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08年7月1日
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酒気帯び運転で議員辞職…長野市議会はいかに襟を正すのか

■「議員辞職の許可」、7月1日の議会運営員会に事後報告

酒気帯び運転で事情聴取を受けていた元福祉環境委員長・伝田長男議員が27日、議長あてに提出していた議員辞職願が6月30日付で許可されました。議長職権で許可された議員辞職、本日1日の議会運営委員会(以下、議運)に報告され了承されました。また議運として議会・会期中の懇親会の自粛を決めるとともに、議員倫理条例や倫理規定を含む議会基本条例の制定等に取り組むことを確認しました。

あってはならないこと、辞職は当然
 私を含めほとんどの議員は、6月28日付の信濃毎日新聞の報道を衝撃的な驚きとともに唖然とした想いで見たのでないでしょうか。

市会議員ならずとも飲酒・酒気帯び運転はあってはならないこと、ましてや市民の負託にこたえ「範」たるべき議員としては、辞職は当然です。

私自身も改めて襟を正すとともに、長野市議会としていかに襟をただし、市民から失墜した信頼をいかに取り戻していくのかが問われています。

4日には、議長から全議員に対し事情説明会が行われることになりました。正式な「全員協議会」として開催されるべきと考えますが、議運での全体合意には至りませんでした。

■問われる議員の常識と品格、そして議会ルール

今回の重大な事態に際し、議員としての常識と品格、議会のルールという点から、課題というか問題点が浮かび上がっています。

一つは、酒気帯び運転で摘発され、しかも当て逃げ事故を起こしていた言語道断な重大な事実を、市議会の会期を含む24日から27までの4日間、なぜ明らかにしなかったのか。議長の報告では「(伝田元議員から)27日に新聞記者の取材を受け、28日の紙面に載ることから、23日当日の経過と議員の職を辞する考えを議長に電話で報告」とされ、また委員会後の議長記者会見で、当初の辞職理由が「健康上の理由」であったことを明らかにした。はたして隠ぺいする意図がなかったのだろうかという点だ。心身喪失の日々であったとも推察するが、常識と品格が問われる重大問題である。ご本人から議会と市民に対し明らかにされるよう求めることは酷なのだろうか。

二つは、27日夜に議員の酒気帯び運転・議員辞職願の提出という重大な問題が発生したにもかかわらず、土・日をはさんだこと、閉会中に提出された議員辞職の取り扱いに関し、議長職権で許可できる規定があることを理由に、30日に許可し、1日の議会運営委員会には事後報告で済まされている点だ。事態の緊急性に鑑み、土・日といえども会派の代表への連絡・協議が行われて然るべきだと考えるし、30日に緊急の各派代表者会議や議会運営員会の招集も行えたはずだ。重大問題だからこそ、長野市議会の総意を最大限形成し、市民に対する謝罪と責任を明確すべきであったと考える。具体的な規定がないことを理由に、できることをしなかったことは、不作為責任が問われることになりはしないだろうか。いずにせよ、緊急事態等に対応できる議会ルールの確立が急がれなければならない。


■過ちを他山の石に、自らを厳しく律したい

今回の事態、伝田元議員の過ちを他山の石とし、自らを厳しく戒め、律しなければなりません。モラルの問題だけに、私たち議員は、それを一人ひとりの当たり前の行動で示すしか、信頼回復はないと思います。

会期中の懇親会の自粛に異論はないし、議会運営委員会で確認された議員倫理条例や議会基本条例の策定に向けた準備にさっそく入らなければなりません。


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