| ■定額給付金と子育て応援特別手当で60億円
 問題点はこれまでに指摘してきましたが、今回は仕組みを紹介します。
 
                    
                      
                        |  | 定額給付金 | 子育て応援特別手当 |  
                        | 対象者 | すべての市民(外国人含む) | 3歳以上18歳以下の子どもが2人以上いる世帯のうち、H14年4月2日からH17年4月1日までに生まれた第2子以降の子(3歳から5歳) |  
                        | 対象人数(世帯) | 市民382,275人で給付対象は148,487世帯
 | 約6300人、世帯数は不明 |  
                        | 給付金額 | 12,000円 18歳以下、65歳以上は2万円 | 36,000円 |  
                        | 給付総額 | 58億 | 2億2600万円 |  
                        | 基準日 | H21年2月1日 | H21年2月1日 |  
                        | 申請期限 | 申請受付開始日から6カ月以内 | 申請受付開始日から6カ月以内 |  
                        | 申請方法 | 郵送または窓口へ書類提出 | 郵送または窓口へ書類提出 |  
                        | 給付方法 | 世帯分を口座振込(口座振り込みが困難な場合は現金) | 世帯分を口座振込(口座振り込みが困難な場合は現金) |  1年限りですが、現金給付される手当は上記の二つです。定額給付金はまだわかりやすい制度ですが、わかりにくいのが子育て応援特別手当です。幼児教育時の子どもを対象で、1歳・2歳児は児童手当の乳幼児加算5000円があるため、3歳から5歳に限定したというのが、政府の説明。でも、第1子が19歳になっていれば4歳児がいても支給対象とならないし、第1子が5歳、第2子が3歳の場合は1人分で、第1子が例えば8歳で第2子が5歳、第3子が3歳の場合は2人分支給されるという制度です。子育てに不公平感を残す場当たり的な制度設計で、しかも1回限りの支給では、効果のほどは不透明といわざるを得ません。もっと公平感のある制度設計が求められていたといえます。
 
 ■申請しないと給付されません
 申請主義のため、申請手続きがないと給付されません。一人暮らしのお年寄り世帯などでの申請漏れが心配です。昨年の高齢者世帯等への「灯油代支援5000円」も申請主義でしたが、約半数の申し込みに終わっています。地域の中でお互いにフォローしていくことが大切です。今後、「広報」で周知され、3月の終わりか4月初めごろまでには長野市から通知が届くはずです。手続きをお忘れなく。
 
 ■プレミアム付きの商品券を発行へ
 鷲澤市長は9日の定例記者会見で、国の定額給付金の支給にあわせ、地域経済活性化に向けて市内の商店で使える「プレミアム付き商品券」(例えば、1万円分で1万1千円の買い物ができる)を発行する考えを明らかにしたようです。臨時議会の中では「商工団体と協議しているが、なかなかまとまらない」とされていましたから、協議と調整は前進したようです。プレミアム分を誰が負担するのか、市なのか、商工団体なのかといった基本線の合意がないと、前に進まない課題ではありますが、市民の暮らしを直撃している大不況、実現すれば暮らしにプラスです。
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