2018市民と議会の意見交換会【第一報】

5月12日、長野市議会主催の「市民と議会の意見交換会」を市役所第二庁舎10階で開きました。従来の「議会報告会」から「意見交換会」に開催方法を変更して2回目となります。

全体会から分科会に分かれ、「さぁ始めよう」という時点で、大揺れの地震が発生
緊急アラートに続き「長野県北部で震度5弱」との速報メール。市役所第二庁舎は震度6に耐えられる耐震構造となっていますが、10階は結構な横揺れが続きました。即座に中断し、情報確認をしたうえで、一応安全が確保される見通しとの判断のもとに再開した次第です。

人的被害がなく幸いです。余震が続くそうですから用心したいものです。

➡意見交換会の写真は、参加議員が撮影できないため、入手次第、更新します。

【5月15日に議会事務局撮影の写真を掲載・更新】

全体会で小林治晴議長が挨拶

56人の市民の皆さんに参加いただきました。清泉女学院大学から7人の学生の皆さんに参加いただいたことは特筆です。担当教授のアドバイスがあったとのことですが、実行委員会で働きかけた成果でもあります。今後、県立大学の学生の皆さんの参加を促していくことも重要です。

意見交換会は市議会の4つの特別委員会毎にテーマを設定して分科会形式で行うことにしています。
冒頭の全体会では、議長挨拶をはじめ特別委員会委員長からそれぞれのテーマを簡潔に報告し「わが分科会に参加を」と呼びかけました。

私が所属する小・中学校のあり方調査研究特別委員会では「小中学校のあり方、小中連携教育について」をテーマとし、市教育委員会の諮問機関である活力ある学校づくり検討委員会がまとめ、現在パブリックコメント中の「少子化に対応した子どもにとって望ましい教育環境のあり方について(案)」を素材にした意見交換となりました。

「小中学校のあり方、小中連携教育について」の分科会より

住自協役員や学校の先生、PTA役員、学生の皆さんら15人が参加され、延べで23人から意見をいただきました。

少子化が進む中、学校の規模については、保護者の視点、教員の視点から「小規模校を否定すべきではない。地域に学校があることが大切」「1学年1クラスというのは親としては安心、でも学力を考えるとある程度の規模も必要ではないか」「小規模校は生徒一人一人が見えてフットワークが軽い一方、4クラス編成では、全体をまとめることが主眼とになり、どうしても生徒を均一的にとらえてしまう傾向がある」「1学年に3~4クラスある学校は雰囲気が違う。学び方に違いはある。教員も忙しくせかされているという感じ」「小学校で1年~4年と5~6年を切り分ける方法が信毎で報道されたが、違和感がある。高学年が低学年の面倒を見る良さを大切にしてもらいたい」「山の子はおっとりしている。合同での学習についていけるか心配」「小規模校と大規模校にはそれぞれメリットとデメリットがある。10年後には全学年で4人の中学校が推計される一方、700人を超える中学校も存在する。どうするか。学校と地域と家庭が一緒になって考えていくことが大事」等々の意見が出されました。

信更地区のPTA役員さんからは「統合した小学校で小規模特認校を要望しているが、検討はこれからとされている。議会でも受け止めてもらいたい」との要望も出されました。

PTAなど若い世代の皆さんに参加いただいたことがポイントです

また、地域とのつながりについて、「コミュニティスクールの取り組みがきちんとできているか検証すべきでは。学校は開かれていないし、地域も入り方がよくわからないままになっている」「通学区と行政区の違いも考えていく必要がある」「パブコメ中の答申案では、地域や家庭の役割が希薄ではないか」「自治協の総会で行政区内の6つの学校から各グランドデザインの発表をしてもらうことで、学校の取り組みが地域に理解されていく。こんな取り組みも重要」などの意見が特徴的でした。

さらに、教員の忙しさ、働き方の見直しや教員の資質向上の必要性も指摘されました。「” 強い”先生が必要。地域とのつながりも教員の(あるいは校長先生の)リーダーシップが問われる」との発言が印象的でした。

この分科会では、課題の交通整理をしながら、もっぱら意見を聞かせてもらうことになりました。

保護者や教員の立場からの多面的で多様な意見をお聞きすることができ、貴重な意見交換になったと受け止めています。

問題は、パブコメ中の「答申案」について、議会の特別委員会としての意見・提言にどのように反映していくか!反映できるか!です。

意見交換会の全体的なとりまとめはこれからです。
報告書の作成責任者になっていますが、参加者アンケート結果を踏まえ、取りまとめ次第、改めて報告したいと思います。

参加いただいた市民の皆さん、ありがとうございました。

反省の中から、議会が地域に出ていく「出前・意見交換会」の取り組みに広げていければと考えるところです。

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