第3回長野市議会議会報告会開く

 大阪市を廃止し特別区を設置する「大阪都構想」の是非を問う大阪市民住民投票は、「大阪都構想」を否決しました。「僅差」とはいえ大阪市民の良識が示されたものです。
 「二重行政の解消」を名目にして大阪市の自治権を大阪府に集権化させるもので、基礎自治体の分権・自治が問われた住民投票であったと考えます。
 結果に安堵しています。

 さて、16日(土)の午後、市役所講堂で長野市議会としての議会報告会を開きました。3回目となるものです。写真はリハーサルの場面です。
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 新年度予算案等を議決した3月市議会定例会の報告を中心とする議会報告会には、約70人の市民の皆さんに参加いただき、貴重なご意見・ご要望をいただきました。

 私は、議会運営員会副委員長として議会報告会実行委員会副委員長として、総合司会を務めました。

 延べ7人の市民の皆さんが発言され、質問や意見をいただきました。

 4つの常任委員会の報告に対しては、「支所発・地域力向上支援金の増額と継続を望む。議会として取り組んでもらいたい」、「芸術館のオープンを楽しみにしている。市民の期待をどのように吸い上げてきたのか。8カ月も工事が遅れたことについて議会はどのようにチェックしたのか」「お出かけパスポート事業はとても良い施策、100円で継続を望む。県庁所在地として長野市を訪問する県民に対しておもてなしの心で移動しやすい交通環境を整備してもらいたい」「雨水きょ整備事業で『市内の中心部から千曲川野菜側に雨水を一斉に排出することができる大型の雨水幹線の整備を検討すべきとの意見』とあるが、その具体策は」「報告には『要望した』と『意見があった』とされるが、要望と意見の違いは」「遊休不動産の活用で、中心市街地だけでなく中山間地域の空き家対策に取り組んでもらいたい」などの意見や要望、質問が出されました。

 また、特別委員会の報告では、「公共施設の見直しにあたり、空き校舎を老人福祉施設として活用することを考えてもらいたい」「小中学校の施設は効率化・縮小化の動きになっているが、小中学校の教育の充実についてどんな議論がされているのか」などの意見や質問が出されました。

 それぞれ、所管する委員長から議会としての取り組み状況をお答えさせてもらいました。議会側の報告や答弁が納得のいくものであったか、協力いただいたアンケート結果からしっかり読み取り、次に活かしていきたいと思います。

 全体的には、回を重ねる中で、報告内容は統一的に論点が整理され、質問・意見に対する答えもほぼ的確にお答えできたのではないかと思います。
 
 一方で、市内東北部の浸水常襲地域における水害対策については、めざす方向とその具体的な進捗状況について正確にお知らせする必要があるのではと思います。
 また、小中学校の教育の充実について、所管する経済文教委員長から、小中連携・小中一貫教育の促進や学力向上策等の議会側の具体的な取り組みを説明してもよかったかなと思いました。

 さて、議会報告会の参加者は第1回が80人、第2回が110人、そして3回目は70人。1回目は平日夜間、そして2回目からは土曜日の午後の開催にしています。
 行政側の理事者の参加者の多寡もありますが、初めて参加された市民がどれくらいいらっしゃるのかを含め、検証課題です。

 議員任期中では最後の議会報告会です。次は秋の改選議員により改めて取り組まれることになります。
 アンケート結果をしっかり分析し、議会活性化の取り組みと合わせ、市民に開かれた市議会、わかりやすく身近な市議会に向け、次につながるよう切磋琢磨したいと思います。

 アンケートのまとめは、私が担当します。
 今後、議会報告会の内容等についてまとめることになります。まとまり次第、報告します。

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