今日の話題
今日の話題
09年2月12日
トップページに戻る トピックス・長野市議会に戻る 次のトピックス
「長野地区公共交通対策会議」衣替えして再出発


■川バス問題を中心にした旧「公共交通対策会議」
 アルピコグループの私的整理に端を発した、川中島バス不採算路線・15路線の見直し問題に際し、「廃止・減便ありきとせず、市民の足を守る」ことを目標に、昨年5月、関係労働組合や議員を中心に「長野地区公共交通対策会議」を立ち上げて、シンポジウムの開催、長野市や川中島バス株式会社への申し入れ、利用者アンケートの実施などに取り組んでくきました。私もメンバーの一人として活動に取り組んできました。
 不採算路線の見直しでは、長野市がバス事業者、商工会議所により構成される「バス路線等研究会」をつくり、不採算路線の見直しの当面の対策と「持続可能な地域公共交通の在り方・素案」をまとめ、この案に基づき、当面の対策では、廃止路線4路線のうち、3路線については、長野市が運行主体となり廃止代替バス路線として維持・存続を図るとされ、通勤・通学の足として欠かせない路線は維持されるところとなり、今年1月から新しい仕組みのもとで路線が才すとしています。減便や路線短縮など11路線は、「やむを得ない」とされ、バス事業者による利便性の高いダイヤ改正を求めるところとなりました。【既報】

 不採算路線の対応策は、当面の「山」を越えたところですが、持続可能なバス公共交通の再生・活性化は緒についたばかりといえます。

■長野以北の並行在来線の維持・存続やタクシー利用も課題に 
 一方、2014年の北陸新幹線の金沢延伸に伴う並行在来線・鉄路の維持・存続も、大きな山場を迎えつつあり、さらに公共交通の一環であるタクシーも、特別監視区域とされる長野県A地区(長野地区)にあっては、需給調整が進むものの、タクシー労働者の厳しい労働環境は改善されていない問題などをを抱え続けています。県段階では、県内の地域公共交通網が危機に直面する中、信越線対策会議を「県公共交通対策会議」に改組し、公共交通全般について対策を進めるところとなり、こうした県段階の動きに呼応するとともに、アルピコ問題を契機にバス公共交通の存続・再生を課題として取り組んできた「長野地区公共交通対策会議」を鉄道、タクシー、さらに運輸関係を含めて、公共交通全般を課題とする対策会議に改組し、さらなる運動の前進を図ることとなりました。
■衣替えの結成総会開き、代表委員の一人に就任
 2月11日午後、結成総会を開き再出発しました。長野地区労組会議をはじめ社民党長野総支部、交通運輸関係労組、関係議員を中心に構成しています。私は竹内県議や池田市議とともに代表委員に就くことになりました。衣替えにあたっては、JRやタクシーの労働組合、運輸関係の労働組合にも当事者として参加してもらうことになりました。
 当面、利用者減が続く生活バス路線の維持・存続、公共交通の利用促進、2014年に迫る北陸新幹線延伸による並行在来線の維持・存続を大きなテーマにして、自治体や事業者との意見交換、市民への働きかけなどの運動に取り組むことを決めました。
■長野市の地域公共交通の現状と課題で特別報告
 総会では、私から「長野市の地域公共交通の現状と課題」について特別報告しました。国の活性化再生法の支援を受けて、取り組もうとするバス交通の再生の取り組みなどを紹介しながら、バス交通にとどまらず、当面、しなの鉄道の経営改善と安全運行、利用促進などを協議する「しなの鉄道再生協議会」(2月16日に発足)や、長野電鉄「河東線」の維持・存続が課題となっていることを指摘しました。運動を大きく広げていきたいと思います。

このページのトップへページトップへ