の不足が起因してバスによる運行頻度の増加を行わなければならない旨」を追加すること、松代駅と綿内駅に設置するパーク・アンド・ライド駐車場は無料とすること、H23年度以降の計画事業は、H22年度の実証実験の評価・分析の上で、屋代線の新たな運営形態の方向性を決定することにあわせて見直すことにしていることから実施有無や詳細が決まっていない施策は盛り込まないこととすることなどとなっています。
長野地区公共交通対策会議で提出した意見は、ほとんどが「今後の取り組みにおいて検討または参考とするもの」にされてしまいました。バス代替運行実験が廃線を意図するものではないことを注釈した点は評価するものの、市民からの多くの意見が「修正せず参考にする意見」にまとめられていることが気がかりではあります。どのように参考にするのか、どのように検討するのかの道筋を質していく必要があります。

協議会では、利用者数60万人目標は3年間で達成できるのか、1年毎の目標設定が必要ではないか、須坂・千曲・長野の沿線3市毎の課題が浮き彫りになるような調査・分析が必要だとする意見が出されました。屋代線活性化の総合連携計画が前途多難な船出であることは間違いないのですが、存続は沿線の「乗って残す」熱意あるサポート運動と全市的な市民理解にかかっています。とにもかくにも、これからです!あきらめることなくチャレンジ精神で臨みたいと思います。

2010年3月13日(土)
3月議会・建設企業委員会での三つの論点
3月議会は本会議での代表・一般質問を終え、議案審議を付託された委員会が開かれています。私が副委員長を務める建設企業委員会は11日・12日に開かれ、建設部・都市整備部・駅東口周辺整備局・上下水道局関係の予算案・条例改定案を審議、付託案件を賛成多数で可決しました。中心市街地の活性化や中央通り歩行者優先化事業、駅善光寺口の再整備計画、都市計画道路の見直し、生活道路の改善など課題はたくさんありますが、今日は3つのポイントを報告します。
権堂B-1地区再開発事業の国庫補助金9600万円を可決

 都市整備部所管でポイントとなったのが、市民会館建設を柱とする再開発事業の予定地区である権堂B-1地区の活性化の展望です。直接的な議論は権堂B-1地区再開発事業への国庫補助金で、再開発予定地の東側地区(大通り東・現在の長電本社ビルがある地域)の測量や資金計画づくりに対応する9600万円の歳入・歳出予算。市民会館建設で本当に権堂に賑わいを取り戻せるのかということです。現在、イトーヨーカドー利用者は1日あたり5千人、年間で150万人とされ、市民会館建設で20%増加、年間180万人となるとの見込みが示されましたが、説得力は残念ながら希薄です。確かに新市民会館の利用者分は増えることになるし、また新しい商業施設の利用者も増えるでしょう。でも問題は、その人たちが権堂を回遊し賑わいに寄与することになるかどうかです。東側に新たにつくられる駐車場利用を考えると、人の流れは駐車場の往復に向かい、西側の権堂に足を運ぶ流れは想定しにくいと考えられます。大通り東側の道路の渋滞問題も発生することになります。交通結節点か否かが賑わいの大きな要素となると考えると、権堂地区のにぎわい再生は前途多難な課題です。市側は、権堂地区で予定するあと二つの再開発によって、人の流れがつくれるとするものですが、確証はありません。この予算案について、市民会館建設地は「権堂」ではなく「現在地」とすることを主張している私としては、悩むところだったのですが、権堂地区の再開発事業については、事業の内容には異論があるものの再開発そのものは否定する立場にはないことから、再開発に向けた準備組合結成段階で国から補助される資金の対応については「可」とし賛成しました。第一庁舎、市民会館に関わる地盤調査などの予算案は総務部所管で総務委員会で審議されます。

水道料金7.71%値上げを可決
 15年間据え置かれてきた水道料金は、当初の9.73%の値上げ案を下方修正し7.71%の値上げ案として提案されています。委員会として「9.73%の値上げは市民への負担が過大であり、経営審議会で検討された第3案=7.71%に抑えるべき」と上下水道局に申し入れてきた結果と受け止め、議案を原案通り可決しました。賛成多数ではありましたが…。水道予算では企業の地下水利用などによる節水で、
約3.6億円の減収となる見通しが示されました。地下水利用を進めている富士通一社だけで、これまでの3.5億円の水道料金収入が2.2億円に減少するという厳しい見通しです。一社だけで1.3億円の減収は生活感覚からすると現実感がもてない数字です。折しも13日夜、NHKの「特報首都圏」で「地下水ビジネス」の問題が報道されました。経営の厳しさから企業等が自治体の水利用から地下水利用に乗り出し、自治体の水道事業の存続を危うくさせているとの内容です。地下水を浄化する膜ろ過の技術が進み、この膜ろ過のシステムを開発、企業にリースする「地下水利用ビジネス」が広がっているとのこと、15%の自治体で1億円以上の減収となっているとのことでした。さらに、地下水利用では地盤沈下の問題もあり、規制に乗り出している自治体もあるとのことです。地下水は貴重な自然資源であり公益性の高い資源です。地下水のビジネス利用には、何らかの社会的な規制が求められる時代となっていると考えます。水道会計は公営企業会計として独立採算制で維持されることから、赤字は利用料金に転嫁される仕組みとなってしまいますが、この転嫁には限界があります。ましてや、大口・企業の水道使用の減少分をあまねく市民で負担していく構図に将来性があるとは到底考えられません。一般会計からの繰り出しにより、水道会計を健全化していく以外に道はないと思います。H24年度には下水道料金の見直しも俎上に上ります。早期に将来的な対策を講じる必要があります。

浅川ダム建設負担金5億6千万円の返還で、市に有利となる返済を要望
 浅川ダム建設に対する市の建設負担金(工事費400億円の2.8%=11.2億円のうちH12年まで支払った5.6億円)は、25年前のダム建設基本協定時の多目的ダムから、田中知事の「脱ダム宣言」を経て、H19年8月に「穴あきダム」・治水専用ダムとして認可されるに至り、目的が変更となったため、長野市は県に対し返還を求めてきています。市は「利子付早期返還」を県に対し求めてきたものの、県側が1月に示した「無利子・10年間返済」の方針を「やむを得ない」とし事実上受け入れていたことが判明し、本会議に続いて委員会でも議論となりました。市側の対応は、特定多目的ダム法によれば「利子付返還」の法的根拠がないこと、長野市は県との共同事業者であり、共同事業者間で利子付返済は前例がないことなどから、また元金分の早期返済を確実にする立場から「やむを得ないと判断した」とするもので、今後、県との対応においては「国の新たな動向等を反映できる協定締結に努力したい」としました。問題は「県は当然にして利子を付して返還すべき」との常識的な議員の理解に加え、行政側の「利子付返還でなお協議中である」と利子付返還があたかも実現できるかのような印象を与える答弁に終始したことにあります。民法上の法定金利5%で試算すると「利子だけで4億円」という数字が行政側から示されたことも期待を煽ったと思われます。県に対し意見書を決議すべきとの意見もありましたが、私は、市側の議会軽視につながりかねない対応に真摯な反省を求めつつ、今後の県との協議において国の新たな動向等の反映など、市側に有利となる協定締結に努力するよう求め、委員長報告に盛り込むようまとめました。

2010年3月8日(月)
3月議会・本会議質問、折り返し点


▲安茂里小市の六地蔵
4日から10日までの日程で始まっている3月議会の代表質問・個人一般質問は今日が折り返し点。新年度予算案の重点施策、市役所第一庁舎・市民会館の建て替え問題、第2期都市内分権推進計画・住民自治協議会の活動本格化における課題、公共交通の活性化、子育ち・子育て支援、水道料金の値上げ、市民病院の経営健全化などが論点となっています。11日から18日にかけては、議案を付託された委員会での審議となります。
特に
市民会館問題は私も含め多くの議員が取り上げていますが、論点を絞って議論を深めていくというよりも、やや散漫なやり取りになっているような気がします。今議会の最終日には、合併対策特別委員会を廃止し「第一庁舎・市民会館建設特別委員会」を設置することになっています。特別委員会の設置に意義はありませんが、行政側の計画とはいえ、基本構想が確定している段階で、何を検証していくのか、議会側の意見がどのように反映されていくのか、私自身よく見えていません。市民会館などの基本構想について、議員として会派としてのスタンスを明確にしないまま、「区長さん達の意見をもっと聞くべき」と主張する会派があります。「建て替えではなく耐震改修で」との主張のほうがまだわかりやすいです。市民合意が不十分という指摘であれば、それはそれで理解できるのですが、基本構想ヘの賛否を明らかにせず、「もっと議論を」との主張は、市民に対して、また行政側に対しても責任ある議員の対応といえるのか、…です。行政が決めた基本構想にどんな課題や問題点があるのか、論点整理をし、特別委員会の審議でより議論を深めていくような議会側の努力が必要だと思います。いずれにせよ、自分の立ち位置をはっきりさせて議論したいものです。
5日に
18分間の個人質問をしました。テーマや質問内容は本編に掲載しました。やっぱり時間が足らず、質問席でバッサリ質問を削ることに。再質問でもっと突っ込みたい問題もたくさんありましたが、見送らざるをえませんでした。もっと研究(というより質問の精査)が必要です。質問のやり取り、答弁を含めたまとめは近々にアップします。
ほんとは週末にまとめる予定だったのですが、社民党関係の会合や地域行事があって、ホームページの更新にまで至りませんでした。実際のところは、アルコールをいただくことになったためと正直に言ったほうがいいですね。言い訳ではありませんが、昨日は午後から
地元小市・上町の地蔵祭りに招かれ参加しました。毎年お招きいただいている地域行事の一つですが、あいにくの雪、寒空のもとでの催しとなりました。それでも40人位の地域の皆さんが集い、子どもの夜泣きや地域の安泰にご利益があるとされる小市6地蔵に感謝を込めてお参りしました。お参りの後は恒例となっている、地蔵の守り役である徳永電機社長宅で懇親会、塚田佐・前市長も参加され、にぎやかに交流できました。皆が口にされるのはやはり市民会館問題です。「現在地で第一庁舎と一緒に建設」という私の提案には、結構賛同いただけるのですが、議会内では少数派です。前述しましたが、「耐震改修で」との意見に対し、建て替えの優位性を共通認識とできるような議論、そして基本構想が抱える問題点と今後の課題を整理し、改めて市民に投げかけていけるような議会議論をつくりたいものだと考えます。私が所属する建設企業委員会では、中心市街地活性化、再開発事業計画、まちづくりの観点から、市民会館問題について議論したいと考えています。
2010年3月3日(水)
「屋代線の未来をつくる会」が発足





「乗って残そう屋代線」を合言葉に「屋代線を残そう!市民の集い」が若穂支所で開かれ、参加してきました。若穂地区と松代地区の住民自治協議会の共催で催されたもので、沿線を中心に約250人の市民が集い、存続に向けた熱気を結集し、和歌山電轍貴志川線の存続運動にならって(だと思いますが)、若穂地区版の「屋代線の未来をつくる会」がスタートしました。前途多難とはいえ、これからの運動展開に期待と希望がつながります。
須坂市のオリオン機械㈱・太田哲郎社長の『河東線物語』の唱に始まった集いは、国交省北陸信越運輸局の古田栄蔵・鉄道計画課長が「地域鉄道の現状と活性化・再生の事例」と題して講演し、沿線住民の乗って残す取り組みが存続のカギと訴えました。
 『信州民鉄盛り上げ隊新聞』で民鉄協「新聞コンクール」の優秀作品賞に輝いた信大付属小6年生の厚木那奈美さんが、鉄道マニアのお兄さんと一緒に存続へのアイデアを発表。スタンプラリーやキッズトレイン、イケメン武将隊、ダイエット列車、松代駅に鉄道公園をなど、柔らかい発想での存続アイデアに会場は盛り上がりました。
沿線地区からの報告では、千曲市の屋代区長会会長が「存続に向け、新年度早々に千曲市でもシンポジウムを開催したい」と抱負を述べ、須坂市の井上区長は「地域の関心はまだまだだが、小学生のアイデアに負けず頑張りたい」と決意を述べました。松代住民自治協議会の芳川副会長は「協議会のもとに屋代線活性化対策委員会を設置、公募市民や学生を交えワーキンググループに取り組みたい。松代イヤーの今年、屋代線を活用した取り組みに広げたい」と報告しました。最後に若穂住民自治協議会の「チーム屋代線」からは「今日の集いの参加者の総意のもとに若穂地区から『屋代線の未来をつくる会』を発足させる。『つくる会』の運動を沿線に広げよう」と力強く決意を披露しました。また、千葉大学の夏目教授の「鉄道のもつ意義」を訴える、愛情あふれるメッセージも紹介されました。会場ロビーでは「懐かしの河東線写真展」も企画され、参加して皆さんが屋代線の歴史に見いっていました。
まずは沿線住民が立ち上がること、このことが沿線3市の住民を巻き込んで力強くスタートしました。『つくる会』の今後の活動が存続のカギを握ります。5日の議会質問で「屋代線を鉄路として残すために」を一つのテーマに取り上げる予定です。時間的にはかなり厳しくなりそうですが…。鉄道ネットワークを存続し、沿線の暮らしと文化を守り育むために、沿線住民と連帯して取り組みたいと思います。
[お名前等に間違いがあり訂正しました。ご指摘ありがとうございました。3/4]
2010年3月2日(火)
3月4日から代表質問…5日に個人質問を行います
もう3月です。日に日に温かくなり春到来を感じますね。とはいえ「三寒四温」の季節、ご自愛ください。バンクーバー五輪が閉会しました。日本選手は、メダルの数はさておき、プレッシャーの中、よく頑張ったと思いますね。女子フィギュアでの浅田真央の「銀」、スピードスケート女子団体追い抜きは100分の2秒差で「銀」、すごい世界です。五輪の華やかな舞台の一方で、沖縄での地震、そしてチリの大地震災害、そして日本沿岸への津波被害と心痛むニュースが週末から飛び込んできました。犠牲者の皆さんに心から哀悼の意を表します。こういう時にこそ、日本は国際協力支援力をいち早く発揮すべきです。
さて、2月26日から始まっている3月市議会は、4日から会派の代表質問、5日午後から個人質問となります。今回は5日午後1時から個人質問を一問一答方式で行います。持ち時間は18分間(質問時間分で、答弁時間は別)。昨日、発言通告しました。テーマは次の6項目です。
 ?「家計を直接支援」の市長公約の実現度は
 ?利用者負担の見直し、健康・教育分野における値上げ検討の凍結を
 ?地域公共交通の再生について
   ア)効果のある「ながのバス交通プラン」とするために
   イ)「屋代線」を鉄路として残すために
 ?長野市民会館は、権堂B地区で禍根を残さないのか
 ?公共施設の見直し、維持改修に向けた全体計画を
 ?情報公開とまちづくり意見等公募制度の改革について
原稿をつくってみると、とても18分では質問しきれない内容となってしまっています。再質問することを考えると、何かをバッサリ削らないと無理のようです。代表質問でのやり取りを聴いたうえで精査することになります。まだまだ悪戦苦闘が続きそうです。
2010年2月27日(土)
和やかに市政報告の集い



ホテル信濃路で市政報告の集いを開きました。地元安茂里の区長会の皆さんをはじめ、総合後援会・労組後援会の代表ら74人の皆さんにご参加いただき、心温まる力強い激励をいただきました。ありがとうございました。宮﨑一・総合後援会会長が、「長野市政全体のことを考え、市長とケンカできる議員の一人、胸を張れる後継者として頑張っている。これも安茂里の皆さんや労組後援会の応援のおかげ。もっと大きく育ててもらいたい」とあいさつ。来賓の皆さんからは「理論家だけど気さく、地域の仕事や活動にもこまめに足を運び、地域の声にしっかり応えてくれている。愚直な布目さんの活躍を一緒に支えたい。前回の支持を上回る取り組みを」と、来年秋の3期目の選挙を見据えての過分な激励を頂戴しました。
 激励の言葉は髙野和賴・安茂里区長会副会長、竹内久幸・県議、青柳正博・川中島バス社長、平山芳夫・労組後援会会長から。また第2部の懇親会では岡村一好・前安茂里区長会会長、成澤栄一・総合後援会顧問からも激励をいただきました。
市政報告では、家計を直接支援する施策の実現、健康福祉や教育の分野での利用者負担の見直しの凍結、水道料金値上げの下方修正の取り組み、そして市民会館建て替え問題では、市民ネットでまとめた「現在地での建て替え」方針について報告しました。住民自治協議会の本格化にあたっての都市内分権の課題や地域公共交通の再生にも触れたかったのですが、20分位の限られた時間となり割愛しました。第一庁舎・市民会館問題では「第一庁舎の建て替えは分かる。でも市民会館はどうして権堂なのか」と権堂地区再生の効果への疑問の声を、結構もらいました。「そもそも耐震改修でいいのでは」との声もあります。
和気あいあいの中、皆さんからたくさんの元気をもらいました。安茂里のAさんからは「自分を曲げるな。大きい力に流されるな。今のままの布目で行け」と温かい叱咤も。楽しくおいしいお酒でリフレッシュできました。3月議会に活かしていきたいものです。重ねて参加いただいた皆さんにお礼申し上げます。
2010年2月26日(金)
3月議会が始まりました
3月議会初日、市長の施政方針演説に始まり、H22年度一般会計予算案をはじめとする予算関係31件、条例の改定案24件など計65件の議案が提案されました。各部長の議案説明を含め5時間に及ぶ提案は、さすがに聴いている方も疲れます。施政方針演説で市長は、焦点の市民会館建設問題で「権堂地区の再生は、中心市街地活性化に欠かせない要素」と強調し、第一庁舎と合わせた2施設の建て替えを柱とする基本構想を改めて表明しました。一方で新しい市民の意見として「権堂地区に対する交通渋滞の発生や権堂地区再生の効果に対する懸念の他、権堂地区活性化への期待の声」があったとしました。再生の効果への懸念に対する答えは不明なままです。権堂地区の再生が中心市街地の活性化に不可欠であるとの認識と、市民会館建設による再生の効果は別の問題です。
存続が懸念されているイトーヨーカドーについては、存続が再開発計画の実現を大前提にしていることをあげ、「(23日に)設立された再開発準備組合とともに、営業存続をお願いし、再開発事業の実現に向けて具体的な交渉を進める」としました。大型店存続に特化された再開発であることを認める発言となっています。 なんか、「それいけどんどん」って感じです。基本構想は確定したものの、改めて
現在地での建設の優位性を指摘していく必要性を感じます。
本会議終了後、
商店街の活性化に関する条例の全議員説明会を開きました。商店会連合会などが議長陳情したことを受け、議会内に「商店街活性化条例検討委員会」をつくり、検討してきたものです。私も検討委員に加わり審議してきました。条例の制定によって直ちに商店街の活性化が図られるものとは考えていませんが、シャッター通りと化すような商店街、或いは商店の疲弊を目にする中で、生活圏域の中に商店が脈々と営業を続けられ、地域コミュニティの一つの核となることを期待し、条例制定に前向きに取り組んできました。この日の説明会では、共産党の議員から、「商店会への加入に努める条項を削除すべき」「議会内の議論が不足」「市民の声をもっと聞くべき」との異論が出されました。前段の問題については、商店会への加入促進の取り組みは活性化に向けた一つの取り組みであることへの理解を求め、また強制に及ぶことがあるのではとの懸念に対し、条例制定を一つのきっかけにしつつ、商店街の活性化につながる取り組みが、強制に及ばないように進めるれることをチェックしていく責任が議会の側にもあるとの考え方を示しました。その意味で、議会内に商店街の活性化の取り組みをフォローアップしていく取り組みが欠かせないと考えます。後段の議論不足との指摘は「ためにする議論」と言わなければなりません。議会として市のパブリックコメントに準じて、市民の意見を聴き修正を含めた対応を図ってきたこと、3ヶ月間とはいえ9回に及ぶ検討委員会で集中審議してきたことをしっかり受け止めてもらいたいと思います。新年度に合わせ、条例制定を契機とした商店街の活性化が遅々たる歩みとはいえ前進することを期待します。条例案は議員提案で今議会に提出しました。提案者の一人です。
3月5日に一般質問をすることになっています。この週末にまとめなければなりません。うーん、頭が痛い…。
2010年2月25日(木)
ながのバス交通プラン、総事業費は13億6800万円(見込額)に
25日、第7回長野市公共交通活性化・再生協議会が開かれ、12月から1月にかけて募集した市民意見等の結果と対応案を確認し、「長野市地域公共交通総合連携計画」ならびにH22年度から3年間の「地域公共交通活性化・再生総合事業計画」を決定しました。
市民からの意見、いわゆるパブリックコメントでは、
32名から131件にわたる意見が提出されました。「中心市街地循環バスの充実」「生活拠点での地域循環バスの導入」「市街地バス路線の再編」「ICカードの導入」「バスの増便や終発の繰り下げ」「PTPSの導入」などに意見が目立つようです。「中央通りはマイカーの乗り入れ規制を」「ぐるりん号の路線を拡大」「ぐるりん号のスロープの傾斜をもっと緩く」「ICカードはSuicaと連携し、長電やしなの鉄道でも利用を。地域商店街や公共施設の利用に割引が効くような包括的なカードに」「電車にも精神障害者割引の適用を」「バス停に料金表の掲示を」などなど「なるほど」と頷ける意見が結構あります。バスロケーションシステムは賛否が分かれ、「費用面からも検討する」とされるなど、原案から修正して取り入れられたものが5件あります。約半分の63件の意見については、「計画案は修正しないものの今後の取り組みの中で検討・参考とする」ものとされました。
新年度から事業化していくのですが、問題は財政です。長野バス交通プランの総事業費は
3年間で13億6900万円を見込んでいます。内50%の6億8450万円は国からの補助金、残り50%分は長野市やバス事業者が負担する仕組みです。初年度は1億8900万円、H23年度で3億7600万円、最終年度で8億320万円を投入する事業計画です。この国の補助金の見通しが厳しいことが最大の課題です。今日の法定協議会の大きな論点ともなりました。国の新年度予算では全国で40億円しか盛り込まれておらず、しかもH23年度以降の国の取り組みが担保されていないからです。H21年度の国の支援は補正予算がつき計69億円でした。現在、全国400地域で地域公共交通活性化に向けた法定協議会が立ち上がっていますから、単純計算では1地域1000万円にしかなりません。国交省はかなり厳しい査定をすると伝えてきています。
国の補助交付額の確定は5月頃になるそうで、事業計画の見直しを迫られることにもなりそうです。しかも長野市内には屋代線再生の問題もあります。不足する分は市費で補い、事業計画の骨格を進展させることを考える必要があると思います。市民の理解と合意が大前提となりますが…。明日から始まる3月議会の焦点・論点の大きな一つにしたいと考えています。
2010年2月22日(月)
案内:2月27日に市政報告会を開きます
1週間ぶりの更新となってしまいました。先週は、16日・17日と2月26日から始まる3月市議会定例会の議案の事前説明があり、総額で1464億7千万円に上る新年度予算案の概要をはじめ、条例議案等が明らかになりました。懸案の水道料金の値上げは原案であった9.73%から7.71%に下方修正して提案されることになりました。また焦点の市民会館問題では、第一庁舎・市民会館ともに建て替えとし、市民会館は権堂B地区に建設するという基本構想を行政で決定し発表されました。市民ネットや他の会派から提出された意見がどのように反映されているのか、検証が必要です。さらに長野広域連合議会(18日)が開かれ、これまた焦点の一つである、広域で建設するごみ焼却施設等(長野市と千曲市に焼却施設、須坂市に最終処分場を新たに建設)の計画について、「計画検討委員会」を設置し、広域のごみ処理基本計画の見直しを図る方向性が示されました。現在、広域連合議会の議員も務めています。それぞれ詳しい報告は今週中に掲載したいと思います。
長野電鉄
屋代線の活性化計画である「総合連携計画・素案」のパブリックコメントに対し、締め切りギリギリとなりましたが、長野地区公共交通対策会議として意見書を提出しました。内容は後刻、掲載予定です。
さて、議会が始まる中ではありますが、
27日に市政報告会を計画しています。私の総合後援会の総会と合わせ、遅い新年会(かなり遅いですが)として呼びかけているものです。返信へのコメントでは、やっぱり市民会館問題が多いですね。説明不足との意見が目立ちます。議員である私自身を含め反省課題としなければならないでしょう。ともあれ、ホームページからの出席連絡も可ですので、「ご意見箱」からメールをください。お待ちしています。
 
●日時 2月27日(土)午後3時~
 ●場所 ホテル信濃路
 ●会費 4000円

バンクーバー五輪での日本選手の活躍が光ります。フィギュア男子の活躍ぶりは言うまでもありませんが、スノーボードの国母選手が8位入賞で
「自分のスタイルを通せた」と語っていたのが印象的でした。国母選手には「あんまり目くじら立てることはないのでは」と思っていました。異論があるとは思いますが…。とにかく日本選手だけでなく、見ごたえのある五輪になっています。
2010年2月15日(月)
3月3日に、若穂で「屋代線を残そう!市民の集い」が開かれます
今日は、うれしい便りと残念な便りを一つずつ。うれしい便りは、3月3日に若穂で「屋代線を残そう!市民の集い」が開かれることです。沿線の皆さんの取り組みに心からエールを送るものです。集いは若穂地区住民自治協議会が松代地区住民自治協議会とともに催すもので、長野電鉄活性化協議会や長野市、須坂市、千曲市の沿線自治体が後援します。内容は、「地域鉄道の現状と活性化・再生の事例」と題して北陸信越運輸局の古田栄蔵・鉄道部計画課長の講演、そして沿線各地区からの報告、さらに「小学生新聞コンクール」で、屋代線をテーマに優秀作品に輝いた信大付属小の厚木那奈美さんも参加するそうです。企画写真展「懐かしの河東線…」も準備しているそうです。若穂住民自治協議会では地域振興部の中に『チーム屋代線』と命名されたプロジェクトチームが発足しています。河東地域の大動脈である「屋代線」、この鉄路の存続を願うみんなの気持ちを集めようと企画される集い、私も知人らに呼びかけて参加したいと思っています。楽しみです。
  
◆屋代線を残そう!市民の集い
  ◆と き 3月3日(水)午後6時~
  ◆ところ 長野市若穂支所

  ◆詳細は、若穂住民自治協議会[地域振興部会]のブログのページへ
残念な便りというのは、14日に若穂地区で開かれた「住民説明会」のニュースです。長電と法定協議会とで主催したもので、長野電鉄としては、昨年1月の「長電として単独で運行は困難」と表明して以降、沿線住民に直接説明するのは初めてのこと。信濃毎日新聞によれば、住民側からは「アイデアやパワーを出すので存続してほしい」と存続維持を求める意見が相次いだものの、長電側は「新たな試みも重要だが、存続のためには乗ってもらうしかない」と一層の利用を求めたようです。しかしながら、参加者の声を聴くと、どうも「赤字で運行継続は困難、バスによる代替輸送が現実的」であることを強調するばかりと映っているようです。利用促進のために鉄道事業者である長電が、沿線住民に対し具体的に何をしてきたのかということも問われているのではないでしょうか。高校や病院に電車利用を訴えたり、住民に対し「利用してください」キャンペーンなど、できることはあったのではないでしょうか。何もしないで「住民が乗らないからもう無理」というのは、「ちょっと違うでしょう」と言いたくなります。
長野電鉄屋代線の活性化協議会がまとめた「総合連携計画・素案」が
パブリックコメント中です。19日が締め切り。前途多難であることは間違いないのですが、屋代線の活性化策が存続にに向けて着実に前進できるよう、意見書を提出したいと考えています。
モーグル、
上村愛子選手は残念でした。「なんで一段ずつなんだろう」との言葉は心にしみますね。昨日は午後に犀川神社・杜煙火保存会の総会がありましたが、上村選手の話で持ちきりでした。今日のノルディック複合もあと一歩でした。でも選手たちの、ある意味、すがすがしさには心を洗われます。ガンバレ!ニッポンです。
2010年2月13日(土)
出初式・平和の日の集い・灯明祭り、そしてバンクーバー五輪
 
信州新町、中条村と合併した新しい長野市の一体感を強める消防出初式が盛大、厳粛に行われました。新町、中条の消防団の皆さんの法被が長野マークの新品だったことが印象的でした。防火防災活動の最前線にある消防団、消防局、自主防災会の皆さんのご苦労に心から感謝です。一層の奮起を願います。
夕方にはトイーゴ広場で長野市「平和の日の集い」。オリンピック記念で始まった「平和の日の集い」はスポーツ性が前面に出ていたのですが、今年は平和を願う企画が柱の一つに打ち出されました。広島平和祈念資料館から「サダコと折り鶴」のパネル展や、平和への願いを込めた折り鶴づくりが行われました。妻と一緒に私も核兵器の廃絶と武力によらない平和への願いを込めて鶴を折ってきました。長野駅前広場や地域の公的施設と連動して、多軸的・多面的なイベント企画に膨らんでいくことを期待したいと思います。
灯明祭りにも足をのばしました。善光寺は結構な賑わいで、商店街も頑張ってお店を開けていました。冬のイベントの今後に期待大です。
いよいよバンクーバー五輪が開幕です。まずはモーグル、ガンバレ!上村愛子選手です。
2010年2月12日(金)
第一庁舎・市民会館問題で市長と意見交換…見過ごせない市長の発言
今日は、懸案の第一庁舎・市民会館の建て替え問題で市長との意見交換がありました。市民ネットが提出した「基本構想案に対する見解」に基づき行われたものです。市民ネットの見解や市長との意見交換の内容については、「平行線に終わる」と本編に掲載しましので、詳細はそちらをご覧ください。この意見交換において、両施設の基本構想案の本筋ではないところ(?)で、「見過ごせないぞ」と思った点を列記します。一つは「まちの構造を変える必要がある」「中心市街地の改造の時期」とした点。一般論として「構造を変える」ことは否定しません。歩いて暮らせるまち・公共交通を優先させるまち・エコでスローなライフスタイルを支えるまちの構造へ転換させていくことが大事だと考えるからです。市長の意味合いがどうもスクラップ・アンド・ビルドに重点が置かれているようで、今後、真意をただす必要があります。もう一つは、「現在、情報公開の対象となっている庁内の政策会議の内容を対象からはずす方向で検討している」としたことです。もっとも公開対象となっていてもマスキングだらけの「黒塗り公開」では意味がないのですが、政策決定のプロセスの透明性を確保するという観点からは、部長会議や政策会議は公開対象とすべきです。情報公開を後退させないことが大切です。これも実際の検討状況を検証しなければなりません。
因みに、第一庁舎・市民会館建て替え問題に関連し、
市議会に関係する記録の情報公開で「会派総会における質疑等の内容を記した文書」「各会派への個別説明の際の質疑等の内容を記した文書」を公開することについて、会派ごとに意見集約が行われました。文書は正確な議事録ではなく、行政側の対応として残した議事要旨の記録です。公開してよいか、非公開の場合はその箇所と理由を意見として提出するというものです。市民ネットとしては、議事要旨にいまいち正確さに欠ける面があるものの「全面公開でよし」とする意見を提出しました。
都市内分権審議会が開かれ、来年度から本格実施となる住民自治協議会の活動にあたり、区長委嘱制度の廃止に伴う対応となる、行政連絡区の代表者(=区長)への市長メッセージの送付や行政連絡区に関する規則について協議されました。私は引き続き審議委員を務めています。既に区長会や住民自治協議会連絡会で合意されているものですが、「行政連絡区に関する規則」は趣旨としても大変わかりにくいなぁというのが感想です。市長委嘱だった区長職が、自治会長という本来の姿に戻る中で、自治会長として行政との関係を整理するものなのですが、住民自治協議会という自治組織の中における区長の位置と、区単位の中で行政と連携する面が不可欠となる住民代表としての位置が、複雑にからんでいるためと思われます。過渡期の対応として是としつつも、今後、もっと議論を深める必要があるなぁと感じています。
2010年2月11日(木)
沖縄のおじい、おばあの2125日の座り込み

▲事務局長として活動報告・活動方針提案を行う

▲記念講演する照屋寛徳衆議院議員

▲みぞれ交じりの中、街頭演説にも立ってもらいました。チラシ配布は残念ながら中止し、訴えを聴きました。

▲照屋寛徳議員と固く握手。塚田秘書から送ってもらいました。
「建国記念の日」となる2月11日、毎年恒例で県護憲連合の定期総会を開いてきていますが、今年も55回目となる総会を県下から110人の代表者を集め県労働会館で催しました。故清水勇・代表委員に黙とうをささげて始まった総会は、昨年11月の護憲全国大会・長野大会の成功をバネに地域護憲運動の再生・活性化を図るとともに、直面する普天間基地移設問題で、沖縄県民と連帯し「普天間基地はいらない、辺野古への新基地建設は許さない」世論を高めていくことがテーマ。
沖縄県選出の社民党の
衆議院議員・照屋寛徳さんを招き、記念講演を行いました。照屋さんは沖縄の現実について「国土の0.6%の小さな島に米軍施設の75%が集中している。沖縄は未だに憲法よりも日米安保が優先している、県民の平和的生存権が保障されていない。県民の命を護ること、そして母なる命のチュラウミを護ること、不平等・不公平な日米地位協定の全面的な改定がなければならない。ウチナンチュの人間としての尊厳が問われている」とし、米兵による性暴行事件や騒音被害で県民の基地負担と犠牲は受忍限度をはるかに超えていること、辺野古への基地移設は普天間の代替ではなく米軍再編で基地機能を強化する新基地建設に他ならないこと、地理的・地政学優位性や抑止力論は、沖縄の海兵隊が信州の人々の生命の安全と平和を護ることにはならないようにまやかしにすぎないことを指摘し、「政治の不作為を転換させて、基地のない島・沖縄を信州の人々とも固く連帯して実現したい」と訴えました。辺野古での沖縄の”おじい””おばあ”の抗議の座り込みは今日で2,125日を迎えているそうです。絶望と恐怖から解放されてない沖縄県民と、そして辺野古で座り込みを続けるおじい、おばあと、心を一つにして、普天間基地の即時閉鎖・返還、辺野古・新基地建設の白紙撤回を勝ち取るために声を上げ続けたいと思います。「不断の努力」と「不断の闘い」が問われているのです。

ところで、なぜ今日が「建国記念の日」なのでしょうか。戦前、2月11日は「紀元節」と呼ばれ、子どもたちや教職員は登校し国民をあげてお祝いすることが強制されました。そもそもは「日本書紀」で神武天皇が即位した日とされる神話をもとに明治政府が制定したもので、侵略戦争を美化し天皇を賛美する象徴的な日とされてきました。敗戦によって「紀元節」は主権在民を定める日本国憲法に反するとして廃止されました。しかし、1967年に時の自民党単独政権が、国民の反対を押し切って「建国記念の日」として復活させたのです。政権交代ですべてを一気に転換させることは難しいのですが、自公政権時代における愛国心教育を押しつける教育基本法の改悪、間違ったイラク戦争を支持し、防衛庁を「省」に格上げし「戦う軍隊」を目指すなど、「戦争のできる国づくり」「戦争をする人材づくり」が着々と積み上げられていることにしっかり目を向けていくことが大切だと思います。戦後の繁栄が、国民主権や戦争放棄を定めた日本国憲法のもとでつくられてきたことを考えると、日本という国の誕生日は5月3日の憲法記念日こそふさわしいと思うのですが…、いかがでしょうか。日本の過去・現在・未来をしっかり見つめ直したいものです。

2010年2月10日(水)…その2
建設企業委員会…水道料金の値上げ、9.73%の下方修正を管理者に申し入れ
臨時市議会で開かれた建設企業委員会では、時間を延長して、水道料金の値上げ問題について、昨年12月までの水道使用量状況による最新の財政推計をもとに、9.73%の値上げ案について改めて協議しました。委員会としては3回目の審議となります。8月以降の水道使用量の激減により、このままではH22年度で2億3600万円の赤字に、今後5年間で約28億6千万円の累積赤字となる厳しい予想が示されました。9.73%の値上げでは、H22年度から24年度までの3年間は黒字となるがH25年度で3億3千万円の赤字となること。一方、7.71%の値上げでは、2年間は黒字を維持できるものの3年後には8700万円の赤字となってしまうとの見通しも示されました。「もっと経営努力を」というと即「民間委託でコスト削減」との答えが返ってくるのですが、老朽化した水道施設の更新など毎年35億円近い設備投資を見直し、更新経費を抑制することによって赤字分を補うことも考えるべきだと思います。安全で安定した水の供給という観点からは、市民にはいざとういう時に不便を強いるものとなりますが、設備更新の計画見直しにより水道料金の値上げ幅を抑えるという手法は市民に理解を得られるのではないでしょうか。
独立採算制である公営企業会計の厳しい実態は理解できるものの、9.73%の値上げは過大な負担となることから、委員会として①水道料金の値上げは市民の家計負担に鑑み、9.73%の値上げではなく、第3案(経営審議会で検討され多数決で否決となった案)であった7.71%に抑えるべき、②今後の水道料金の見直しにあたっては、3年間にこだわらず、さらなる経営努力のもとに水道事業全体の検証により、改めて検討することの2点をまとめ、今日付けで清水栄委員長と副委員長である私とで、上下水道事業管理者及び上下水道局長に申し入れを行いました。既に私の考え方は2月3日に掲載しましたが、7.71%への修正が委員会の意見としてまとまったことに、とりあえず安堵しています。しかしながら委員会での集約は残念ながら全員一致とはなりませんでした。共産党の委員が態度を保留したためです。
この度の委員会としての申し入れは「事実上の提案前の議案修正、値上げの下方修正」を求める対応です。管理者は「水道事業の経営責任者としては赤字となることを前提に考えることはできないが、委員会の提案は真摯に受け止める。市長とも相談し対応したい」と述べました。常任委員会として、市側の議案提出前に予定される議案内容の修正を求めることは極めて異例のことのようです。17日に水道事業の条例改定案が議会側に説明されることになっています。上下水道局に、そして市長に委員会の審議を踏まえた真摯で誠実な対応を強く求めたいと考えます。
2010年2月10日(水)…その1
臨時市議会開かれ、13億8600万円余の補正予算を可決
今日、臨時市議会が開かれ、総額で13億8600万円余の一般会計補正予算案を全会一致で可決しました。1月28日に国会において成立した7兆2千億円余りに及ぶ第2次補正予算を受けたもので、景気回復を確かなものとし、スピード感をもって暮らしの再建、地方活力の回復、環境を中心にする未来に向けた政策の実現のために策定された「明日の安心と成長のための緊急経済対策」に基づき創設された「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」が原資となります。この臨時交付金は、地方自治体で小規模なインフラ整備を行うことで、地元の中小・零細事業者の仕事を確保し、雇用の拡大等につなげ、地域の活性化を図ろうとするものです。8億2800万円余となります。
内容は道路・河川等の整備をはじめ、橋梁の安全点検管理、福祉・教育・観光等の公共施設の整備など、およそ500万円以下となる小規模事業が中心で、H22年度に予定していた事業の前倒し実施を図ることになります。議案を付託審議した常任委員会すべてで「中小零細事業者に速やかに仕事が回ること」を求めました。
 その他には、H22年度から支給される「子ども手当」の準備経費に約1800万円、中核市に一律交付される環境保全のための交付金8780万円を「グリーンニューディール基金」として積み立てることが柱となっています。基金の有効活用はこれからです。
所属する建設企業委員会では、土木費となる総額で6億1300万円の補正予算案を審議、特に遊園地の遊具で「主要部分に異常があり、大規模な修繕または更新が必要」と判定された80基が補正予算で更新されることに関連し、都市公園・遊園地の全遊具の安全点検を行い、危険な遊具について速やかに更新していくよう要請しました。
2010年2月3日(水)
節分…豆を食べながら、市民会館問題の意見を考える
節分、娘たちがいたころは「鬼は~そと、福は~うち」と大きな声で豆まきをしたのにな~と思い耽りながら、今年は妻と二人で寂しく(?)豆を食しながら、市民会館問題を考えました。会派ごとの意見提出を求められているからです。2月1日付の広報長野と一緒に「第一庁舎・市民会館の基本構想案・概要版」が全戸配布され、皆さんもお読みになったことと思います。説明資料の全戸配布そのものは評価していますが、内容において市民の疑問や不安にしっかり応えているのか、紙面の制約もありますが、疑問と課題が残ります。
1月29日、市民グループ「長野まちづくりを考える市民の会」が催した公開討論会に参加しました。議会から出席したのは、わが市民ネットと共産党市議団、そして無所属議員1人。会の趣旨は、「第一庁舎・市民会館ともに建て替えではなく耐震改修で長持ちさせるべき」とのスタンスに立ち、意見交換を行うとするものです。1月28日の日記に記した通り、会の主張にすべて共感しているわけではないのですが、広く意見を聴き参考にしたいと思い参加しました。築86年の名古屋市役所本庁舎ですら「免震工法による耐震改修」が行われている事例などを紹介し「使えるものを大事にする、長持ちさせることが大切」との意見や、「有利な合併特例債とはいえ、補填される交付税そのものも国民の負担によるもの。市民・県民・国民という尺度で負担を考える必要がある」との意見などが交わされました。また、「市民会館を新しくした場合の他施設への影響をどのように考えているのか」との指摘もされました。焦点は、「なぜ耐震改修ではなく建て替えなのか」「市民に十分な情報公開、説明が行われているのか」にあります。私は、市民の安全の確保、市民サービスの向上、耐震改修とのコスト比較、維持運営費の新たなコスト、市民合意の形成が課題であるとしたうえで、「第一庁舎は建て替えを、市民会館は建設地や規模・機能は別として、建て替えを有力な選択肢として考えざるを得ない」と意見を述べました。
明日4日に、市民ネットの意見をまとめ市に提出する予定です。締め切りは過ぎているのですが…。意見書をもとに市長との意見交換が行われます。意見書は改めて報告します。
2010年2月2日(火)
政治と暮らし-すべての出発点は「雇用」だ

▲講演する信濃毎日新聞主筆・中馬清福氏
これは2日、ホテルメトロポリタンで開かれた社会保険労務士会セミナーでの信濃毎日新聞主筆・中馬清福氏の講演の「演題」です。中馬氏の信濃毎日新聞論説「考」での明快な洞察には、オピニオンリーダーを実感させます。
氏は、「新自由主義経済のもと、競争至上主義と格差拡大の中で、安全網=セーフティネットが忘れられた。ここに新自由主義の挫折があり、歴史的な政権交代を生んだ。倫理を忘れた資本主義の問題が露呈した」とし、「安心・安全・安楽の原点が雇用」であり、雇用の立て直しこそが喫緊の課題であるとしました。現に働いていることこそが「安心」につながり、「安全」な暮らしを支え、将来への希望を見通せる「安楽」となるのだと。不安定な働き方では「安心」、「安全」、「安楽」が喪失されてしまうとするものです。
民主党マニフェストの「コンクリートから人へ」にで、「コンクリート」と「人」のどちらが雇用に役立つかとの問いを立て、「コンクリート」は税の間接的な配分型(公共事業を介し大手ゼネコンから地方ゼネコン、そして中小下請けへ。ピラミッド型でカネが回る仕組み)、「人」は税の直接的な配分型(子ども手当が象徴。環境や介護、教育分野にかかる人への投資)と定義、民主党政権では未だコンクリート型であり、当面、コンクリート型と人型を併用し、人にシフトしていくことが重要だともしました。
労働者派遣法の見直しに言及し、「登録型派遣の原則禁止は時代の趨勢である。証拠猶予期間の設定と例外職種は議論の余地あり」としました。また、「常用型派遣だけを認める製造業務の場合、「常用」とは何かを厳密に規定する必要がある」としました。さらに、「企業の責任を明記する必要がある」こと、例えば「解雇即宿舎退去」といった事態を回避するため、国・地方・企業体(派遣元・派遣先)で「基金」を創設することを考える必要があると提言しました。全くその通りです。
今国会に提案されている労働者派遣法の改正案は①登録型は専門26業種を除いて原則禁止に製造業派遣は常用型を除いて禁止③日雇い派遣は禁止などを内容としています。派遣労働者は約202万人いるとされ、規制対象にならない26業種を除くと約102万人(内、登録型は44万人)、製造業は約55万人(同20万人)にのぼります。経営側は登録型の派遣が禁止されると大量の失業者がでる、中小企業では請負に切り替えるほどの仕事量がないと批判しているのですが、現在の派遣労働が余りにも不安定で正規社員との格差も大きいことを忘れてはなりません。企業の勝手で機械的に切り捨てられる「雇用の調整弁」であっては、人間としての尊厳も安心・安全な生活もあったものではないからです。今回の改正が「抜本的見直し」になっているとは思っていませんが、派遣労働を改善する第一歩にしていくことが重要です。完全失業者が350万を超える時代、どんな働き方が「安心」「安全」「安楽」を享受することになるのか、国会での前向きな論戦を期待したいものです。
2010年1月31日(日)
社民党政策審議会長・阿部知子さんの講演会に380人

▲阿部知子さんの講演会

▲社民党前進パーティで
阿部知子・社民党政審会長を招いての講演会は、県下から380人の皆さんに参加いただき、盛大に催すことができました。「連立政権と社民党の役割」と題した講演は、連立政権3党合意をもとに、子ども手当の実現や消費税の据え置き、郵政事業の見直しなど、なにが実現でき、何が実現できていないかを説明。米軍普天間飛行場の移設問題では名護市長選挙の結果を「きちんと受け止め、グアム移転を軸に米国と交渉すべきだ」と強調しました。印象に残ったのは「連立を壊すことは容易だが、成果を勝ち取るまで離脱を安易に口にするべきでない。連立の枠組みを大切にしながら最も良い着地点を見出すために努力していくことが大事だ」としたことです。
1週間のポスト空白という失態を演じてしまった社民党ですが、無事、政策審議会長として招くことができ、「看板に偽りなき」でホッとしています。引き続き開いた、旗開きを兼ねての政治資金パーティにも260人を超える支持者の皆さんに集っていただき、皆さんから元気をもらいました。ありがとうございました。今回は裏方で阿部さんの話も残念ながら全部を聴くことができませんでした。パーティでは進行役を務め、阿部さんのサイン入りの本などの抽選会で大いに盛り上がりました。
2010年1月29日(金)
つながる堤防…犀川の堤防整備工事見学会

▲犀川の新しい堤防。右側が犀川、左が堤防道路。犀北団地の南側付近から。

▲排水のための樋門。3カ所で整備される。宅地側からの排水が流れ込んでいるため、排水機能を確保するための樋門となります。犀川の水位が上昇した時には門が止められ、宅地への水の流入を防ぎます。
昨日29日、国土交通省北陸地方整備局・千曲川河川事務所により安茂里地籍の犀川堤防整備工事の見学会が開かれ、参加させてもらいました。安茂里地籍の犀川堤防は未完成でつながっていない状況にありました。H16年10月の台風23号やH18年7月の集中豪雨の際には、犀川危険水位を超え、小市地区や差出南地区では「住民避難」の瀬戸際までいったものの、上流ダムでの放水調整と必死の水防活動により甚大な被害をまぬがれました。H19年には途切れている堤防部分に1トン土嚢を積み上げるなどの緊急対応が施されてきましたが、安全を確保するための地元安茂里区長会などの強い要望で、H21年度工事が着工、3月末までには整備計画2200mの内1420メートルが整備されます。総事業費は2億7千万円だそうです。自民党政権時代にはなりますが、国の緊急経済対策のおかげということになります。
犀川と裾花川、そして山に囲まれ東西にのびる安茂里地区は、北側の山では土砂災害被害に、そして南側は犀川の水害被害に備えなければならないという地理的特性を持っています。安全・安心な安茂里を!住民の長年の悲願が一つ結実することに、関係者の皆さんに心から感謝申し上げます。見学会には、市長をはじめ市河川課、水道局の皆さん、安茂里地区の区長さんら役員の皆さん、耕作者組合の皆さんが大勢参加され、意義深い企画となりました。本当にご苦労様でした。整備された築堤の様子(写真)は感慨深いものがあります。「堤防に木材チップなどを敷いて、ランニングコースに活用できるといいね」と市長らと話しました。また夢が広がります。
とはいえ、まだ完成ではありません。差出南の地籍となる犀川と裾花側の合流部分は、国、県、市の土地が複雑に絡み、境界確定ができず、整備計画にまで至っていないからです。速やかに境界が合意され、事業実施の運びになることを引き続き強く要望していきたいと思います。
2010年1月28日(木)
案内:長野市民会館建て替えで公開討論会


▲26日付信濃毎日新聞より。
明日29日、長野まちづくりを考える市民の会(池田純代表)が「市役所第一庁舎と市民会館にかかる公開討論会」を計画しています。市議会各会派にも参加を呼びかけられており、市民ネットとして参加することにしています。同会は、両施設は建て替えではなく耐震改修で使い続けることを求める署名活動に取り組んでいる市民グループです。市民ネットとしては主張すべてに共感しているわけではありませんが、第一庁舎及び市民会館のあり方をいろんな角度から議論する場にしたいと思っています。
  日時:1月29日(金)午後6時半から8時半
  場所:ふれあい福祉センター5Fホール(市役所隣)
地域の皆さんからは「そもそも市民会館的な施設が必要なのか。一度も使ったことないし…。なぜ必要かをもっと説明してもらいたい」との声をいただきます。確かに一度も市民会館を使ったことがない、入ったことがないという市民にとっては、必要性を実感できない面があります。耐震改修か建て替えかが焦点となっていますが、
今ある市民会館的な公共施設をどのように活かしていくのか、市民にどんなメリットがあるのかを市民の共通認識にしていく必要性を痛感します。「文化芸術活動の新たな拠点」「文化芸術を市民手づくりで創造できる場」が具体的にイメージされることが必要だなと感じます。
ところで、同会が市行政に対し「庁内で建て替え方針を固めた経過」の情報公開を求めた結果、ほとんどが
「黒塗り」の資料公開で「限定的」であることが26日の信濃毎日新聞で報道されました。「誤解や混乱を防ぐため」と市側は強調しているようですが、こうした姿勢が行政不信を増幅させていることに行政は気がつくべきです。
市長の「
”市民会館について白紙”は選挙戦術だったと思われても仕方ない」との発言は、「殿ご乱心」に近い妄言です。私は兼ねてより「市長の”白紙発言”は事実経過と乖離があり過ぎる。行政の長として”建て替え”を堂々と主張し、市民の判断を仰ぐべき」「”白紙”と言うならば、検討委員会の審議をはじめすべての検討作業をいったん止めるべきである」としてきました。選挙前での「プレ」を「開き直り」でケリをつける姿勢は、「みんなの声が長野をつくる」とした市長の基本スタンスとは対極にあることを深く自覚すべきでしょう。
2010年1月27日(水)
案内:31日に衆議院議員・阿部知子さんを招き講演会

▲阿部知子衆議院議員
今日の信濃毎日新聞に「社民、幹部ポスト空席 福島体制に不満で内紛」との報道がされました。福島党首の党運営などへの不満があり、国会議員が就く政策審議会長や国対委員長のポストが24日の党大会で決まらず、週内決着をめざすものの難航しているとの内容です。何をやってるんだ!と25日の日記に記したところです。
その渦中の一人となっている阿部知子衆議院議員を招き、31日に社民党新春講演会を予定しています。今のところ「前政策審議会長」ということになるのでしょう。《26日付の長野市民新聞》に講演会の広告を掲載しましたが、訂正が間に合わず、「政策審議会長」のままで市民に周知することになってしまいました。阿部さんの続投を期待する一人ですが、間違いは間違い、大変申し訳なく思っています。
経過はともかく、阿部知子衆議院議員が社民党の政策活動の柱であることは間違いありません。医師でもある阿部さんは、医療・福祉に造詣が深い国会議員です。当日は
「連立政権と社民党の役割」と題してお話してもらいます。お誘い合わせてご参加ください。
日程:1月31日(日)午後2時~ホテル犀北館/参加費=500円。
なお、講演会後に社民党新春パーティを開きます。こちらは政治資金パーティで会費1万円です。
問い合わせは社民党長野県連合?026(235)2727まで。
2010年1月25日(月)
辺野古への基地移設NO!

▲住宅街に囲まれた普天間基地。一日も早い無条件返還が求められる。
米軍普天間基地の移設地として日米政府が合意している沖縄県名護市の市長選で、移設反対派の稲嶺進氏が初当選した。「やったー!」ってところだ。これにより、日米が合意している同市辺野古への現行移設案を押し通すことは極めて困難になった。鳩山首相は「民意の表れ。ゼロベースで国の責任で5月末までに結論を得る」と述べているが、ハラをくくった取り組みを強く求めたい。国内での米軍基地たらいまわしでは、国民の理解は得られない。国内の米軍再編・強化路線と決別して、社民がかねてから主張してきたグアムへの全面移転することにしか活路はないと考える。とはいえ、日米安保条約改定50年で「日米同盟の深化」を主張する鳩山首相では、何んとも心もとないのも事実だ。社民の踏ん張りどころである。
その社民党の全国大会が23日・24日開かれたが、人事大会であった今大会、連立政権内において要役となる国対委員長と政策審議会長を空席とする失態で幕を閉じた。いずれも国会議員が就くポストである。事前の調整不足と伝えられているが、ただでさえ少ない国会議員の間で、何をやっているのだ!と怒鳴りたくなる。昨日は、「政治とカネ」をめぐる問題で「社民は毅然たれ」と申し上げたが、今日は「国民の期待と信頼に真剣たれ!」と言いたい。今大会は地元での行事や新年会等があり代議員を辞退したので、今のところ報道以外に大会の様子を知る由はないのだが、速やかに両ポストを決定し、連立政権を正しくさせる態勢を築くべきである。(am9:00)
2010年1月24日(日)
小沢氏事情聴取、募る政治不信…社民は毅然たれ
23日、小沢一郎・民主党幹事長が東京地検特捜部の任意の事情聴取を受けた。小沢氏は聴取後の記者会見で「不正な金は一切もらっていない」とし、幹事長職を続投する意思を表明したようだが、 疑問は深まるばかり、疑惑を解消する説明にまったくなっていない。

検察の疑いは、小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入資金にあてた4億円に公共工事の受注を狙うゼネコンからのヤミ献金が含まれていて、政治資金報告書の虚偽記載は、やましいカネを隠すための工作だったのではないか、そして一連の工作への小沢氏自身の関与である。「4億円は“たんす預金”」みたいな言い方は、政治家の魑魅魍魎(ちみもうりょう)さを伺わせるに十分だ。ましてや「すべて秘書任せ」との繰り返しは、政治家としての責任に対する無頓着さをさらけ出すとともに、批判してきた「古い自民党」的体質そのものを露呈させている。いまさらだが、民主党に「古い自民党」が透けて見えるのである。いずれにしても、僕らの常識の範疇を超える「政治家の常識」なるものを押しつけられているようで、胡散臭さとともに不快感を覚える。

らに問題は、鳩山首相をはじめとする民主党の姿勢である。一貫して一方的に小沢氏を擁護しているだけである。党として調査委員会を設置し独自の調査を行い真相を究明することくらい、公党としての責任であろう。にもかかわらず、小沢氏に対し「どうぞ戦ってください」と伝え、逮捕された民主党議員の扱いに関し「起訴されないことを望む」と語る首相は、軽率な発言の域を超えて滑稽ですらある。小沢氏頼みの民主党の危うさがはっきりと現れてきているといってよいだろう。

一方、連立を組む社民党の対応にも問題があるといわざるを得ない。連立のパートナーをかばうような発言が相次いでいることに違和感を禁じえない。歯切れが悪すぎる。古い自民党的体質を擁護することは国民への背信である。少なくとも「国民に対する説明責任は果たされていない」と明確に告知し、「与党第一党として自ら真相を解明し、国民に示すべきである」と要請すべきである。毅然として臨んでもらいたい。

現職の国会議員が逮捕され、与党の幹事長が事情聴取を受ける。こんな異常で重大な事態に、連立政権はあまりにも鈍感なのではないだろうか。選挙での圧勝と新年度予算案における公約の実現度合いが「免罪符」になると考えているのだろうか。連立政権は、政権交代を実現させた国民の期待が大きくしぼみ、いまや不信へと転換していることを真摯に受け止めるべきである。
2010年1月23日(土)
安茂里地区人権を考える住民の集い

▲唱歌と童謡を愛する会の皆さんのコーラス。右側が要約筆記です。

▲星沢重幸さんの魂を揺さぶる講演

▲地区の集会で初めて実施された要約筆記。パソコンに打ち込むメンバーの皆さん。実は、メンバーの皆さんから長野市議会の傍聴席やインターネット中継放送へのテロップ挿入について要望を受けています。議会改革の中で課題の一つとして取り上げてきていますが、今のところ検討課題のままとなっています。引き続き実現に向けて取り組みたいと思います。
23日午前中、安茂里地区の人権を考える住民の集いが開かれ参加しました。唱歌と童謡を愛する会安茂里支部の皆さんのコーラスに続き、「一人ひとりが輝ける社会にするために~やさしさ、かしこさ、たくましさ~」と題してNPO法人・人権センターながの理事の星沢重幸さんの講演を聴きました。星沢さんの講演は昨年に続いてで、部落差別をテーマにしたものです。部落差別は無くなっているとの声もありますが、今もなお深刻な結婚差別、就職差別の実態についてお話しされました。部落出身であることを明かせない苦しみ、悲しみを、完全に共有することはではないとしても、今日の日本社会の深層に横たわる現実をまずは知り、そして心に刻むことから出発しなければなりません。「差別は恥ずべきことであり罪深きことである。差別に真摯に向き合い、根絶する努力がなければ、本当にやさしい社会はつくれない」との熱い訴えに私たち一人一人がしっかり向き合うことが大切です。星沢さんとは25年来のつきあいがある先輩の一人です。人間・星沢のやさしさ、たくましさを改めて痛感しました。
私は挨拶で、昨年読んだ本で、元自民党幹事長の野中広務さんと人材育成コンサルタントで論評家である「在日」の辛淑玉(シン・スゴ)さんとの対談である「差別と日本人」(角川書店・新書)を紹介しました。この対談集の中で野中氏は、麻生元総理が「野中やAやBは、部落出身だから総理にはできない」と話したことを暴露しています。国の政治の営みにおいても歴然と残る部落差別、そして、このことに全く無頓着なことに憤りを覚えますが、「私たちが生活する地域社会の中にも、いざ就職、いざ結婚という人生の節目に部落差別が現れてくる悲しい現実に向き合い、差別を憎み無くす人権アンテナを敏感に研ぎ澄まし、取り組みを強めましょう」と締めくくりました。
この集いで話題となったもう一つの課題は、
地区の人権同和教育促進協議会の今後についてでした。「都市内分権の具体化の中で、人権同和教育指導員の市長委嘱、市全体の連絡協議会が廃止されることから、地区の人権同和教育促進協議会も廃止し、住民自治協議会の『教育・文化部会』に包摂されることになる。運動が続かなくなる心配があるがどうするか」ということです。これまでの各種団体への交付金が住民自治協議会に一括交付されるために、各種団体は一律廃止していかざるを得ないと理解(誤解?)されているためです。行政側の説明不足に問題がありそうです。市全体の連絡協議会は廃止されても、地区の協議会は任意団体として残すという選択もあるのです。人権同和教育の大事な取り組みを後退させないために、これまでの地区人権同和教育推進協議会が果たしてきた役割をしっかり引き継ぐ地区組織のあり方、そして交付金の活用方法が、もっと検討されるべきだと考えます。このままでは、人権同和教育の地域の取り組みが縮小しかねないことになってしまいます。
夜は、連合長野地域協議会・長野地区労福協の新春交換会、川中島バス労働組合北部分会の旗開きに招かれ、またまたしっかり飲んでしまいました。胃薬のお世話になっています。
2010年1月19日(火)
長野電鉄屋代線をめぐる動き


▲1月16日付信濃毎日新聞より
先週になりますが、1月13日、長野電鉄屋代線の活性化協議会の5回目の会合が開かれ、屋代線活性化総合連携計画(素案)が協議されました。1月13日夕刻のSBC放送、の1月14日の信濃毎日新聞では、次のように報道されました。

[SBC放送]赤字経営が続く長野電鉄屋代線について検討している協議会は、期間限定で運行本数を増やすなどして、乗客増加への道筋を探ることになりました。

沿線の自治体や学識経験者で作る長野電鉄活性化協議会は、国の補助金を受ける前提となる活性化策について話し合いました。

素案では、住民から「増やして」という要望が多い電車の本数について、昼間3往復、夜1往復運行本数を増やして乗客数の変化を調べるとしています。

ただ車両繰りが厳しいため運行本数を増やすのは1か月間だけで、別の2か月間は沿線にバスを走らせて利用状況を調べます。

協議会の事務局は「電車とバスの利用実態を比較する意図はない」としていますが、住民からは、「路線の廃止と代替バスの運行を前提にしているのでは」という疑問の声も上がっています。

協議会は3月までに活性化策を決め国に提出することにしています。

[信濃毎日新聞]収益悪化が問題となっている長野電鉄屋代線(屋代―須坂、24・4キロ)の活性化策を考える沿線の長野、須坂、千曲3市などでつくる長野電鉄活性化協議会が13日、第5回会合を長野市役所で開いた=写真。3市の担当でつくる協議会事務局が、年度内に国土交通省に提出する「総合連携計画」の素案を提示。2010年度中に運営の新たな枠組み(スキーム)を方向づける―とした。

 素案ではスキームについて、自治体が線路などの施設を保有する「上下分離」や「行政が各種補助を行う」などのパターンが示された。同時並行して実施する活性化策(実証実験)や全市域を予定する市民意向調査なども踏まえ、10年度中に協議会で検討する。

 活性化策は10~12年度の3カ年で、「サービス向上」「人の動きの創出」「地域が鉄道を支える仕組みづくり」の3項目計27種類を上げた。このうち、昼間時間帯の3往復増便と須坂発の終電(松代折り返し)の増加、松代駅と綿内駅近くへの駐車場整備、電車内に自転車を持ち込むサイクルトレインを日中に行う―など、18種類について10年度に取り組む。

 ただ、増便やサイクルトレイン運行は1カ月限定となる見通し。出席者からは「需要を調べるならば、もっと長期にできないか」との要望が出た。また、別に2カ月間は沿線にバスを走らせて増便効果を調べるとする方針に「廃止代替バスと間違われないか」との意見も出た。

 一方、協議会副会長の笠原甲一・長野電鉄社長は09年度上半期の屋代線の経営状況について、厳しい状態が続いていると説明。輸送密度(営業キロ当たりの平均輸送人員)の調査では若穂地区の通勤客がやや増えたとしたものの、「100円の収入を得るために270円かかる状態は08年度と変わっていない。屋代線は単独での経営はこれ以上できない」と行政側の支援を求めた。

既に素案・概要版から問題点をまとめ掲載しましたが、バス運行による実証実験運行は除外されることなく素案としてパブリックコメントにかかりそうです。廃止ありきにならない取り組みが急務です。
一方、うれしいニュースもありました。日本民営鉄道協会が主催する「小学生新聞コンクール」で屋代線の存続をテーマにした長野市の信大付属長野小学校6年厚木那奈美さん(12)の作品が、次席に当たる優秀作品賞を受賞したとのニュースです。
「信州民鉄もりあげ隊新聞」だそうです。経営が悪化している長野電鉄屋代線の現状や乗客数を増やすアイデアを表やイラストを使って解説したもので、スタンプラリーや親子連れを対象にしたイベント列車の運行などを具体的な提案しました。厚木さんは「屋代線を少しでも盛り上げられたらと思う」と話しているそうです。子どもたちの間から存続への想いが形になっていくことは素晴らしいことです。

もう一つは、「イベントで屋代線を応援したい」と開かれる「心に残る『童謡・唱歌』18曲のDVD上映会」です。往生地に住む国際交流ボランティアの菅野春治郎が呼びかけているもの。月に1回くらい車内で「歌の風景DVD」を上映して屋代線の目玉になるイベント企画を提案されています。イベントは1月25日(月)午後2時から松代公民館で。入場無料。
2010年1月14日(木)
清水勇さん逝く

▲今は亡き清水勇さん。4年前の私の後援会総会で。この笑顔をもう見ることはない…。
社会党元衆議院議員の清水勇さんが1月14日、午前11時7分逝去された。闘病の甲斐なく永眠されたものだが、今年いただいた年賀状には「病を得て2年、闘病生活を重ねてきていますが、新春を夫婦で迎えることができました」と記されており、春を待ち遠しく望む清水さんの復活を期待していた矢先の訃報であった。

 10時から地域公共交通の対策会議を始めようとしていた折に、心拍停止の第一報を受け、仲間と病院に駆けつけた。蘇生を受ける清水さんに「勇さん、頑張れ!目を覚まして」と必死に声をかけたが、帰らぬ人となった。
故清水さんは、県評議長を経て1976年から連続6期衆議院議員を務めた。信州社会党の一時代を築きあげた尊敬する大先輩の一人である。私は、国会議員時代の清水さんより、むしろ国会議員後、在野での運動家としての清水さんへの愛着が強い。社会党・社民党のリーダーとしては無論であるが、県護憲連合の代表委員として、或いは日朝県民会議の会長として、そして松代大本営地下壕工事での朝鮮人犠牲者追悼碑建立運動、そして追悼碑を守る会の取り組みなどにおいて、常に大衆運動の中に身をおき、体を張って力強く運動の牽引役を果たした。鋭く明快な視点と労を惜しまない気力、凛としたたたずまいが鮮明に記憶に残る。ともに運動を担わせていただいた。
私が市議会議員になってからも、後援会総会や市政報告会にも駆けつけていただき、あったかい激励をいただいた。「よぉ!布目君。」とのかすれ気味だが野太い声が耳に残る。今も後ろから清水さんの声が聞こえそうだ。
15日午後6時から東和田の長野法事センターで通夜が営まれる。葬儀・告別式は清水家と社民党、県労組会議などとの合同葬で2月7日(日)午後2時から長野法事センターで執り行われる。
 今は亡き清水さんの現場主義を継承することを誓い、「清水勇さん、ありがとうございました。そしてご苦労様でした」の感謝の言葉とともに、心から哀悼の意を表する。合掌。

2010年1月11日(月)
市民会館、屋代線、長野駅前整備、バス交通…課題満載の年明け

▲4日、安茂里大門区の新年会、恒例となった獅子舞です。

▲5日は富山の実家へ。庭の雪囲いです。


▲10日、安茂里小市でのどんど焼き、威勢よく燃え上がりました。この後は区の新年会で、質問攻めに。結構、四苦八苦でした。

▲11日、安茂里差出南区の区民新年会。どんど焼の後、お雑煮が振舞われました。おいしかったです。
暦の上では今日が「成人式」。3日の安茂里地区の成人式は日記に記したところですが、やっぱり成人式は「1月15日」という感覚が根強く残っていますよね。因みに次女の誕生日は平成元年の1月15日です。関係ないか??
社民党で行っているJR長野駅前での恒例の新年街頭演説会からスタートした4日の仕事初めから、連日、新年会や新年行事に招かれていますが、話題は「市民会館」です。「権堂地区」と「80億の事業費」が具体的に示されたことで、関心が高まっています。「合併特例債は有利な借金というが、政権交代しても大丈夫なのか」「借金は借金、借金は減らした方がいいんじゃないの」「五輪施設、例えばホワイト・リングは改造できないのか」「もう権堂で決まりなのか」「権堂でまちの活性化につながるのか」「イトーヨーカドーはどうなるの」「そもそもだが、市民会館の必要性について、もっと議論が必要なのでは」などなど、いろんな角度からのご意見をいただきます。行政の代弁をするつもりはありませんから、私自身の疑問点も含め、話をさせてもらっています。「市民会館問題」、市民がどのように受け止め、何を求めているのか、最大限の意見を聴きながら対応したいと考えています。会派として市民の皆さんの意見を聴く場がつくれないか、検討しています。
1月7日の会派合同総会では、直面する市政課題について、重要な報告がありました。一つは「市民会館」の問題です。二つは長野電鉄屋代線の再生に向けた「総合連携計画・素案概要」です。三つは、長野駅善光寺口整備の基本方針です。四つは「長野市文化芸術振興計画」のパブリックコメントです。長野市のハードのあり方に関するものが多く、またまちづくりの根幹にかかわる課題です。また、議会内で検討を進めている「商店街活性化条例」について中間報告しました。さらには、水道料金の値上げが「経営審議会」から正式に答申されました。暮らしを直撃する内容です。また現在、「バス交通プラン」のパブリックコメントが実施されています。年明けから課題満載で、追っかけるのが精いっぱいといったところです。
順次、本編で私なりの理解と問題点の整理を行っています。すべてがまとまってはいませんが、ご意見をいただきたいと思います。
●議員提案条例として検討進む…「商店街活性化条例」
●不確実性残す…市民会館「権堂で建て替え」の基本構想案
●廃止準備計画か?…屋代線総合連携計画・素案の根本問題
●駅前善光寺口の整備に40億円強の計画
5日には、午前中、アルピコホールディングスの堀籠代表、川中島バスの青柳社長と一緒に、市長に新年のあいさつに伺ってから、実家の富山に。北海道にいる兄たちが帰省していることもあり、妻・次女と一緒に、年老いた両親のもとを訪れました。母親の認知症は残念ながら深刻です。
明日は松本で私鉄労働組合の旗びらき、そして安茂里区長会の新年会です。月末まで続く新年会や旗びらき、”招かれているうちが花”ですから、胃袋を自愛しながら、ほどほどに頑張りたいと思います。
2010年1月3日(日)
成人式…地域での仕事始め



雪かきが仕事始めとなった2010年。健やかに三が日を過ごされたことと存じます。元旦は午前5時半からの社団法人・実践倫理宏正会の「元朝式」に出席。地域の方から毎年、熱心に参加を求められているもので、元旦早朝の一行事として参加しました。すがすがしさがあります。
3日には安茂里地区の成人式が催され、約180人の新成人を激励しました。地域では仕事始めとなる行事です。市内では最初の成人式ということもあってマスコミも取材に来ていました。一昨年からノン・アルコールで式典だけになっていますが、厳粛のうちにもさわやかな成人式です。裾花中学校の当時の恩師の先生方も出席され「みんなの成長を見て心から嬉しく思う」としみじみと話されていたのが印象的です。私も挨拶をさせていただき、カン・サンジュン氏の「悩む力」を引用しながら、「大いに悩んで自分を見つけ大きくなってください」と激励しました。激励の要旨は次の通りです。

皆さんの未来が平和で希望に満ちたものであることを心から願い、皆さんの計り知れない可能性に大きな期待をよせたいと思います。とはいえ、今の日本は3人に1人が非正規雇用です。特に若い世代の就職難は深刻です。働き方が不安定だと、心も不安定になります。また、結婚や子育てなどの人生設計も考えられなくなってしまいます。でも、へこまないでほしいと思います。皆さんが安心して暮らすことのできる政治の営みをつくるのは皆さんだからです。皆さんの多くの人にとって政治は遠いものになっていると思います、しかし、日々の暮らしと政治は直結しています。政治は社会の在り方、一人ひとりの働き方や暮らし方、生き方までも決めるものです。そして、その方向を決めるのが皆さんの声と力の結集なのです。最近、カンサンジュンさんの「悩む力」を読みました。「大いに悩んで成長しなさい」との若者へのメッセージです。共感することは、他者から認められることで自分が確立でき、自分探しができるというものです。他者からのアテンション(思いやり・ねぎらいの眼差し)と他者へのアテンションによって自分を確立してほしいと思います。

最後に、皆さんの周りにいて皆さんの成長を支えてくれた多くの人たちに、ともに「ありがとう」の感謝の言葉を送るともに、二十歳の皆さんに心からのおめでとうの言葉を送ります。

2010年1月1日(金)
2010年あけましておめでとうございます

2010年頭にあたり、皆さんのご健勝とご多幸を心から祈念申し上げます。
「新」(2009年の漢字)から、「信」へ。

「この国のかたち」が“夢”と“希望”そして“安心”につながり信頼できるものになりますように。地域主権の時代、グローバルに考え地域から愚直に行動したいと思います。

信州新町、中条村の編入合併で、一回り大きくなってスタートする長野市。
どこに住んでいても質の高い行政サービスが享受できる市政運営が問われます。中山間地域の活性化、地域公共交通の再生をかけた1年です。また、新しい住民自治の礎となる住民自治協議会の真価が試される1年ともなります。地域から、平和を希求し、一人ひとりの人権が尊ばれ、自治を創造する…安心・安全が市民の心と暮らしに響く、あったかい長野市政の実現に向け、引き続き力を尽くしたいと思います。

左は友人あての私的な年賀状なのですが、、皆さんへの新年のご挨拶として掲載いたします。
今年もよろしくお願いいたします。
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