第66回北信美術展…透けて見える長野市の文化度

これまで、ビッグハットを会場にしてきた北信美術展。
今年は、もんぜんぷら座地下ホールとトィーゴ4階(市生涯学習センター)に変更され、2会場での分散開催となりました。

地元小市の画家、荒井たか子さんから招待状をいただき、4日の午後、妻と一緒に鑑賞。
毎年足を運ばせてもらっています。

日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門に出品された428点の力作の展示です。
個性あふれるタッチと色遣いに感動しながら観させてもらいました。
安茂里在住の北村政之さん、山口三津彦さんらの作品をはじめ、宮﨑一さんの作品も出展されていました。
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豊かなる”芸術の秋”を堪能させてもらったものの、その一方で、会場の手狭感は否めません。
ぎっしり展示されているという感じで、一つ一つの作品を遠目にゆったりと味わう空間的な「ゆとり」がないという感じです。

ビッグハットでの開催継続には多大な会場使用料がネックになっていたと聞いています。
主催団体の皆さんには、大変なご苦労があったことと推察しますが、今回の展示では、何とも、「作品」が可哀そうに思えてきてしまいます。
私だけでしょうか?…。
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長野市の「文化度」が問われているといっても過言ではありません。

会場では、県立信濃美術館の改築に合わせた募金の呼びかけが行われていました。美術会の皆さんの期待を込めた呼びかけです。

県都・長野市には、美術会の皆さんが企画展を行うことのできる十分な環境が整ったギャラリーがありません。
県展の会場にも四苦八苦されているのが実情です。

北信美術会をはじめ水彩画会の皆さんから、市立美術館の建設の要望をいただき、市長要望につないできた経過があります。

私なりの判断で、県立信濃美術館の改築にあたり、県と市の合築として十分な市民ギャラリーを確保し、ハード面からの文化度を高めることを提案したことがあります。

今日的な課題を整理し直し、新たな提案につなげていきたいと考えます。

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