脱原発集会に17万人、国民の声を聴かない野田首相

17万人集会…平和フォーラムより

  「たかが電気のためになんで命を危険にさらさないといけないのでしょうか。子どもを守ろう。日本の国土を守ろう」…音楽家の坂本龍一さんのあいさつで始まった脱原発集会。

 16日、東京・代々木公園で開かれた集会は目標の10万人を超える17万人が結集しました。

 私自身は参加できなかったのですが、熱い想いを共有します。
 詳細は「さよなら原発1,000万人アクション」のページで。
 ⇒http://sayonara-nukes.org/

 一方、日本の電力に占める原子力発電の比率について、国民から意見を聞くとする「意見聴取会」が各地で行われています。

 原発の比率は、震災前の時点で26%。今日、政府は、2030年時点での原発の比率として、全ての原発をなくす「0%」をはじめ、「15%」「20から25%」、この3つの選択肢を提示しています。しかも利用者負担のアップとセットの選択肢、「負担が重くなるから原発は維持する方向で」と言わんばかりの提案です。
 原発推進を国策としてきたのですから、3.11を踏まえ、脱原発を国策で推進すべきでしょう。

 政府は、7月末までパブリックコメント(意見公募)を募集、意見聴取会を経て、8月に東京で住民参加の討論型世論調査を行い、一つに絞り込むとしています。
 今、行われている全国11都市での意見聴取会で、発言できるのはわずか9人。ごくごく一部の人しか意見を述べられない意見聴取会は、「国民的議論」からはかけ離れたものに。国民の声を聴くことへの政府の本気度を疑わざるを得ません。

 しかも、電力会社の社員が登場し、「会社の方針」を述べるなんて言うのは、まさに「やらせ」そのもの。会場からの発言も認めないというのでは、アリバイ作りといわれても仕方ありません。

 国民の「声」が「音」にしか感じられない、無自覚で鈍感な首相では、さもありなん!です。
 一国の首相としては悲しい限りですが…。

 全国で取り組んだ脱原発署名は、7,857,440人に。目標の1,000万人には届いていませんが、これが国民の意思です。

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